環境会計
2019年度実績概況
2019年度の環境会計実績は、環境保全のための投資、費用及び環境保全対策に伴う経済効果(実質的効果)のすべての項目において減少となりました。
環境保全のための投資は省エネ設備等により13百万円、また、費用については、製品・部品・トナーカートリッジ等消耗品のリサイクル費用等508百万円、省エネ対応及び大気・水質汚染対策等382百万円の合計890百万円となりました。また、環境保全対策に伴う経済効果は、リサイクル活動による事業収益等の実質的効果により677百万円となりました。
今後も環境経営活動を経済面から適切に把握・発信し、効率的かつ効果的な環境保全への取り組みに努めていきます。
環境保全コスト<対象期間: 2019年4月 ~ 2020年3月>
事業活動別 分類 | 環境投資額 (百万円) |
環境費用 (百万円)※1 |
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主な取り組みの内容 | ||||
事業エリア内コスト(主たる事業活動(製造、加工、販売、物流など)領域で生じるコスト) | 13 | 271 | ||
①公害防止コスト | 大気汚染・騒音防止 | 2 | 35 | |
②地球環境保全コスト | 省エネルギー機器の整備 | 10 | 160 | |
③資源循環コスト | 産業廃棄物・一般廃棄物の処理・減量化・リサイクル | 1 | 76 | |
上・下流コスト※2 | 製品、部品、消耗品の回収・リサイクル | - | 508 | |
管理活動コスト | 事務局運営費、環境情報公表 | - | 108 | |
研究開発コスト | 環境負荷低減のための研究開発 | - | - | |
社会活動コスト | 環境保全活動団体への参加、寄付、支援 | - | 3 | |
合計 | 13 | 890 |
- ※1 費用には減価償却費が含まれています。
- ※2 主たる事業活動の前後の領域で生じるコスト。
環境保全対策に伴う経済効果<対象期間: 2019年4月 ~ 2020年3月>
効果の内容 | 金額 (百万円) |
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実質的効果(環境保全対策を進めた結果として利益に貢献した効果)※3 | |||
収益 | 使用済み製品などのリサイクルによる事業収益など | 607 | |
費用節減 | 省エネルギー活動に伴う費用節減 | 69 | |
省資源またはリサイクルに伴う廃棄物処理費用の節減など | 1 | ||
合計 | 677 |
- ※3 経済効果については推定的効果を含まない実質的なもののみを対象としています。
環境保全効果
環境保全効果の分類 | 環境パフォーマンス 指標 |
単位 | 2018年度 | 2019年度 | 環境保全効果 |
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事業活動に投入する資源に関する 環境保全効果 |
水資源投入量 | 千m3 | 418 | 362 | 56 |
事業活動から排出する環境負荷 及び廃棄物に関する環境保全効果 |
CO2排出量※4 | トン-CO2 | 35,796 | 28,598 | 7,198 |
廃棄物等排出量 | トン | 4,244 | 3,754 | 490 |
- ※4 電力のCO2排出量の算定については、「環境パフォーマンスデータ」の「算定基準」をご参照ください。
環境会計の集計範囲:カシオ計算機株式会社と国内・海外の連結子会社
参考ガイドライン:環境省「環境会計ガイドライン2005年版」