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エンジニアとして、
父として。
3か月間の育休で見えてきたこと

2016 年4月入社 機構開発設計 M.I

エンジニアとして、父として。
3か月間の育休で見えてきたこと

2016 年4月入社 機構開発設計 M.I

Parental Leave Story

入社以来、時計モジュールの設計・新技術開発に携わってきたM.Iさん。
2022年に3か月間の育児休業を取得しました。男性育休の取得が広がる中で、実際の取得背景や、
復帰後の変化はどのようなものだったのでしょうか。
仕事と父親としての時間、その両立について率直に語ってもらいました。

自然な選択として、ごく普通に決めた

子どもの成長を近くで見たい

育休を取ろうと思った一番の理由は、子どもの成長をできるだけ近くで見たいという気持ちが大きかったからです。生まれて間もない時期は本当に一度きりで、昨日までできなかったことが今日できるようになることもあります。そうした瞬間を後から振り返ったときに、「あの時もっと関われたのではないか」と後悔したくないと思いました。

妻は出産直後から育児が始まるので、体調が完全に戻らない中でできる限り支えたいという気持ちも強くありました。最初の段階で夫婦が協力して育児に向き合うことが、その後の家庭の土台づくりにもつながるのではないかと考え、育休を取得することを決めました。

不安よりも「ごく自然な選択」という感覚

育休取得に対する大きな不安は、正直ほとんどありませんでした。もともと職場の雰囲気がよく、上司とも日頃からコミュニケーションが取れていましたし、私より前に男性で育休を取得している先輩もいました。そのため、「特別なことをする」という感覚ではなく、自分のライフイベントの一つとして自然に選択したという印象です。もちろん、担当しているプロジェクトの進捗は気になりましたが、チーム内で情報を共有し、フォローし合える体制が整っていたことも安心材料になりました。上司に相談した際も否定的な反応はなく、むしろ快く送り出してくれたので、スムーズに話が進みました。

想像とのギャップと、育児のリアル

育児は想像以上にハード

育休に入る前は、育児をしながら多少は自分の勉強とか、自己研鑽の時間も取れるんじゃないかなと甘く考えていました(笑)。でも実際は、そのような余裕はまったくなかったですね。特に生後2か月を過ぎた頃から子どもが夜にほとんど寝なくなって、夜通し泣くこともありました。自分が抱っこしてもなかなか寝てくれないことが多くて、妻に任せざるを得ない場面も結構ありました。仕事なら論理的に解決できることも、育児ではそうはいかない。その難しさを肌で感じた毎日でした。

復帰後は在宅勤務と時差勤務で乗り越えた

育休中は朝の寝かしつけを私が担当し、その間は妻に休んでもらっていました。しかし、復帰後はそれを継続するのが難しくなり、妻の負担が増え、私自身も葛藤を感じました。 

そこで、在宅勤務や時差勤務制度を積極的に活用しました。子どもが急に体調を崩した時は病院に連れて行ってから業務を開始したり、在宅勤務の日は可能な範囲で育児に関わるようにしたりと、柔軟に対応することで乗り越えましたね。

育休を取りやすい雰囲気の循環

「過渡期」を経て、今は当たり前に

私が育休を取得した頃は、ちょうど男性の育休が世の中で広がり始めた時期だったと思います。カシオ社内でも以前より取得する人が増えていて、そうした社会の流れも影響していたのではないかと感じています。

今ではさらに一般的になり、男性が育休を取ることも自然な選択肢として受け止められるようになってきました。これは、会社が制度を整え、多様な働き方を後押ししてきた結果だと思います。以前は少し遠慮するような空気もあったかもしれませんが、今は当たり前に「自分も取ろう」と自然に思える環境になっていると感じますね(笑)。

開発本部長のメッセージが、心理的なハードルを下げた

特に印象的だったのは、当時の開発本部長が開発本部全員宛のメールで「育休を積極的に取りましょう」と発信してくれたことです。トップが明確にそう言ってくれることで、「育休を取っても大丈夫なんだ、むしろ推奨されているんだ」という認識が社内に広がり、心理的なハードルが大きく下がりました。制度があるだけではなく、それを実際に利用することを会社が後押ししてくれる姿勢が、本当に重要だと感じましたね。

育休経験者が次の人を支える、いい循環

育休取得者が増えることで、業務の属人化を防ぐための取り組みも進みました。たとえば、手順書の整備や、チーム内での情報共有の徹底、引き継ぎ体制の強化などです。こうした取り組みによって、誰かが休んでも業務が滞らない仕組みが整い、結果としてチーム全体の力も高まってきたと感じています。

また、育休を経験した先輩たちが、これから取得を考えている後輩をサポートしようという意識も自然と生まれています。自分が経験しているからこそ、後輩の不安もよく分かる。そうした支え合いが、男性社員が育休を取りやすい環境につながっているのだと思います。

家族との絆、人間としての成長

子どもの成長は本当にあっという間ですし、パートナーの負担は想像以上に大きいものです。育休を取ることで、家族としての絆が深まりますし、妻の大変さを身をもって理解することもできました。それは仕事ではなかなか得られない、人間としての成長にもつながる経験だったと感じています。家庭が安定すると仕事にも良い影響が出ると実感していますし、短期的なブランクよりも長期的なキャリアや人生を考えたとき、育休は大きな意味のある経験になると思います。

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