トップメッセージ

代表取締役 会長 樫尾 和雄
代表取締役 会長 樫尾 和雄
代表取締役 社長 樫尾 和宏
代表取締役 社長 樫尾 和宏

主力事業の強化と不採算事業の改革により強固な経営体質を構築します。

当上半期の実績および通期業績見通しについて

当上半期の売上高は1,567億円、営業利益は134億円で、前年同期比で減収減益となりました。最大の要因は、急激な為替変動です。また、4月に発生した熊本地震による部材調達の遅れや、システム事業の収益性向上のための構造改革に向けた生産調整と販売抑制も影響しています。
下半期は、重要市場である中国や新興国の景気低迷により、想定以上の売上減が見込まれます。本格化させるシステム事業の構造改革、また新規事業の立ち上げの遅れもあり、8月に公表した業績見通しの達成が厳しい状況となりました。
よって通期の業績見通しを売上高3,300億円、営業利益305億円と下方修正いたしました。

今後に向けた下半期の重点戦略

下半期は、来期以降の成長を実現するための、各事業の基盤強化に取り組みます。

時計事業は、現地通貨での売上が好調に推移しています。2年後に売上高2,000億円、営業利益500億円の達成を目指すため、強みを生かした拡大施策を推進します。
当社の独自商品であるG-SHOCKでは匠の技と融合した高価格帯モデルなどで単価の向上を図ります。時計市場の95%を占めるアナログ市場に対しては、デジタル技術を駆使した高機能アナログウオッチをグローバル展開します。具体的には電波時計、GPS、スマートフォンリンクの技術を用い、世界のどこでも正確な時刻を知ることができる機能で差別化を進めます。中国市場、女性向け市場には伸びる余地が多くあり、今後も注力いたします。

教育事業では現地通貨での売上が好調な関数電卓を軸に、2年後に売上高1,500億円、営業利益150億円の達成を目指します。そのために学生市場の拡大、社会人向けの新しい教育市場の確立、電子楽器の売上拡大を進めます。
学生市場は、景気の影響を受けにくく、新入生が毎年入るため安定した需要が見込めます。関数電卓では各国の言語や教育制度に対応したローカライズを進め、未展開国の学校販売ルートを新規開拓します。電子辞書では高校生市場で培った学校販売の仕組みを中学生や小学生の市場に展開する予定です。
社会人市場に対しては英会話学習専用機のラインアップを拡充します。また外国人を接客する法人向けのモデルを開発し、「英語応対能力検定」の立ち上げにより浸透を図ります。
電子楽器では教育市場向けのラインアップを見直すとともに、エンターテインメント市場に向けた新規提案を図ります。

システム事業では抜本的な構造改革を断行し、事業体質の強化を図ります。採算性の低かったオフィス向けのプリンター事業とOA事業の赤字部門から撤退し、人員整理も実施します。
一方、強みを持つ商品を生かした戦略的な事業の展開としてOA事業の黒字部門である「楽一」と、高いシェアを持つ電子レジスターをベースに、小規模個人事業主へのソリューションを展開します。業務用の情報端末であるハンディターミナル、およびプロジェクターでは、差別化されたハードウエアを生かして戦略的な展開を行います。

新規事業は今期中の着実な立ち上げを目指します。独自の2.5D印刷技術により微細な凹凸をつけた印刷物を出力できる特殊プリンターは、3Dプリンターにない新たな市場を開拓します。
経営ネット事業では、当社が長年の事業で培ったビジネスのノウハウをネット配信する予定です。リスト端末では強みを生かし、ウエアラブル市場のナンバーワンを獲得する商品開発に取り組みます。

株主の皆さまへのメッセージ

当社は各事業における新市場の創造、技術力を生かした新規事業の開発、グローバル規模でのエリア開拓を進め、株主の皆さまとともに一層の発展を目指します。
株主の皆さまへの配当については安定配当を基本方針としており、今回の中間配当の額は20円とさせていただきました。また株主還元の一環として、1,000万株を上限とした自己株式の取得を進めています。2016年11月30日には1,000万株の自己株式消却を実施しました。
当社はこれまで、斬新な商品の開発で不況などの影響を乗り切ってきました。市場環境の変化に関係なく事業を伸ばせる商品 開発が当社の強みであり、今後最も力を入れていく経営課題でもあります。来期以降確実に業績を成長軌道に乗せるため、一層商品開発に注力し、戦略的な事業運営によって経営努力を続けます。何卒、皆さまのご支援をお願いいたします。