社会とカシオ

カシオ独自のノウハウや経営資源などを活かし、良き企業市民として、広く社会に対する責任を果たしていきます。

社会貢献活動の考え方

社会貢献活動重点5分野の(次世代教育、学術・研究、環境保全、地域社会活動、文化・芸術)の概念図です。

カシオは、「次世代教育」「学術・研究」「環境保全」「地域社会活動」「文化・芸術」の5分野への活動を通じて、健全で心豊かな社会づくりを目指しています。
活動を通じて、社会とのコミュニケーションを図り、良き企業市民としてカシオに何ができるかを見極めながら、積極的に社会貢献活動を行っていきます。カシオ独自のノウハウや経営資源、並びに従業員個人が保有するさまざまな知識や経験を有効に活かして、カシオらしい活動を展開していきます。

次世代教育

本業を通じた教育貢献

カシオでは、関数電卓や電子辞書を中心とした教育事業におけるゴールを「事業を展開する地域の学生の学力向上」と明確に定め、現在、30カ国以上で「GAKUHAN」という名のもと、製品を通じた教育貢献を行っています。

GAKUHANの代表例として挙げられるのが関数電卓です。カシオの強みは、教育現場の声を吸い上げた開発と各国の言語や数学のカリキュラムに合わせた高いカスタマイズ性です。もともと世界展開を前提に開発しているため、出荷時に現地の工場レベルでソフトウェアを書き換えられるのが大きな特徴です。

また、「GAKUHAN」が特殊なのは、製品を売ったら終わりではなく、売ってからが新たなスタートとなる点です。関数電卓も販売するだけでは授業や試験でスムーズに使ってもらえず、先生がたへ使い方を指導したり、わかりやすい教本を作ったりという支援が必要です。

そのため、カシオに賛同してくれる数学の先生とともに、各国の教育機関との協業体制をつくることから始め、その体制の中で、関数電卓の使い方や授業の進め方を自ら指導できる先生の育成、各国の教育レベルや制度に合わせた教材の開発、関数電卓を使った授業の試験的な開催と効果の検証などを推進しています。

これまでは各国の教育省や先生の協力の下で活動を展開してきましたが、今後は大学の研究機関やNPOと連携した取り組みも進めていく予定です。

各国の教育相の関係者や教育界のキーパーソンを招いた「GAKUHAN」会議の写真です。
各国の教育相の関係者や教育界のキーパーソンを 招いた「GAKUHAN」会議の実施

出前授業、受け入れ授業の実施

カシオは、本業だけでなく、よき企業市民としての次世代への教育貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
カシオ計算機では、2007年より、「より広く、より深く、教育活動への貢献」という視点で、主に小中学生を対象としたオリジナルの教育プログラムを開発し、出前授業や事業所での受け入れ授業を実施しています。

出前授業のプログラム(「命の授業」)は大きく分けて、「三つの学び(絆・創造・心の成長)」、「命との触れ合い」、そして、「命と本気で向き合った事例」の3部構成となっています。まずは「絆・創造・心の成長」。子供たちとの対話を通じて、命の重さ、大切さに気付いてもらうプログラムです。次に行うのが命とのふれあい。器材を用いて心音を聞いたりすること等で命と触れ合い、命を感性で感じてもらいます。最後が「命と本気で向き合った事例」。これは、様々な困難を乗り越え、正に命を生き抜いた事例を共有し、対話をする場を設定し、「命とは、平和とは、あるいは貧困とは、環境とは」などについて、気づきと行動を醸成する場としています。2007年よりこれまで、延べ604校、6万5千人を超える生徒が受講しました。(2017年3月31日現在)

カシオグループの中でも最先端の環境配慮型事業所である八王子技術センターでの受け入れ授業は、蓄熱層や屋上緑化施設の見学や環境配慮型製品の分解・組み立て体験等を通じ、より環境面に配慮した形で展開しています。

