樫尾四兄弟

樫尾四兄弟

それぞれの得意分野を持ち助け合った四人

カシオ計算機を設立したのは、忠雄・俊雄・和雄・幸雄の樫尾四兄弟です。
四人は次男の俊雄を中心に、世界初の小型純電気式計算機「14-A」を開発して、1957年、カシオ計算機株式会社を設立しました。それぞれに性格が違い得意分野を持っていた四人は、忠雄が財務、俊雄が開発、和雄が営業、幸雄が生産と、役割を分担して強い結束力で協力し合い、カシオ計算機を発展させました。

樫尾 忠雄
樫尾 忠雄
1917-1993

1960年5月~1988年12月
代表取締役社長
信頼と協力でカシオをまとめたリーダー

樫尾 忠雄 1917-1993
樫尾忠雄は樫尾四兄弟の長兄として、創業期からカシオ計算機のリーダーを務め、カシオ計算機の基礎をつくりあげました。

忠雄は早稲田工手学校で学んだ金属加工技術を生かして、旋盤工として働きました。腕の確かさを見込まれて工場を任され、1946年には「樫尾製作所」として独立し、機械部品の製造を営みます。弟・俊雄が加わり、和雄・幸雄も加わった兄弟四人で計算機の開発に取り組みます。
カシオ計算機株式会社を創業した後、1960年に初代社長の父・茂の後を継ぎ2代目社長に就任。もともとはエンジニアでしたが、リーダーの役割に徹して財務を学び、経営者としてカシオをまとめ、1988年まで29年にわたり社長を務めました。

樫尾 忠雄
樫尾 俊雄
樫尾 俊雄
1925-2012

1988年12月~2011年6月
代表取締役会長
デジタル技術でゼロから1を生み出し続けたイノベーター

樫尾 俊雄 1925-2012
樫尾俊雄は、カシオ計算機の基幹事業となった計算機と時計と電子楽器を独力で開発し、デジタル技術を使って世の中を変える製品を生み出した発明家です。

6歳でエジソンの伝記を読み、発明家を志した俊雄は、電機学校で弱電を学び、逓信省に勤めて通信技術者としてデジタル技術を身につけます。発明家になるために俊雄は職を辞して兄・忠雄の経営する「樫尾製作所」に加わり、計算機の将来性に着目して自ら開発に取り組み、オフィスでも使える世界初の小型純電気式計算機「14-A」を発明しました。さらにデジタル技術を使って世界初のオートカレンダー付きデジタルウオッチ「カシオトロン」を開発。カシオ計算機を時計メーカーにします。さらに音とは何かを自ら研究して電子楽器を開発。デジタル技術を使って、人々の暮らしを変える情報機器を生み出し、カシオ計算機の開発部門トップとして新しい商品を世の中に送り出し続けました。

樫尾 俊雄
樫尾 和雄
樫尾 和雄
1929-2018

1988年12月~2015年6月
代表取締役社長
2015年 6月~2018年6月
代表取締役会長
斬新な発想と実行力でデジタル文化を創造したマーケッター

樫尾 和雄 1929-2018
樫尾和雄は、既成概念にとらわれない発想力と、市場の動きを読み取る先見力、強い意志と行動力で、デジタル情報機器を誰にでも使える身近なものにして広く浸透させました。

創業当初は生産を担当していましたが、後に自ら営業担当となり、市場に触れて競合他社との競争を経験する中で商品力の重要性を強く認識し、商品企画に力を注ぎます。1972年に発売したパーソナル電卓「カシオミニ」の開発を主導して電卓のコンシューマ化を実現しました。また「時計は壊れやすい貴重品」という常識を覆した耐衝撃腕時計「G-SHOCK」を定着させ、時計の使用シーンを拡大。1995年にはデジタルカメラ「QV-10」の商品化により現在の画像コミュニケーション時代の基礎を築くなど、独自の感性を発揮して新市場創造型の商品企画を主導しました。人々の暮らしや学びなどの向上に役立つ商品づくりに情熱を注ぎ、3代目社長として27年にわたり経営を指揮。先代社長の忠雄が築いた礎を進化させて現在のカシオを築き上げました。

樫尾 和雄
樫尾 幸雄
樫尾 幸雄
1930-

1996年 5月~2014年6月
代表取締役副社長
設計技術と生産技術でものづくりの屋台骨を支えたエンジニア

樫尾 幸雄 1930-
樫尾幸雄は、俊雄の発明を製品化して品質を高める設計と、量産のための生産技術を創造してきたエンジニアです。

大学で設計を学んだ幸雄は樫尾製作所に加わり、計算機の開発に取り組みます。俊雄の考案したデジタル回路を、図面を描いて実際の製品にする設計を担当。また「カシオミニ」の回路の実装を改善して、1万円の価格を実現するためのシンプルな機構を考案するなど、製品を使いやすくするための技術を開発してきました。
1965年には生産本部長となり、電卓の全自動生産ラインや数々の生産工場を立ち上げ、量産化を支えました。樫尾幸雄がつくりあげた仕組みは、今日のカシオの生産ネットワークの基礎となり、現在は年間で1億個の製品が生まれ、世界中の人々に品質の安定した製品を送り出しています。

樫尾 幸雄

社章の由来

社章は、4つのK(樫尾の頭文字)を組んでCASIOの商標を支え、盛り上げているデザインです。樫尾四兄弟の計算機事業に対する力強い結束の姿を象徴しています。計算機の発明者である樫尾俊雄が、自ら創業当時の心境を図案化したものです。

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