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カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”より、1983年に発売した初号機「DW-5000C」の復刻モデル『DW-5000R』を12月13日に発売します。今回は新製品『DW-5000R』を、オリジナルモデル「DW-5000C」と比較しながらご紹介します。
初号機“G-SHOCK”の誕生
“G-SHOCK”が誕生した1980年代当時、腕時計は落としてはいけないデリケートな精密機械でした。その常識を覆し、さまざまな悪条件の環境下においても正確に作動する耐衝撃・耐振動を実現し、壊れにくい“タフ”な腕時計という新しい価値を打ち立てたのが「DW-5000C」です。
開発のきっかけは、エンジニアの伊部菊雄が「落としても壊れない丈夫な時計をつくりたい」と考えたことでした。研究開発センターの3階の窓から試作機を落下させる実験を繰り返しては、壊れ方を分析して構造設計を見直しました。試行錯誤を重ねた結果、衝撃に弱いガラスやボタンなどをガードするため、ウレタンベゼルで時計本体であるケースを包み込み、時計内部のモジュールや重要なパーツは緩衝材で保護する「5段階衝撃吸収構造」を開発。さらに、モジュールがケースの中であたかも浮いているかのように点で支え、衝撃を伝えにくくする「中空構造」を考え出しました。
その性能は、建設現場や激しいスポーツなどの過酷な環境まで腕時計の使用シーンを広げました。“タフ”であることにこだわりながら、素材や構造などを進化させ、今も多くのお客さまに支持され続けています。
より高度な再現性を実現した復刻モデル『DW-5000R』
初号機「DW-5000C」
復刻モデル『DW-5000R』
ここからは、画像で2つの機種を比較していきます。
左が初号機の「DW-5000C」で右が今回の復刻モデル『DW-5000R』です。
初号機「DW-5000C」
復刻モデル『DW-5000R』
フェイスは赤、青、黄色のカラーリングで、堅牢性をイメージした周囲の「レンガパターン」を初号機同様に採用しています。現行の5000/5600シリーズとは異なり、ベゼル上面の「PROTECTION」と「G-SHOCK」の文字がある箇所をフラットな仕様にしています。他にも、4つあるボタンの右上を「LIGHT」機能にするなど、オリジナルモデルを忠実に再現しました。(現行モデルの「LIGHT」ボタンは主に右下に配置)
初号機「DW-5000C」
復刻モデル『DW-5000R』
バンドも、長さのみならず、ディンプル(腕時計のバンド部分の多数のくぼみ加工)の位置まで「DW-5000C」を踏襲しています。
初号機「DW-5000C」
復刻モデル『DW-5000R』
初号機に施された特徴的なバンド穴部分の凹凸形状も採用しました。
初号機「DW-5000C」
復刻モデル『DW-5000R』
センターケースは同じステンレス製で、「Shock Resistant」を刻印したスクリューバックなど細部に至るまでこだわっています。
そして『DW-5000R』は、初号機と同じく“G-SHOCK”のマザー工場である山形カシオで生産されます。
一方で、高輝度なLEDバックライトの搭載や、ベゼルとバンドには環境負荷低減につながるバイオマスプラスチックを採用するなど、一部の仕様はアップデートしています。
時計市場に「タフネスウオッチ」という新たなジャンルを確立した“G-SHOCK”の原点に立ち返ったモデル『DW-5000R』をぜひチェックしてみてください。
<ニュースリリース>
初代“G-SHOCK”復刻モデルを発売
<製品サイト>
DW-5000R-1A
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