カシオ計算機株式会社は、ナノフュージョン株式会社の開発した素材を用いて、0.5ccの小型サイズで高圧を維持しながらメタノールを高精度で送液できる、携帯機器向け改質型燃料電池に最適化した「EO(Electro-Osmotic、電気浸透)ポンプ」を開発しました。
当社は携帯機器向けの改質型燃料電池の開発に取り組んでおり、メタノールから水素を取り出すマイクロ改質モジュールや、発電セルスタックなどのキーデバイスを開発してきました。米国・ホノルルで11月13日(現地時間)より開催された燃料電池専門学会「FC Seminar」では、これらの部品を組み込んだ「システムVer.35」の稼働デモンストレーションを公開。2007年度を目処に、性能評価用サンプルの出荷を開始する予定です。
今回開発したEOポンプは、燃料電池の小型化に不可欠な送液用マイクロポンプです。電気浸透材料(シリカなどの誘電体。液体に触れると電位を発生する)で構成された管状の形をしており、外側から電圧をかけることで内部の液体を動かします。小型でありながら高圧での送液ができ、回転体がないため動作が無音で、脈動などの乱れも少ないなどの特徴を備えています。当社は、ナノフュージョン社が開発した電気浸透材料(直径7mm×厚さ1mm)を用いて、独自の技術開発(後述)により、携帯機器向け改質型燃料電池に最適な送液用ポンプを開発。EOポンプ特有の、電気浸透材料が衝撃に弱い・液体が電気分解されてガスが発生しやすいなどの課題を解決し、体積0.5ccの小型サイズでありながら、100kPaでも90μl/minuteの送液量を維持できる高性能を実現しました。
同ポンプは11月29日より開催される「FC EXPO セミナー In 大阪」にてナノフュージョン社のブースに出展されます。今後は流量特性の向上や高圧化などの研究を進め、一層の性能向上に努めることで、実用化を目指してまいります。 |
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