事業所の生物多様性保全
事業所の生物多様性保全
2017年にカシオグループの国内主要拠点の生物多様性調査を外部専門家(緑生研究所)に依頼して実施した結果、表1に示すように多くの植物や昆虫が敷地内に生息していることが確認されました。東京都羽村市にある羽村技術センターでは、環境省レッドリスト掲載のキンラン、ならびに、東京都レッドリスト掲載のギンラン、コヒロハハナヤスリ等の希少種が確認されました。また、2022年・2023年と2年連続で猛禽類のツミが敷地内で営巣活動を行い、無事に雛が巣立ちました。
山梨県笛吹市にある山形カシオ山梨事業所では山梨県レッドリスト掲載のイヌハギ、シロヘリツチカメムシなどの希少種が確認されました。この調査結果を踏まえ、外部専門家の助言に基づき従業員有志による保全活動を実施しています。
羽村技術センターでは、従業員有志にて結成した「見守り隊」のメンバーが希少植物の消失を回避するための施策(害虫からの保護や人工授粉など敷地内増殖の試行)に取り組んでいるほか、通年で敷地内の生物の観察を行っており外部専門家による調査時に出現していなかったキンランやギンランの新たな個体を確認しています。また、山形カシオ山梨事業所では、従業員有志が希少種に適した緑地管理(草刈り)と個体の増殖に取り組んでいるほか、希少種の生育環境に悪影響を及ぼす外来種の除去に取り組んでいます。
羽村技術センター
2022年4月25日 キンラン
2022年4月28日 ギンラン新発見個体
2022年4月22日 コヒロハハナヤスリ
山形カシオ山梨事業所
2019年8月20日 イヌハギ
2022年4月22日 シロヘリツチカメムシと食草ノカナビキソウ
国内主要拠点の生物多様性調査結果
事業所における保全活動
取り組みの詳細についてはこちらをご確認ください。