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猛暑が懐かしく思える10⽉14⽇、今年も「ふるさと清掃運動会 in 荒川」が開催されました。 コロナ禍による⾏動制限が解除されて以降は、この種のイベントは⼈が集まりにくくなったともいわれていますが、普段から環境問題への関心が⾼い⼀般市⺠の⽅々が120名集まりました。当社からは、プラスチックごみを削減するラベルライター「Lateco」の関係部⾨を中⼼に、社員有志とそのご家族9名が参加しました。
当社はこのイベントに2019年より参加しており、今年で5年連続での参加となりました。毎年参加している社員は荒川の漂着ごみや不法投棄ごみはだいぶ見慣れてきましたが、初参加の社員は荒川のごみの現状に驚いていました。今回「チーム・CASIO」はグループ3に属し、開会式会場にほど近い場所を担当しました。
今回の河川清掃エリア(GoogleMapより)
じつは2020年にも同じ場所を清掃しましたが、それから3年が経過してグラウンドに隣接する林の中には新たな不法投棄ごみが散乱し、⽔辺には⼤量の漂着ごみが溜まっていました。
あまり、汚い光景をこの場でお⾒せしたくはないのですが、現状を知っていただくためにあえてお⾒せいたします。
グランドに隣接する林の不法投棄ごみ
(これでもごく⼀部です)
⽔辺のヨシに引っかかっている漂着ごみ
(これもごく⼀部です)
今から3年前の2020年は林の中の不法投棄ごみを当社の⼥性陣中⼼に対処し、男性陣はすぐ横で層のように積み重なった不法投棄ごみをかたずけました。今回は林の不法投棄ごみはグループ3の一般参加の方々にお願いし、チーム・ CASIOは全員でややワイルドな条件の⽔辺の漂着ごみの対処に向かいました。
荒川の⽔辺は密⽣しているヨシが天然のフィルターの役⽬を果たし、上流から漂着するごみが東京湾に流出するのを阻⽌してくれています。チーム・CASIOが向かった先には50mほどの区間にペットボトルや空き⽸、発泡スチロールなど⽔に浮くタイプのごみがヨシの隙間に所狭しと溜まっていました。この場所のヨシは太くて固く、慎重に対応しないとケガの危険があります。しかし、このイベントの常連となったチーム・CASIOメンバーはもう慣れたもので、細心の注意を払いつつもどんどんごみを回収し、短時間のうちにすっかり片づけることができました。
さて話がいったん横道にそれますが、今回の裏話です。
荒川の漂着ごみや不法投棄ごみを効率よく回収するポイントは事前のリサーチとヨシ刈りです。当⽇にどれだけごみを回収できるか︖は、イベントへの参加⼈数もさることながら、それ以前にごみが蓄積している現場をみつけ、どれだけの範囲のヨシをあらかじめ刈っておくかが勝負と⾔えます。ただし、実際のごみの蓄積量は現場でヨシを刈ってみないと最終的にはわかりません。つまり「ここが怪しい︕」と思った場所のヨシを刈ってみて、ごみが多ければ成果につながります。
今回、ふるさと清掃実行委員会・事務局が主催した9/17(⽇)の事前ヨシ刈り作業では、前回2022年10⽉と同じ場所(今回グループ1とグループ2の場所)をまず刈りましたが意外にもごみの密度が低く、これでは本番での清掃活動がすぐに終わって時間を持て余すのでは︖ということになりました。2023年は台⾵の上陸が少なかったことが漂着ごみの少なさに影響しているのかもしれません。
そこで、場所を移動し3年前の2020年に実施した場所(今回グループ3の場所)をリサーチに向かうと、こちらの⽅には新たな不法投棄ごみが散乱しており、また、⽔辺にヨシが密⽣するエリアにも漂着ごみの密度が⾼いことが判明。不法投棄現場はヨシの密度が低いのでそのままで対処可能としても、⽔辺エリアは何とかしないといけません。太く硬いヨシをかき分けて漂着ごみを回収するのは極めて効率が悪く、ケガのリスクもあります。やむをえず、⽇暮れまでの残された時間で可能な範囲でヨシを刈り、あとは、⾜で踏みつけてどうにか道を作りました。今回チーム・CASIOはそのワイルドな⽔辺エリアに挑みました。
ちなみに、ふるさと清掃運動会・実⾏委員会で議論になったのは「グループ1と2の場所は隣接しているのに対して、グループ3の場所が離れているが⼤丈夫か︖」ということ。
ふるさと清掃運動会 in 荒川の歴史の中で、これまで距離の離れている場所を対象に数百⼈規模で清掃活動を実施したことがありますが、この時は数百メートルにわたるごみの運搬が必要であり、極めて苦労した記憶があるからです。しかし、最終的に⾃治体にごみの回収を依頼するうえでは、⼀か所に集積する必要があります。それに、⼀か所にまとめれば、イベントの成果としても⾒た⽬に把握しやすくなります。今回グループ3の運搬距離は約200m。一般参加の方々とチームCASIOで協力すれば運べるのでは?ダメならスタッフ全員で︕ということになりました。
集積場所まで運搬する前にいったんごみを整理(ここからの距離が⻑い!)
さて、事前の⼼配をよそにチームCASIOを含め、グループ3の方々全員で協力し閉会式の地点までごみを運びました。その結果、グループ1、2、3の全てのエリアの回収ごみを⼀か所に集め、分別ごとに並べたうえで閉会式となりました。
⼟⼿に並べたごみ袋の後ろに並ぶ参加者
閉会式ではチームCASIOを代表して渡邉室⻑がご挨拶しました。
「イベントの成否は段取り8割︕」と拍⼿でスタッフの皆さんをねぎらうことができました。
今回の回収実績等は、ふるさと清掃運動会・実行委員会事務局より公開されています。
チームCASIOを含め、参加者・スタッフ全員での集合写真です
今回は当社からの参加⼈数は例年に比べてやや少なかったものの、一般参加の市民の皆さんと力を合わせ存分に河川清掃活動ができたと思います。ただ、イベントに参加することも重要ですが、それ以上に重要なのは、ごみのない社会の実現に企業として貢献することですね。そのためにも来年以降も連続で参加して学びを深めることでより有効な貢献策にもつなげて行きたいと思います。
サステナビリティ
新しい価値を生み出し続ける企業を目指します。
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