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人材活用と職場環境の整備

ダイバーシティと働きやすい環境づくり

│女性の活躍支援

カシオではあらゆる女性社員が能力を最大限発揮できることを支援する目的で継続的にさまざまな施策を積極的に推進しています。意欲と能力のある社員を積極的に登用し、女性の幹部社員数は2010年度の4名から2020年度は32名となりました。

掲げていた「2020年までに管理職に占める女性比率を5%とする」という目標は未達でした。改めて再設定を行いながら、女性活躍推進に関するさまざまな施策を全社的に継続的に実施し、キャリア形成支援を積極的に推進していく予定です。
また、女性の新卒採用比率がやや少ない年もあったため、「2020年度春入社より毎年、新卒採用の女性比率を25%以上とする」という目標を定め、女性への積極的PR等を行うことにより、女性応募者を拡大していきます。

女性幹部社員比率推移 (カシオ計算機)

年度 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
女性幹部社員数
(マネジャー数)
13
(5)
16
(8)
20
(10)
20
(9)
24
(10)
24
(11)
27
(10)
26
(11)
30
(11)
32
(12)
女性幹部社員比率
(マネジャー比率)
1.3%
(1.5%)
1.7%
(2.1%)
2.0%
(2.0%)
2.1%
(1.9%)
2.6%
(2.1%)
2.6%
(2.3%)
2.9%
(2.0%)
2.9%
(2.3%)
3.6%
(2.8%)
4.1%
(3.2%)

│障がい者の雇用・活躍支援

カシオでは、障がいのある方でも、一人ひとりの能力や適正を最大限に発揮できるよう、環境整備を進めています。 採用前には要望に応じて、職場での体験実習を行い、実際に職場で働いた際の不安を取り除き、予想していた内容とのギャップをなくすようにしています。
また、入社後の施策として、グループ全体で「入社後フォロー制度」を導入し、活用しています。これは、障がい者が入社後に、不安や問題を一人で抱え込まないように、定期的に面談を行うもので、問題があった場合の早期解決や、実際に職務を遂行した上での職務適性の確認、時間経過によって障がいが変化した場合のケア実施など、職場と障がい者双方の意見を鑑みて常に最適な環境を目指し、職場定着率の向上に努めています。また、会社行事には、聴覚障がい者への情報の伝達のために手話通訳を実施しています。
また、障がい者の安全面の確保を中心とした環境整備、障がい者が働く職場の意識向上施策、さらなる職場定着施策等について、障がい者の意見も取り入れながら、働き続けやすさの向上を目指した取り組みを行っています。
また、2021年4月より屋内型農園での雇用を導入しました。これは、従来のオフィス環境では就労が困難であった方への、機会の拡大、自立支援を目的としたもので、カシオグループとしてこれまで以上に、やりがいをもって活き活きと働き、活躍していただける社会の実現に貢献をしていきます。

 

障がい者雇用率推移
障がい者雇用率をさらに高めるために、採用強化を推進しています。

  2018年4月1日 2019年4月1日 2020年4月1日 2021年4月1日
カシオ計算機 1.98% 1.88% 2.08% 2.35%
国内カシオグループ 2.14% 1.99% 2.14% 2.29%

│外国籍従業員の活躍支援

外国籍従業員が入社後も安心して長く働き続けられるための職場環境づくりに取り組んでいます。食堂メニューの英語併記や宗教戒律としての食事制限に対応するための肉の種類のイラスト掲載、母国の重要な行事への参加や数年に1度は母国で家族や親戚に会う機会を設けることを目的とした特別休暇の付与、宗教を信仰する従業員がお祈りをするための社内での個室準備等、言語・文化・慣習などの違いに配慮した取り組みを行っています。カシオの外国籍従業員は、さまざまな職場で個性を発揮しながら活躍しています。

メニューの英語表記(下段)と豚のマーク(右上)

