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トップメッセージ

サステナビリティ経営を推進し、企業価値の最大化と持続可能な社会の実現を目指します。

パーパス・バリューズとサステナビリティ経営

カシオは、創業以来 「創造 貢献」 を経営理念として掲げ、半導体技術の進化とともに、独創性あふれる発想と高い技術力で新たな需要を創造し、事業の拡大を通じて社会や人々の暮らしに貢献してきました。市場が急激に変化する時代においても、この経営理念である「創造 貢献」を実現し続けていくため、2024年には経営理念に加え、私たちが進むべき方向を示す指針としてパーパス・バリューズを策定いたしました。
「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」というパーパスは、カシオの社会的な存在意義を定義するものです。しかしながら、近年、「創造 貢献」の理念のもと貫いてきた自由闊達な風土が少しずつ薄れてきているのではないかという懸念があります。このパーパスを拠り所に、もう一度カシオの理念や、ワクワクするような創造の喜びを浸透させ、従業員の心に火をつけたいと考えています。一方、バリューズは、全従業員の行動指針の根底にある価値観です。「人の探求こそ、原点」「独自の発想にこだわりを」「変革を楽しむ」「力を合わせ、実現する」といった、日々の業務に取り組む際の姿勢や行動を律する役割をもっており、常にそうした意思を持って仕事に向き合えば、自ずとカシオの求める「自ら考え行動する人材」になると考えています。
また、サステナビリティ経営の実現という観点から、バリューズのひとつに「いかなる時も社会への貢献心を貫く」という言葉を盛り込みました。社会から末永く必要とされる企業であり続けるために、持続可能な社会づくりへの貢献と、新たな価値創造による企業成長の両立に挑み続けていく所存です。

企業と社会の価値創造を目指すカシオのマテリアリティ

カシオは、2023年、企業価値の向上と持続可能な社会の実現をするための経営課題として、マテリアリティを再特定いたしました。そして2024年には、それぞれのマテリアリティに対して目標とKPIを設定し、新たな価値創造に向けた企業体質の強化とリスク管理の実践に取り組んでまいります。
このマテリアリティは、「事業を通じた『価値創造』」「『経営資本』の増強」「『経営基盤』の強化」の3つのグループから成り立っています。「事業を通じた『価値創造』」では、「2030年に向けた基本方針」の柱となる考え方に沿って、消費者のニーズを踏まえ、さらにその先を提示するような新たなイノベーションの創出を目指してまいります。この価値創造の達成を支えるのが「『経営資本』の増強」「『経営基盤』の強化」です。特に「人的資本」「知的資本」「製造資本」を重視した経営資本の増強に力を注ぎ、4つのテーマを「『経営基盤』の強化」に向けた課題として選定いたしました。これらの取り組みを通じて、カシオは企業価値の向上を図りつつ、持続可能な社会の実現に向けた責任を果たし続ける所存です。

人材という視点から「経営資本の増強」を推進

カシオでは、人的資本の強化を図るうえで、「従業員との信頼・共感関係づくり」をマテリアリティに定めています。その中でも、従業員一人ひとりが健康で長く働き続けられる組織づくりのために、「健康経営」を重視しています。これは、当社の従業員の年齢層が年々上昇している現状を踏まえ、持続可能な成長を実現するために不可欠な要素であると考えております。さらに、カシオグループ全体を成長軌道に乗せるためには、変化に柔軟に対応し、自ら考え行動できる「自律人材」の育成が不可欠です。同時に、多様な人材がその能力を最大限に発揮できる職場環境を構築するため、管理職のマネジメント能力を向上させる「マネジメント強化」にも力を入れております。これにより、自由闊達に活躍できるリーダーの育成を迅速に進めてまいります。
これまでにもカシオでは、「健康経営」に積極的に取り組んでおり、「健康経営優良法人2024」で大規模法人部門の「ホワイト500」に認定されました。また、自律人材の育成を目的としたキャリア研修や、マネジメント人材の多様化に向けて、女性管理職候補の育成をはじめとするいくつかの施策に取り組んでおります。今後、部下が役員を評価する仕組みにおいて、パーパスに沿った経営を実践しているかどうかという新たな評価軸を加えることも検討しております。

企業価値を支える「経営基盤の強化」に注力

インテグリティのある組織づくりを実現するために、「コーポレート・ガバナンスの強化」が不可欠と認識しております。取締役会の実効性向上からグローバルリスクマネジメントの強化に至るまで、経営基盤を一層強固にするための取り組みを推進してまいります。
また、グローバルに事業展開するカシオにおいては、「人権の尊重」も極めて重要な課題の一つです。人権デュー・ディリジェンスや、人権教育を継続的に推進し、人権リスクの最小化に全力を尽くしてまいります。
さらに、「環境経営の強化」は企業価値の向上とサステナビリティに欠かすことができない要素です。気候変動への対応として、スコープ1、2および3それぞれに削減目標を設定し、温室効果ガス排出量削減に取り組んでおります。また、資源循環型社会の対応や、自然との共生もマテリアリティとして特定し、KPIを設定して各施策を実施しております。
そして、これからの企業活動において、「DXの推進と情報セキュリティの強化」も重要な事業課題と考えております。DX人財の育成とあわせて、これらの課題に対しても積極的に対応を進めてまいります。

カシオでは、今後もサステナビリティ経営を推進し、企業価値の最大化と持続可能な社会の実現に努めていきます。

なお、2024年10月に発生しました当社ネットワークへの不正アクセスによるシステム障害について、お客様、お取引先様をはじめとする関係者の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、お詫び申し上げます。
本件に関して速やかに対策本部を設置し、社内システムの復旧、平常業務の早急な再開に鋭意取り組んでおります。
今回の事態を重く受け止め、原因の追究と情報セキュリティ体制の一層の強化、徹底を図り、再発防止に尽くしてまいります。

代表取締役 社長 CEO 増田 裕一

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