また、その他の事業所では、エンジニアが講師となって、子供たちにモノづくりの楽しさや大切さを伝える授業なども行っています。

出前授業の写真です。
出前授業の実施
G−SHOCKの生みの親による開発ストーリーの講演の写真です。
G−SHOCKの生みの親による開発ストーリーの講演

※出前授業の詳細については、2013年版レポートの特集 「命の授業」をご参照下さい。

※八王子技術センターでの受け入れ授業については、環境コミュニケーションをご参照下さい。

学びのフェスで「電卓の分解・組立て体験教室」を実施

電卓の分解・組立て体験教室の様子です。
電卓の分解・組立て体験教室の様子です。
教室の様子

カシオ計算機は、次世代を担う子どもたちにモノづくりの楽しさを伝えたいという思いから、毎日新聞社、毎日メディアカフェ、毎日小学生新聞の主催のキッズイベント「学びのフェス」に2014年より出展しています。2016年度は、「学びのフェス2016」(2016年8月)、および「学びのフェス2017春」(2017年3月)に出展し、「電卓のひみつ」というテーマで、社員による「電卓の分解・組立て体験教室」を実施。子どもたち、約120人が参加しました。

教室では、子供たち自らの手で実際に電卓を分解し、組み立ててもらい、電卓がどういう仕組みで動くのか、そして、どんなエコな発想でつくられているのかを学んでもらいました。

キーパーソン21への支援

キーパーソン21は、キャリア教育の認定NPO法人です。子どもたち一人ひとりの可能性を引き出し、自分らしい未来を自ら選択していく力を育む活動をしています。
次世代教育に重点を置き、取り組みを進めているカシオとして、同団体の活動趣旨に賛同し、支援を開始いたしました。
2016年度は、カシオ計算機の本社のある渋谷区内の小中学校3校にて実施されたキャリア教育プログラムに協力・参加し、生徒たちとコミュニケーションを図りました。

キャリア教育プログラムの実施風景です。
キャリア教育プログラムの実施風景です。
プログラム実施風景

「教員の民間企業派遣研修」に協力

カシオ計算機は、財団法人 経済広報センターが主催する「教員の民間企業研修」に2004年より毎年協力しています。同研修は、学校の先生方が企業活動についての理解を深め、その体験を子供たちに伝えてもらうと同時に、今後の学校経営に活かしていただくことを目的としています。

13年目となる2016年は、14名の先生を迎え、7月25日・26日・27日の3日間、研修を実施。本社施設や樫尾俊雄発明記念館の見学の他、各部門の担当社員によるカシオの商品開発・デザイン・商品展示・環境・CSR活動などについての講義を行いました。

先生方からは、「樫尾俊雄発明記念館では、伝統を重要視することの大切さを学べました。伝統を重んじつつも未来を見すえて革新していくことは、業界を問わず同じであると感じました。」「失敗してもあきらめない、社会に貢献する気持ちを持つという精神について授業を通して子どもたちに伝えていきたいです。」「カシオが大切にしている、ファンを増やすという考えを持って、わくわくする授業を心がけていきたいです。」「常に進化し続けること、挑戦し続けることの意義を学びました。自分自身も向上心を持ち、また生徒にも挑戦し続けることの大切さを伝えていきたいと思いました。」などの感想が寄せられました。

次世代を担う子供たちの教育に貢献すべく、今後も、民間企業研修の受け入れを継続していきます。

樫尾俊雄発明記念館にて、「14-A」の計算のデモ(動いている様子)を見学している写真です。
樫尾俊雄発明記念館にて、「14-A」の計算のデモ(動いている様子)を見学
カシオ製デジタルカメラにてハイスピード撮影を体験している写真です。
カシオ製デジタルカメラにてハイスピード撮影を体験

「私の夢のリュックサック」チャリティ活動

カシオ中国では、貧困に苦しむ地域の子どもたちの教育を支援するため、「私の夢のリュックサック」と題するチャリティ活動を2014年9月よりスタートしました。

児童一人ひとりに通学カバンとして使えるリュックサックと文房具・学習教材などをプレゼントするとともに、授業に役立ててもらうため、各学校のニーズに応じ、カシオのデジタルピアノ、電卓、電子辞書、プリンタ、短焦点データプロジェクター、デジタルカメラやその他の教育商品を学校に寄贈しています。
<2016年度実績>
・貴州省貴陽市貴安新区高峰镇麻郎小学校
・寧夏省海源県関郷脱場小学校
・河南省新郷市封丘県応举镇邵寨小学校