お祈り部屋

│高齢者の活躍促進/高齢者への生活・就業支援

カシオでは、定年退職する従業員に対する就業機会の提供と蓄積したスキル・ノウハウのグループ内有効活用を目的とした「シニア社員制度」があります。「シニア社員制度」では、社員時代の実績や定年後に担うべき役割責任に応じて適正な処遇にて継続雇用を行っており、高齢者が今までに培ったスキル・ノウハウを活かして、カシオグループの中でさらに活躍することができる職場作りを進めています。また、介護と仕事の両立なども考慮に入れ、勤務時間短縮や勤務日数を変えられるなどの柔軟な勤務形態があります。

シニア社員任用時の役割明確化
役割期待を明確化し役割や職責に応じて格付し、その格付に応じて処遇が決まります。これにより、活力があり貢献度の高いシニア社員に報いるメリハリの効いた処遇を実現しています。

セカンドキャリアを見据えた自律的キャリア作り支援
役職定年やシニア再雇用後の役割や処遇変化後も引き続き、活き活きと働くためには、その変化に直面する前に、先を見据えたキャリアプランを描き、準備をすることが必要であると考えています。
そのため、今後の自律的キャリアを描き、それを実現するために必要なことを考えるキャリア研修を設けています。
また、社外での活躍を希望する社員には、セカンドキャリアの各種支援も行っています。

│現地人材の積極的登用

カシオグループ事業のグローバル化に伴い、真のグローバル企業として各国に密着したマネジメントを推進するために、海外各拠点にて積極的に現地雇用を実施しています。職種も製造にとどまらず、さまざまな分野で活躍しています。

国内外従業員数(グローバル比率) ※正社員

│開かれた採用への仕組み

カシオは、「カシオグループ倫理行動規範」に基づき、一人ひとりの人権・人格を尊重し、性別・信条・宗教・人種・社会的身分や障がいなどにかかわらず、働く意欲のある方を受け入れています。
また、政府の就職活動スケジュール指針に基づき、就職活動時期の著しい早期化による学業への影響を最小限にとどめ、日本各地の大学に赴いて任意参加の説明会の実施、WEB媒体での会社紹介セミナー動画の公開、海外留学中の日本人留学生を対象とした選考イベントに参画するなど、学生がエリアや学業の都合によって不利とならないよう、多くの学生への機会提供に努めています。
2020年より、新型コロナウイルスの流行を受け、すべての選考をオンラインでの実施とし、学生の移動による負担、感染リスクを最小限に留める取り組みをいち早く導入しています。

インターンの実施
就職活動期間の短期化により学生が働くということについて考える時間が取りづらくなっている中でカシオは、「働く」とはどういうことなのか、「仕事」とは何なのかを理解してもらうことを目的とし、職場受け入れ型のインターンを実施しています。

│公正な評価・処遇の実現

カシオの人事制度は、「公平/公正」であることを根底に置き、周辺環境の変化とともに、常により良いあり方を目指しています。現在の人事基本方針は、社員個々に任されている役割の大きさによって格付ける「役割主義」と、その役割における職務遂行の結果である成果を中心として評価処遇する「成果主義」によっています。
加えて下記の視点を重視した人事政策を進めることで、社員の成長・活性化と会社の拡大発展を、最高の状態で両立させることを目指します。

  • 意志尊重:個人の意志や志向を重視する
  • 人材育成:業務に必要な知識、技能の習得機会を創る
  • 能力重視:仕事を通して発揮された能力を重視する
  • 適材適所:業務の要請に個人希望を反映し行う
  • 重点配分:限られた経営資源を最大限有効に配分する
  • 安定雇用:能力に応じて働ける職場づくりに努める

幹部社員の格付制度については、2021年度に改定を行い、マネジャーだけでなくスペシャリストとしてのキャリアも具体的にイメージできるよう各格付のスペシャリストの役割/スキルを明確にしました。全職種共通定義表を充実するとともに、職種別の定義表も明確にしました。また、混在していたスペシャリスト呼称も整備しました。

