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教育啓発

教育啓発

WILD MIND GO! GO!

日本の環境省が策定した「生物多様性国家戦略2023-2030」では、生物多様性の損失が続く要因の一つとして、生物多様性の重要性が社会に十分浸透していないことが挙げられています。また、生物多様性に配慮した行動や意思決定を広げていくためには、人々の関心や理解を高めることが重要であり、その手段として教育や自然体験の機会の充実が求められています。
カシオはこうした考え方に共感し、生物多様性への理解促進に貢献するため、自社事業を通じた新たな価値創出の可能性を探りながら、「WILD MIND GO! GO!」の取り組みを推進しています。

WILD MIND GO! GO!では、アウトドアのエキスパートをはじめ、アーティストやデザイナー、科学者など80名以上のスペシャリストが参画し、幅広い世代が楽しめる自然体験プログラムを提供しています。
現在、200本以上のオリジナルメニューを公開しており、誰でもパソコンやスマートフォンから無料で閲覧できます。公園や雑木林、河原など身近な自然を舞台に、気軽に自然体験を楽しむことができるほか、体験内容を投稿して他の参加者と共有することも可能です。
実際に体験した方々からは、「身近な自然の中に新たな発見があった」「わくわくするような冒険を体験できた」などの声が寄せられており、自然への関心や理解を深めるきっかけとなっています。

2022年10月:火起こし

2022年12月:しめ縄・正月飾り作り

WILD MIND GO! GO!では、自然の魅力や楽しさを体験するだけでなく、人と自然とのつながりを見つめ直すきっかけを提供することも目指しています。
知識を身につけるうえでは、本や映像から学ぶことも重要です。一方で、自然の中で実際に見て、触れて、感じる体験には、机上では得られない多くの気づきがあります。
自然体験を通じて、自ら考え、発見し、行動することの楽しさを感じてもらうこと。それこそが、WILD MIND GO! GO!が大切にしている価値です。言い換えれば、「実際にやってみることで初めて分かることがある」という体験を、多くの人に届けたいと考えています。

2023年6月:グリーンウッドワークのバターナイフ作り

2023年7月:ロックバランシング

心が動いたり、時には失敗したりすることも含めて、体験には知識の習得だけでは得られない価値があります。実際に体験することで初めて気づくことや、経験を重ねることで身につくことは、心や体に深く刻まれるかけがえのない学びとなります。
その一つが、自然とのつながりや共生への理解です。自然に触れ、観察し、ときには利用することで、人と自然との間に関係性が生まれます。これまで意識していなかった身近な自然が、自分に関わる大切な存在として感じられるようになります。
カシオは、より多くの人々が身近な自然を体験し、その価値や魅力への理解を深めるとともに、本来備わっている好奇心や探究心を育む機会を提供するため、「WILD MIND GO! GO!」の取り組みを継続していきます。
また、「WILD MIND GO! GO!」では一部のイベントを有料で運営しており、活動の継続性を高めながら、持続可能な取り組みとして展開しています。

WILD MIND GO!GO!に関する最新情報はこちら「わたしたちのアクション」

CASIOの森

2018年8月、カシオは東京都水道局と「東京水道~企業の森(ネーミングライツ)協定」を締結し、森林保全活動に取り組んでいます。この活動は社員の環境教育や意識啓発の場として位置付けています。活動を通じて重視している点は二つあります。一つは、人々の暮らしや社会を支える地球環境の基盤として、森林が重要な役割を果たしていることを、現場での体験を通じて社員が理解することです。もう一つは、こうした体験を通じて自然や地域が抱える課題への理解を深め、自社の技術や事業を通じてどのような貢献ができるのかを考えることです。将来的には、ここで得られた気づきや学びを本業における価値創出や社会課題の解決につなげることを目指しています。

