事業所の生物多様性保全
事業所の生物多様性保全
カシオでは、2017年にグループの国内主要拠点の生物多様性調査を外部専門家(緑生研究所)に依頼して実施しました。その結果、表1に示すように多くの植物や昆虫が敷地内に生息していることが確認されました。
東京都羽村市にある羽村技術センターでは、環境省レッドリスト掲載のキンラン、ならびに、東京都レッドリスト掲載のギンラン、コヒロハハナヤスリ等の希少種が確認され、従業員有志にて結成した「羽村TC見守り隊」のメンバーが通年で敷地内の生物の観察や保全活動を行っています。この観察の成果として、2023年春には外部専門家による調査時には出現していなかったキンランやギンランの新たな個体を確認しました。また、保全活動としては希少植物の消失を回避するための施策として、害虫からの保護や人工授粉や播種による敷地内増殖の試行に取り組んでいます。
さらに、2022年・2023年・2024年と3年連続で猛禽類のツミが敷地内で営巣活動を行い、これを事業所ぐるみで静かに見守ることで、無事に雛の巣立ちに繋げています。
山梨県笛吹市にある山形カシオ山梨事業所では山梨県レッドリスト掲載のイヌハギ、シロヘリツチカメムシなどの希少種が確認されました。この調査結果を踏まえ、外部専門家の助言に基づき従業員有志にて結成した「YC山梨見守り隊」のメンバーによる保全活動を実施しています。
具体的には、従業員有志が希少種に適した緑地管理(草刈り)と個体の増殖に取り組んでいるほか、希少種の生育環境に悪影響を及ぼす外来種の除去に取り組んでいます。
羽村技術センター

キンラン

ギンラン

コヒロハハナヤスリ
山形カシオ山梨事業所

イヌハギ

シロヘリツチカメムシと食草のカナビキソウ
国内主要拠点の生物多様性調査結果
事業所における保全活動
取り組みの詳細についてはこちらをご確認ください。