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グリーンウッドワークのバターナイフ作り by WILD MIND GO! GO!のイベントを開催 | CASIO

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グリーンウッドワークのバターナイフ作り by WILD MIND GO! GO!のイベントを開催

2024年5月22日


2024年4月27日(土)、東京都昭島市の「モリパーク・アウトドアヴィレッジ」にて、SW技術開発部が主体となって運営する自然体験メディアサイト「WILD MIND GO! GO!」のイベントを開催しました。テーマは「グリーンウッドワークのバターナイフ作り」です。

本年度の第1回目となる今回は、昨年に続いて国内で最も著名なネイチャークラフト作家の一人である長野修平さんを講師に、野外活動&自然科学ライターの藤原祥弘さんをアシスタントにお招きし、沢山の家族連れのお客様に生木の木工を体験いただきました。

今回講師の長野修平さん

この日はゴールデン・ウイークの初日。過ごしやすい気温の下、会場周辺はツツジをはじめ様々なお花が競い合うように咲いていました。

オープニングではPROTREKやWMGG書籍を藤原さんから紹介

一般的に木工産業では材料の乾燥による収縮・変形を回避するため、十分乾燥させた木材を用います。木工製品の品質管理を考えれば当然の配慮ですね。
一方、自分で使う生活道具を自分の手で作る「グリーン・ウッドワーク」では、加工しやすいことが重要。このため、乾燥前の「生木」を用います。自宅の庭先などで剪定したばかりの生木はしっとりとして柔らかく、良くメンテされた道具を使えば「ちょっと固めの野菜」のように容易に加工できるのが醍醐味です。

昨日剪定したばかりのホウノキを玉切り

ナイフを使ったバトニングによる柿割り

手元の見える場所に集合して説明

時間の都合で、材料の玉切り(長さ方向に短く切る)や柿割り(ナイフを使ったいわゆるバトニングにより縦に割る)は講師の長野さんによるデモ。そのあとは欧米でのバターナイフの位置づけや使い方や形状の特徴などの講義を聞きつつ、どんな形が良いかイメージを深めていきます。

 ナイフの多さにもビックリ

長野さんお手製のチョッピング・ブロックがポイントです

あらかじめ講師&スタッフが玉切りして柿割した材料は長さや幅にバラつきがありますが、並べられた作品見本を見ながらこれぞと思う材料を選んで開始。見本を型にして鉛筆でなぞったり、自由にデザインを書き込んだり。中には、理想の形状を自宅で設計しプリントアウトして持参された方もいらっしゃいました。見本の通りに作ることも楽しいですが、思いがけず削りすぎたり、予想外の形状になったりするのも発見につながって楽しいですね。

お客様の「やった!レポ」より

今回は「グリーンウッドワークをしたかった!」というお客様も多く、時間内では創作意欲を満足できない方もいらして、長野さんの機転で「居残り作業自由」のスペースを裏に設置いただきました。ここで希望する皆さんが地べたスタイルにてナイフワークの続きに取り組みましたが、全体終了時間まで粘る方も多くいらっしゃいました。

裏側「居残り作業自由」のエリア

長野さんによるバーニングペンでのイニシャル入れのサービス/電力は太陽光発電で

今回印象的だったのは、老若男女のお客様がナイフを使った木工を楽しまれていたことです。WILD MIND GO!GO!には、自分の手を動かして作品作りを行うプログラムがいくつかありますが、今回の「グリーンウッドワーク」はお客様の満足の声が大きいものの一つです。皆さんが投稿してくださる「やった!レポ」を拝見すると「こんなに楽しいとは思わなかった」「あっという間に時間が過ぎた」「もっといろいろ作りたい」などの感想が寄せられています。

今回は講師の先生にたくさんのナイフを用意いただきましたが、使い続ければいずれ切れ味が鈍ってくるため、メンテナンス(刃物研ぎ)が必要になります(講師の長野さんは次のワークショップに向けて、大量のナイフをメンテする仕事が待っています)。一般的に、近年はこの手間を惜しんだ「替え刃式」の刃物が増えています。しかし、「サーキュラー・エコノミー(CE)」の考え方からすれば、メンテすればまだ使えるものはメンテして長く使い続けることが重要ですね。「グリーンウッドワーク」はそうしたCEのための入り口にもなるかもしれません。

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