評価制度においては、2019年度に刷新しました。
これまでの評価は、半期評価が通期評価と連動をしており、昇給や昇格にも反映されていましたが(単軸)、多様な人材の評価を必要とする現在、評価にメリハリを効かすことが困難になってきました。
そこで新しく、挑戦意欲、行動改革を促進する「複線化」の評価を導入しました。
2020年度には、国内グループ会社にも展開しており、カシオグループとしての統一化を進めています。

  • 半期評価(賞与に反映):目標管理
  • 期初に個人ごとの目標(テーマ)を設定し期末に実績評価を行うことをベースに、チャレンジ意欲を尊重し、より主体的な行動を喚起する、チャレンジ目標を導入
  • 通期評価(昇給昇格に反映):半期評価+プロセス評価
  • 将来の成果につながる取り組みを含めた職務遂行プロセス評価を加味

主要人事制度

│公正な評価・処遇のための教育

評価結果については年2回全社員に対して評価面談を実施しています。制度をより公正かつ適正に運用するために管理職に対し評価者研修の受講を義務付けており、評価/指導/面談スキルの向上に努めています。
さらに、社内Webサイトでは、評価・処遇制度の概要について掲載し、全社員に周知徹底を図っています。

社員情報データ

国内社員数(2021年3月末)

  カシオ計算機 国内グループ会社
男性 2,116 681 2,797(80%)
女性 470 214 684(20%)
2,586 895 3,481

(参考)

非正規雇用

586

584

1,170

国内採用者数(2021年4月1日)

  カシオ計算機 国内グループ会社
男性 25 (83%) 6 31
女性 5 (17%) 0 5
30 6 36

国内平均勤続年数(2021年3月末)

  カシオ計算機 国内グループ会社
男性 19.7 18.6 19.4
女性 14.6 23.4 17.4
18.8 19.8 19

国内平均年齢(2021年3月末)

  カシオ計算機 国内グループ会社
男性 47.8 47.4 47.7
女性 42.1 47.5 43.8
46.8 47.4 46.9

│ワーク・ライフ・バランス支援の取り組み

カシオでは、ワーク・ライフ・バランスの重要性を理解し、多様な働き方を柔軟に受け入れる環境づくりに取り組んでいます。多様な人材が働きやすく、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を目指し、制度や環境の整備を推進しています。

在宅勤務・時差勤務・セルフBIZの導入
2020年より「在宅勤務」「時差勤務」「セルフBIZ」を導入しました。「時差勤務」は、社員の健康およびワーク・ライフ・バランスを向上させることで、業務に集中できる時間を確保し、パフォーマンスの最大化を図ることを目的としています。また、「セルフBIZ」の導入により、服装規定を「各自がTPOに合った服装を選択する」というガイドラインに統一しました。

副業・兼業の導入
2020年3月から柔軟性ある多様な働き方のひとつとして、副業・兼業制度を導入しました。全社員を対象に、業務委託契約や個人事業主として勤務時間外の「副業」を解禁し、50歳以上の社員については、他社に雇用されて勤務する「兼業」を週2日まで認めています。自身のスキル向上や自律性・自主性の伸長、活躍の場を広げるものとして活用されています。

仕事と育児の両立支援
出産・育児などで制約のある従業員が安心して、なおかつ能力が十分に発揮できるような制度を導入しています。 育児のための勤務時間短縮制度など各種制度の整備に努めています。

育児支援制度の仕組み (カシオ計算機)

│仕事と介護の両立支援

介護の問題は誰にでも起きうる事であり、しかも突然発生します。カシオでは、介護と仕事の両立を会社ができる限り支援し、介護をしていても仕事のパフォーマンスを落とさず、また、介護による離職を回避できるようにするために、介護支援制度の充実を図っています。
その取り組みの一つとして、介護コンシェルジュデスクがあります。介護が必要になった場合の相談窓口で「誰に相談したらいいか分からない」「ほしい情報がどこにあるか分からない」等さまざまな悩みを相談、解決します。介護の課題解決は一度の相談では解決できないことも多く、長期的な対応が必要で、毎年50人程度の社員に活用されています。

