社長インタビュー
安定的事業の収益力強化とネット新事業の展開で、業績を急回復させます。
高付加価値製品によって差別化を図り収益性を重視した企業戦略を展開する

Q. 前期(2011年3月期)の業績について、どのような考えをお持ちですか。
まず初めに、このたびの大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
前期は、不採算事業をアライアンスしたことで業績が向上しました。現在残っている事業は皆、採算の取れるものであり、今後は業績が急回復していくと考えています。
Q.デジタルカメラ事業の展開について教えてください。
当社はコンパクトデジタルカメラに注力していますが、この市場は数多くのメーカーが参入する競争の激しいマーケットです。当然、価格競争が起きるわけですが、それに巻き込まれると事業として採算が取れなくなる恐れがあります。
当社は、デジタルカメラに独自の技術を盛り込むことで他社との差別化を図っています。例えば「HDR アート」は、写真を加工して現実を超えた鮮やかな色彩のアートを作成できます。既成概念にとらわれないユニークなデザインのデジタルカメラ『EX-TR100』もカシオらしい製品だと考えています。やみくもに販売台数を伸ばすのではなく、収益性を重視した戦略に切り替えたわけです。
Q. デジタルカメラ以外の事業についてはいかがですか。
時計や電子辞書などの事業は好調に推移しています。 特に時計は、『G-SHOCK』 という世界中で知られた製品だけでなく、『OCEANUS』 『PRO TREK』といった製品も市場で確固たる位置を占めており、好調です。しかし、それに慢心することなく、ブランド価値や技術などの資産を活かして、さらに収益性を高めていきます。
ネットを利用した「サービス」の開始によって「アートのデジタル化」を世界中の人に提供
Q. インターネットを利用した新たな事業も立ち上げましたが、これについてどうお考えですか。
これまで当社がデジタルカメラで培った独自技術を、インターネットを利用した「サービス」に展開し、全く新たなサービスの提供を始めたのです。具体的には『IMAGING SQUARE』というWebサイトを立ち上げました。あらゆる機器で撮影した写真を、アートや絵画調に変換したり、現実にはあり得ない画像を創作したりできます。このサービスを世界中の人に利用してもらいたいと考えています。当社はこれまで、さまざまなものをデジタル化してきましたが、この新しい事業では「アートのデジタル化」を目指しています。有料化によって事業化を図る計画です。
Q.最後に株主の皆様に一言お願いします。
震災による部品調達などへの影響はありますが、基幹事業の収益力強化、新規事業の拡大などによってこれを乗り越え、成長を続けてまいります。今後とも一層のご支援をよろしくお願いいたします。