これからもカシオ中国は「創造貢献」の理念を貫き、「私の夢のリュックサック」活動を通して子どもたちの成長と教育をサポートしていく予定です。

電子辞書の使用体験している写真です。
電子辞書の使用体験
みんなで記念撮影している写真です。
みんなで記念撮影

カシオ教育奨励基金

カシオ中国は、北京大学、上海外国語大学、复旦大学、華東政法大学、北京外国語大学、天津外国語大学、華東師範大学に「カシオ教育奨励基金」を設立し、優秀な学生および優れた研究成果を上げた教員などに、奨励金を授与しています。
同奨励基金設立は、人材育成の場として重要な役割をもつこれら大学の発展を、長期的視野で支援することを目的としています。
今後も、語学、国際金融貿易、国際工商管理、マスコミ、法学、国際教育など多岐に渡る学問を支援し、学術研究の発展と振興に寄与していきます。

天津外国語大学の写真です。
天津外国語大学

学術研究

「カシオ科学振興財団」への支援

カシオは「カシオ科学振興財団」への支援活動を通じて、科学技術の発展に貢献しています。

財団について

カシオ科学振興財団は1982年に、故・樫尾茂前会長と樫尾4兄弟によって設立されました。
我が国が技術先進国として世界に貢献するという使命を果たすには、高度な研究開発がさまざまな分野で進められるべきであるとの理念のもと、特に限られた研究費で困難な研究を続けている若手研究者による萌芽的な段階にある、先駆的かつ独創的研究の助成を主眼として、研究助成活動を展開しています。助成対象分野も電子工学・機械工学から健康関連・省エネ関連の自然科学、また人材育成・人間行動の人文科学まで幅広い分野に対応しています。
34年間の研究助成の累計は16億5,109万円(1,285件)に達しました。

第33回(2015年度)贈呈式の写真です。
第34回(2016年度)贈呈式

2016年度の助成内容

2016年度は、5分野21分類の基本テーマに加え、昨年同様、近年の社会情勢から見て重要と思われる特別テーマ(「産業の活性化を促す新技術研究」)を設定しました。
222大学に研究テーマの推薦を依頼した結果、114大学から305件という応募が寄せられ、厳正な選考審査の結果、合計40件 5,999万円の助成を実施しました。
助成研究者は30~40代が大半であり、12月4日に行われた贈呈式には次世代を担う若き研究者が多数参列しました。

特別テーマ

5件

2,499万円

A系(電子工学・機械工学)

23件

2,300万円

B系(医学・生理学)

8件

800万円

C系(人文科学)

4件

400万円

カシオ科学振興財団 研究助成金の推移

カシオ科学振興財団 研究助成金の推移をグラフで表しています。

助成研究者の声

この度はカシオ科学振興財団の平成28年度研究助成を賜りまして、厚く御礼申し上げます。私たちの研究課題「スピン軌道効果を利用した革新的磁化制御技術の構築」を特別テーマとして採択していただき、大変励みになりました。本課題では物質の中のスピン軌道相互作用を利用して、電子のスピンを制御する研究を行っています。電子スピンの制御を通して、将来のエレクトロニクスに大きなイノベーションをもたらすことができるよう、今後も精進する所存です。

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻
准教授 林 将光 様

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 准教授 林 将光 様の写真です。

環境保全

カシオでは、G-SHOCK/BABY-Gのコラボレーションモデルの販売による環境団体への支援、中国での植樹活動、およびチューリップ・大賀ハスの里親としての協力などの環境保全分野での社会貢献活動を継続的、積極的に行っています。

※詳細については、環境コミュニケーションをご参照下さい。

地域貢献

果樹王国ひがしね さくらんぼマラソンに協賛

山形カシオは、「企業活動だけでなく、地元・東根市への地域貢献を通じて地域により愛される企業になろう!」と考え、「果樹王国ひがしね さくらんぼマラソン大会」に、2004年より協賛しています。 15回目となる2016年の大会では、カ シオグループからも多数のランナーと、総勢30名の給水ボランティアが参加しました。 地域の方々との協力関係や信頼関係をより深く形成していくため、今後もこうした地域貢献活動を積極的に行っていきます。