主な相談内容

  • 介護保険申請代行
  • ケアマネジャーの紹介、面談設定
  • 海外赴任者の両親介護支援
  • 介護サービス事業所紹介、見学設定
  • 介護施設紹介、見学手配
  • 自費(介護保険外)サービス紹介

また、介護する側とされる側が、ともに気持ちよく生活していくために必要な、介護についての情報サイトを準備しており、ご家族の状態に合わせた、知っておきたい介護のポイントを公開しています。

介護セミナーの実施
第5回の介護セミナーを実施しました。今回はコロナ禍の移動制限による遠隔介護への影響、働き方改革に伴う時差勤務・在宅勤務導入による介護への影響などを交えて、介護保険制度の概要からコロナ禍での仕事と介護の両立について学びました。セミナーはオンラインにて実施し、延べで483人が聴講しています。

介護支援制度の仕組み (カシオ計算機)

育児・介護関連の休業・休暇取得人数および取得率(カシオ計算機)

取得者数 ()内は男性
  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
育児休業制度 55(0) 69(2) 67(7) 68(10) 65(10)
育児休業の復職率 100% 100% 100% 100% 100%
介護休業制度 3(2) 5(2) 4(3) 1(1) 1(0)
育児・介護による短時間勤務 78(1) 85(0) 92(2) 101(1) 89(1)
看護休暇 15(2) 23(4) 21(2) 20(1) 4(1)
介護休暇 4(4) 8(5) 6(5) 9(5) 11(9)

※ 育児休業の復帰率は臨時従業員を除く

各種休業・休暇制度

制度 概要
積立休暇 付与から2年が経過し失効する年次有給休暇を、年4日、最大30日まで積立が可能。
本人の私傷病、家族の介護および看護、母性保護措置、ボランティア活動などに利用できる。
リフレッシュ休暇 勤続10年/20年/30年経過時に5日間の休暇が支給される。
配偶者海外赴任帯同休職 配偶者が海外赴任する時に、海外へ一緒に帯同する時に、3年を上限に休職することができる。
不妊治療休職 不妊治療をする場合に、通算1年休職することができる。
時間有給休暇 年次有給休暇を1時間単位で取得することができる。
時間代休 時間外勤務や休日勤務をした際、翌日以降、1分単位で代休取得することができる。
(時間外等の割増手当部分は別途支給)

有給休暇取得率 (カシオ計算機)

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
有給取得率 72.2% 69.7% 70.4% 73.1% 59.1%

│生産性向上の取り組み

全社で抜本的な業務改善・業務効率化を推進し、生産性向上および労働時間削減に取り組んでいます。生産性の向上により、すべての社員がワーク・ライフ・バランスを実現し、活き活きと働くことができる環境づくりに努めています。

時間外実績/年間総労働時間推移 (カシオ計算機)

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
時間外労働時間(1カ月平均) 18.6時間 18.5時間 17.9時間 17.2時間 16.0時間
年間総労働時間 1,917時間 1,905時間 1,891時間 1,869時間 1,896時間

※ 2020年度は各種休暇の取得が減少し、年間総労働時間が増加

│労使間のコミュニケーション

カシオではユニオンショップ協定を締結しており、管理職や経営に携わる社員以外は、原則全員労働組合に加入しています。経営層と労働組合の定期的なコミュニケーションを通じて、従業員の経営参画の意識向上と、労使の緊密な意思疎通を図っており、良好な労使関係が維持されています。労使間コミュニケーションの中心となるのが、年4回(2月、5月、9月、11月)開催される「労連労使協議会」です。ここでは、カシオグループ全体を対象とした会社業況や労使の意見交換が行われます。さらには、各種労使協議会を設けて、人事制度の円滑な運営に取り組んでいます。
また、人事労務関連の制度改廃については、労使協議した上で実施することが、労働協約で定められており、労使双方の課題認識を共有し、十分な期間をもって実施しています。

労働組合員の構成率の推移 (カシオ計算機)

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
全社員に対する割合 64% 65% 65% 64% 67%
管理職を除く割合 98% 98% 97% 96% 97%

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