事業活動での取り組み
事業活動での取り組み
グループからの廃棄物のゼロエミッション化※1 および取水量削減を目標として、取り組みを推進しています。廃棄物のゼロエミッション化については、事業活動から発生する廃棄物の削減と埋立廃棄率低下に取り組む事によって推進しています。
さらに使用済製品の自主的な回収・リサイクルを通じて、資源循環型社会への対応を進めています。
廃棄物発生量の削減と埋立廃棄率の低下
考え方・方針
資源循環型社会への対応として、廃棄物および有価物発生量の削減ならびに埋立廃棄率の低下を、目標として設定しました。
カシオグループは世界各地に拠点を持ち、廃棄物に関する規制や廃棄物処理業者の対応といった、廃棄物に関する状況は拠点ごとに様々といえます。そこで、実績データの精緻化と可視化、拠点個別の情報収集を行い、グループ全体像の可視化や、有効な情報を拠点間横断的に展開するなどして、目標の達成に向けて対応を進めています。
目標と実績
年度ごとに目標を設定し、達成状況を確認しています。2023年度は、廃棄物および有価物合計量を2019年度比4%以上削減するとした目標と共に、埋立廃棄率4%以下の目標を設定しました


2023年度はグループ拠点ごとに目的達成に向けた活動を実施した結果、廃棄物および有価物合計量目標については目標を達成しました。一方で埋立廃棄率については、目標値は達成できなかったものの、目標に近い実績値を達成いたしました。
評価 ◎:すべての目標達成、○:目標をおおむね達成、△:成果より課題が残る、×:進捗なし
中長期目標 | 2023年度目標 | 2023年度実績 | 評価 | 2024年度目標 |
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2030年度までに事業拠点廃棄物のゼロエミッション化※1を目指す | 廃棄物および有価物合計量を2019年度比4%以上削減する | 廃棄物および有価物合計量を2019年度比46.3%削減 | ◎ | 廃棄物および有価物合計量を2019年度比5%以上削減する |
埋立廃棄率4%以下を目指す | 埋立廃棄率4.4% | 〇 ※3 |
埋立廃棄率※2 4%以下を目指す |
※1 カシオグループのゼロエミッションの定義:埋立廃棄率=(最終埋立処分量÷廃棄物発生量(有価物含む))×100が1以下である事
※2 埋立廃棄率:埋立廃棄率=(最終埋立処分量÷廃棄物および有価物発生量)×100
※3 目標値に対し80%以上を達成した事により、〇評価と判断
取水量の削減
考え方・方針
水資源は、人間が活動を維持するうえで必須の資源といえます。しかし近年では、人口増加による需要の増加や、気候変動による供給の減少といった水利用に関するリスクも懸念されており、カシオの事業活動でも同様のリスクが考えられます。
カシオグループの水使用は、生産活動においては、一部の部品洗浄などに限られます。一方で、空調や生活利用といった用途での使用は多く、カシオグループで使用される水の大半を占めます。生活利用での水使用は、拠点活動を安全で衛生的に維持する面でも、重要といえます。
グループの中でも取水量が比較的多い生産拠点での安全で衛生的な水へのアクセスに注目し、水ストレスレベルを評価※1したところ、グループ内の全ての生産拠点のうち、1拠点が水ストレス下にある事が明らかとなりました。これを踏まえてカシオは、グループ全体の水使用量を継続的に削減する目標を設定し、水資源利用に対するリスク低減に向けた取り組みを進めています。
※1 WRI Aqueduct Water Risk Atlas 4.0で示される指標のうち、”Baseline Water Stress”が”High”以上である拠点を、「水ストレス下にある」と評価。
目標と実績
年度ごとに目標値を設定し、達成状況を確認しています。2023年度は、取水量を2019年度比4%以上削減する目標を設定しました。

取水は、生産活動での水使用の他、従業員の生活活動での水使用のためにも、行われます。
2023年度実績は目標は達成したものの、2022年度と比較して取水量が微増する結果となりました。2022年度には新型コロナウィルス感染症の影響減少により従業員の出社や出張活動の増加傾向が見られていましたが、2023年度にはこの傾向がさらに増加し、結果として取水量が増加したものと考えられます。
◎:すべての目標達成、○:目標をおおむね達成、△:成果より課題が残る、×:進捗なし
2023年度目標 | 2023年度実績 | 評価 | 2024年度目標 |
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取水量を2019年度比4%以上削減する | 取水量を2019年度比23.9%削減 | ◎ | 取水量を2019年度比5%以上削減する |