「東京水道~企業の森(ネーミングライツ)」協定書に調印

2023年5月間伐作業

2022年8月下刈作業

東京都は、山梨県との都県境にまたがる約25,000ヘクタールの水道水源林を明治時代から管理しています。「CASIOの森」は、そのうちの約2.46ヘクタールを対象とした活動です。限られた面積ではありますが、森林保全に関するさまざまな作業を体験することができ、森林が果たす役割や保全活動の重要性を理解するための貴重な学びの場となっています。「CASIOの森」の活動は、休日に社員有志を募って実施しています。業務として参加を求めるのではなく、自らの意思で参加する仕組みとすることで、環境や自然に関心を持つ社員が主体的に活動に関わる機会を創出しています。また、活動内容についても社員自らが企画や提案を行いながら取り組んでおり、現場での体験を通じて理解を深めるとともに、その学びや気づきを社内へ広げていくことを目指しています。

2023年9月補植:社員有志「どんぐり里親」が育てたミズナラ苗126本を現地に運び専門家の指導を受けて補植

「CASIOの森」は標高約1,200mに位置しており、天候が変わりやすい環境にあります。そのため、活動時には晴天・雨天の両方を想定してプログラムを準備しています。雨天時には、森林認証材などを活用した野鳥の巣箱づくりや、グリーンウッドワーク、森林作業に役立つロープワークなどの室内プログラムを実施しています。
 このうち野鳥の巣箱づくりは、東京都が1962年から水道水源林で実施している取り組みを参考にしたものです。野鳥の繁殖を促すことで森林の生態系を維持し、病害虫の発生抑制にもつなげることを目的としています。この取り組みは、自然の力を活用して社会課題の解決を図るNbS(ネイチャー・ベースド・ソリューション)の考え方にも通じるものです。
「CASIOの森」では2019年から巣箱の設置を開始し、毎年秋に清掃や点検を行っています。その過程で、小鳥以外の生き物による利用の痕跡も確認されたことから、2022年には、より多様な生き物が利用できるよう、形状やサイズの異なる巣箱の試験設置も始めました。

作った巣箱を持っての記念撮影画像

2019年7月巣箱作り:雨天プログラムとしての巣箱作り

2022年11月巣箱清掃・再設置:追加設置した各種巣箱

「CASIOの森」の活動は、2020年から2021年にかけて、新型コロナウイルス感染症の影響により規模を縮小して実施しました。2022年には活動の本格再開に向けた取り組みとして、東京都水道局によるリモート講演会「出張!企業の森」を環境会議の場で開催し、森林や水源林保全への理解促進を図りました。また同年からは、現地での活動に参加できない社員も森林保全に関われるよう、「どんぐり里親活動」を開始しました。現地で採取したどんぐりからミズナラの苗木を育成し、2023年9月には126本を補植しています。さらに2023年度からは、健康経営の観点を取り入れ、ヘルスツーリズムや運動習慣の定着支援を目的として、作業前にラジオ体操を実施しています。このような取り組みを継続した結果、「CASIOの森」や「どんぐり里親活動」に加え、「出張!企業の森」への参加者を含めた社員の参加者数は、2026年7月までに延べ398名となりました。

登降機を用いて高所へ巣箱を設置する様子

登降機を用いた高所への巣箱設置

健康経営施策としてのラジオ体操

集合写真

2023年9月補植の集合写真

「CASIOの森」は2024年8月で3年間の協定の第2シーズンを終了し、協定更新により次の3年間の第3シーズンに入りました。これまで回数を重ねる都度、新しい作業による学びの機会を作ってきましたが、いろいろ構想しながらも、なかなか実施が難しい課題として、カーボンニュートラルに向けた気候変動対策に関する学びが残っています。例えば、我々の日常生活でのエネルギー利用によるCO2の排出と、森林による吸収ならびに木材利用によるCO2固定を、肌感覚として理解する工夫が必要です。なお、そのように学びを積み上げつつ最終的に目指すゴールは、我々のパーパスである「驚きを身近にする力でひとりひとりに今日を超える歓びを」を踏まえて、自社事業の得意分野を生かした未解決の社会課題の解決に向けた貢献です。このゴールを強く意識して創意工夫をしながら推進していきます。

「CASIOの森」に関する最新情報はこちら「わたしたちのアクション」

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