給水ボランティアに参加した山形カシオ社員の写真です。
給水ボランティアに参加した山形カシオ社員

文化・芸術

カシオでは、交響楽団や文化施設への協賛等により、人々へ喜びと感動を提供するとともに、文化・芸術の継承を図っていきます。

  • NHK交響楽団への協賛
  • 東京フィルハーモニー交響楽団への協賛
  • パリ日本文化会館への協賛、など

その他

福祉作業所への商品分解・分別業務委託

カシオビジネスサービスは、「人と環境にやさしい企業」を目指し、製品廃棄におけるリサイクル活動を推進していく中で、2000年より社会福祉法人が運営する福祉作業所に、カシオ製品の分解や分別作業を委託しており、最近では主にカシオエコステーションへ送られた使用済みのテープカートリッジとインクリボンカセットの分解・分別作業を行っていただいています。
障害のある方が通う福祉作業所では、袋や化粧箱づくり、チラシ折等の軽作業が多く、分解・分別のような作業は集中力や持続力を高めることができ、合せて作業者の方が仕事をすることによる充実感も高く『自立支援(社会教育や道徳、規則の習得)に役立っている』と評価をいただいています。今後もCSR活動の一環として作業される方々の自立支援のお役に立てるよう本活動を継続していきたいと考えています。

テープカートリッジとインクリボンカセットの分解・分別の写真です。
テープカートリッジとインクリボンカセットの分解・分別の写真です。
テープカートリッジとインクリボンカセットの分解・分別

「ホープ就労センター 渋谷まる福」によるパン・お菓子の販売

カシオ計算機本社では、障がいを持つ人たちの自立支援を目的に、2014年10月より毎月1-2回、「ホープ就労センター 渋谷まる福」(東京都渋谷区)によるパン・お菓子の出張販売会を開催しています。
「ホープ就労センター 渋谷まる福」は、障がいを持つ人たちに職業訓練や就労の機会を提供するNPO法人ホープワールドワイドジャパンの運営する就労継続支援事業所で、「働く人が幸せ、お客様が幸せ」という理念の下、おいしくて心温まる今川焼き、手作りパン、クッキーなどを製造・販売しており、同事業所を利用される方は、それぞれの目標を持って働いています。
販売会は、従業員にも大変好評で、今後も継続的に開催・支援していく予定です。

販売会の写真です。
販売会の写真です。
販売会の様子

NPO法人親子はねやすめ「レスパイト旅行」への支援

NPO法人親子はねやすめは、重い病気や障害などにより医療的ケアが必要な子どもとその家族を支援しており、「レスパイト旅行」はご家族が休息を取れるよう、第三者が一時的に介護を代替して家族旅行を支援するプログラムです。
2016年8月、カシオ計算機のCSRリーダー・ミーティングにおいて有志を募り、「レスパイト旅行」のボランティアへ社員4名が参加しました。
保養が必要な子どもたちとご家族の為に、心からくつろげる時間と空間をつくり出すこのプログラムを、カシオは継続して支援していきます。

ピープルズ・ホープ・ジャパンへの支援

カシオは、アジアの途上国の人々の自立に向けて「保険・医療の教育」を中心とした支援活動に取り組む国際協力NGO「ピープルズ・ホープ・ジャパン」の活動趣旨に賛同し、2006年より法人賛助会員として支援しています。

災害被災者への支援

カシオでは自然災害などにより甚大な被災が発生した場合、被災者の方々の救済と被災地の1日も早い復興に支援を行っています。

●東日本大震災被害に対する支援活動

「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」への寄付

カシオでは、東日本大震災によって両親を亡くした震災孤児を支援するため、2011年度より「あしなが育英会」の「あしなが東日本大地震・津波遺児募金」に寄付しており、2016年度は、前年同様、200万円を寄付いたしました。
今後も継続して寄付を行っていきます。

●熊本地震による被災に対する支援活動

2016年4月に発生した熊本地震による被災者の方々の救済と被災地の復興に役立てていただくため、支援金として金500万円を特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームに寄付しました。

また、カシオグループの従業員から寄付を募り、集まった金額と同額を会社としても一緒になって拠出するマッチングギフトを実施。従業員より寄せられた募金は総額2,837,427円となり、カシオグループでは、3,000,000円をマッチングのうえ義援金として日本赤十字社へ送りました。

また、今回の災害で被災したカシオ製品については、修理可能な場合は特別修理料金にて対応させていただきました。