多様な学びを すべての子どもに。子供の「学びたい」を応援する新たなチャリティプログラムを開始。
子供に選択肢を。新たなプログラムが始まります。
4月1日より国内の当社オンラインストアで販売した電卓「S100 / S100-BU」の売上の一部を、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンに寄付いたします。寄付は経済的な理由で学校外の学びの機会を得られない子供たちが、塾や習い事、体験活動などで利用できるスタディクーポンを提供する活動に役立てられます。
※2024年1月 対象製品に「S100X / S100NB」を追加
対象モデル
対象モデルは以下、電卓「S100X/S100NB」計4モデルになります。
日本の子どもの貧困とは
日本の子供の貧困率は11.5%と言われています。つまり子供の9人に1人は貧困状態なのです。
しかし、私たちの普段の生活ではボロボロの服を着ている子供、痩せ細り路上で生活している子供を見る機会はありません。なぜ貧困の子供が多いと言われているのでしょうか。それは「相対的貧困」と呼ばれる状態にある子供を指しており、その国の生活水準や文化水準と比較して困窮した状態を言います。一見豊かに見える日本にも貧困は隠れて存在し、希望する教育を受けられない子供たちが多くいます。
この問題を解決しようとしている団体があります。公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンです。
<公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン>
2009年発足。経済的な困難を抱える子供たちに、塾や習い事、体験活動等、多様な選択肢の中で自由に使用できるスタディクーポンを提供し、学校外の教育機会を保障。教育格差を是正することを目的に活動を行っています。
チャンス・フォー・チルドレン公式サイトはこちら

なぜ学校外教育への支援なのでしょうか?
日本の教育格差は学校外教育で生まれているからです。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」 によると、家庭が自己負担する教育支出(学習費)のうち、約6~7割が学校外教育費(学習塾や習い事等の費用)であることが明らかになっています。日本では、経済格差による教育格差は、学校外教育で生まれやすくなっています。

そして貧困の世代間連鎖の問題があります。
親の経済的貧困は、子供から学習の機会やさまざまな体験活動の機会を奪うことにつながります。教育機会に恵まれなかったことで低学力・低学歴になってしまった子供は、大きくなったときに所得の低い職業につかざるを得なくなり、更には彼らの下の世代にも貧困が連鎖してしまうのです。この連鎖を断ち切るうえで、学校外教育への支援が必要だと考えています。
生まれた環境によって子供たちの将来が左右されることがあってはなりません。

なぜスタディクーポンなのでしょうか?
現金給付と違い、使途を教育に限定できるからです。子供たちに確実に教育の機会を提供することができます。学習だけでなく、文化活動・スポーツ・体験活動など、多様な選択肢の中から、子供自身がやりたいことを選ぶことができます。地域の2,900以上の教室や団体がクーポンの利用先として参画しており、子供からのリクエストに応じて随時教室等を追加しています。
また大学生ボランティアが定期的な、電話や面談を通して学習や進路の相談に応じ、安心してクーポンを利用できるようサポートします。また、コーディネーター(職員)が、子供や家庭に対してクーポン利用先や支援機関の紹介などを行います。

CFC代表 今井様より
私たちチャンス・フォー・チルドレンは、「多様な学びを すべての子どもに」をミッションに、経済困窮家庭の子どもたちの学校外の学びを支えてきました。法人設立時から取り組むスタディクーポン事業は、皆さまからいただいた寄付金を原資に運営しています。多くの皆さまからの温かいご支援のおかげで、これまでの12年間で、延べ5,000人以上の子どもたちにスタディクーポンを提供し、学びの機会を届けてきました。
一方、私たちの元には毎年定員を上回る子どもたちからの支援の応募が寄せられ、今年度も600人以上の子どもたちが落選するなど、必要な子どもたちに支援を届けられていないのが実情です。加えて、近年は新型コロナや物価高騰の影響で、経済困窮家庭の生活がこれまで以上に厳しい状況に置かれており、子どもたちの学びの機会や学習意欲にも深刻な影響を及ぼしています。一人でも多くの子どもたちに学びの機会を届けるためには、まだまだ多くのご支援が必要です。
事業を通じて長年にわたり子どもたちの教育を支えてこられたカシオ計算機さまに、この度のチャリティ商品を通じたご支援をいただけること、そしてチャリティ商品をきっかけに、より多くの方々に子どもたちの学びを応援していただけること、本当に嬉しく感じております。今後とも、子どもたちが学びをあきらめずにすむ社会を目指して全力で活動を行って参りますので、どうか皆さまの温かい応援をよろしくお願いいたします。
