トップメッセージ
サステナビリティ経営を推進し、持続可能な社会への貢献と企業価値の最大化を実現していきます
パーパスを軸に持続可能な価値創造を加速
カシオは創業以来、「創造 貢献」を経営理念として掲げ、独創的な発想と高い技術力で新たな需要を創造し、社会や人々の暮らしに貢献してきました。この理念に基づき、これまでも電卓、時計、楽器、デジタルカメラ、携帯電話、デバイス等、多様な分野で新製品を送り出し、技術を核として成長を遂げてきました。
時代の変化が加速するなか、私たちは2024年6月にパーパス「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」を策定しました。独自の視点・発想から新たな価値を生み出し、人々の日常を豊かにしたいという想いを明文化したものです。機能の高度化だけでは差別化が難しい現代において、お客様の感性価値を捉え、お客様が真に求める価値を提供していくことが欠かせません。パーパスを企業活動の軸とし、「創造 貢献」の次なる進化へ挑み続けていきます。
経営方針とカシオのマテリアリティ
2025年度以降を、変革とイノベーションを創出し成長軌道へ転換する期間と位置づけ、経営の重点方針として「①成長基盤の確立」「②経営基盤の強化」「③人財戦略の推進」の3つを掲げています。
そして、経営方針をより具体的にする重要課題として、『事業を通じた「価値創造」』『「経営資本」の増強』『「経営基盤」の強化』の3つのグループで整えた8つのマテリアリティを特定しています。
「事業を通じた価値創造」では、人々の価値観やニーズの変化を捉えた製品やサービスを提供し、イノベーションの創出を目指します。その実現を支える「経営資本の増強」では、人的資本・知的資本・製造資本を重視し、競争優位の源泉を強化します。また「経営基盤の強化」では、ガバナンス、DX推進・情報セキュリティ、人権の尊重、環境経営の強化という重点テーマに取り組み、持続可能な社会の実現に向けた責任を果たしていきます。
人材という視点から経営資本を増強
人的資本のマテリアリティとして「従業員との信頼・共感関係づくり」を掲げ、従業員一人ひとりが健康で安心・安全に働ける環境を整備し、社員のモチベーション向上や活気のある組織文化の醸成のために「健康経営」を重視しています。「健康経営優良法人(ホワイト500)」には3回(2018年、2024年、2025年)選定され、2025年には「健康経営銘柄」に初めて選定されました。
また、自ら考え主体的に行動し、会社の成長とビジネスの発展に貢献できる「自律人材」の育成が重要です。同時に、カシオグループのビジネスを持続的に成長させ、多様な人材が能力を最大限に発揮できる職場環境を構築するため、「マネジメント力」の更なる強化にも取り組んでいます。
企業価値を支える経営基盤の強化
コーポレート・ガバナンスの強化は、インテグリティある組織づくりに不可欠です。取締役会の実効性向上からグローバルリスクマネジメントの高度化まで、経営の監督と執行の質を高める取り組みを推進しています。人権の尊重については、人権デュー・ディリジェンスと教育を継続的に実施し、グローバルに事業を展開する企業としてサプライチェーン全体で人権侵害の発生防止を徹底します。
環境経営の強化では、気候変動への対応としてスコープ1、2、3の削減目標を設定し、温室効果ガス排出量の削減を進めています。資源循環型社会への移行、自然との共生もマテリアリティとして特定し、KPIに基づく施策を推進しています。
併せて、DXの推進と情報セキュリティの強化を重要課題と捉え、DX人材の育成とともに体制整備を加速していきます。情報セキュリティの強化においては、2024年にインシデントを発生させたことに対する猛省を踏まえ、グローバルでセキュリティ脅威を専門的に監視・検知する体制の強化や、社員への教育などを徹底しています。今後も再発防止のため必要十分な対応をしていきます。
カシオは、パーパスを軸に、サステナビリティ経営を推進し、持続可能な社会への貢献と企業価値の最大化を実現していきます。ステークホルダーの皆様の期待に応えるべく変革を進め、企業価値を一層高めてまいります。
代表取締役 社長 CEO 高野 晋