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2024年7月6日(土)、東京都昭島市の「モリパーク・アウトドアヴィレッジ」にて、自然体験メディアサイト「WILD MIND GO! GO!」のイベントを開催しました。テーマはアフリカに起源をもつ弦楽器で、奴隷制度時代にアフリカ系アメリカ人が手持ちの材料から作ったとされる「ディドリーボウ」です。
今年4回目となる今回は、野外活動&自然科学ライターの藤原祥弘さんを講師に、農園コンサルタントで発酵クリエイターの宮原 悠さんをアシスタントにお招きし、廃材や生活の中にある材料で楽器を作る体験をしていただきました。
この日は、都知事選挙の投票日を翌日に控え、全国の広い範囲で熱中症警戒アラートが出されるなかで、屋根のあるイベントスペースでミスト発生装置を稼働させてのワークショップとなりました。



今回のスタッフは社員有志によるボランティア・スタッフの協力で過去最多の14人態勢。にもかからず、暑さのために施設全体でお客様の来場はまばら。こんな日は冷房の効いた室内で過ごしたいところであり、屋外なら水辺が恋しいところ。
しかし、どうにかしてお客様に立ち寄っていただきたい!

作品見本とともにペグを使ってバナーを設置

この池に飛び込みたくなる暑さ!
お客様による事前申し込みは低調でしたが、スタッフも参加してワークショップの賑わいを演出しました。
しかし、残念なことにスタッフの中に楽器演奏の心得のある者はゼロ!この状況で果たして「ディドリーボウとは何か?」をアピールできるのか?
若干の不安でワークショップ開始となりましたが、思わぬ助っ人が現れました!(お客様で弦楽器の心得のある方、それに、別件で訪れた当社スタッフY氏です)

デモ演奏をする当社スタッフのY氏
「楽器ということは理解できるけど、まともな演奏は無理では?」
という空気が流れつつある中、市販のピエゾピックアップとヘッドフォンギターアンプとスピーカーでエレキ化のうえでデモ演奏を始めると、
「ディドリーボウって素敵な演奏ができる楽器なのね!」
そこからは、次々にお客様に来場いただきました!

当初の予定では、スマホのチューニングアプリを用いて、角材の側面に音階の目安となるラインを書き入れる予定でした。しかし、絶対音感を持つY氏に任せた方が圧倒的に早い!マイ・ディドリーボウが完成したお客様は次々にY氏の元へ。

今回の学びのポイントの一つは、使い終われば通常は捨てるハズの空き缶を利用しているところ。分別すれば資源として再利用できるわけですが、その一歩手前で価値あるものにアップサイクルすることで新たな価値を与えることができます。これにより、金属缶として製造した際の消費されたエネルギーを有効活用することにもつながります。これはサーキュラーエコノミーを考えるうえでの重要な観点です。
また、もう一つの学びのポイントは、音と振動の関係。音階は振動の周波数によって決まり、その周波数は弦に与える張力と、指で抑える位置でコントロールすることができるということ。また、当初はスマホのチューニングアプリを利用しようとしましたが、生きものとしてのチカラである「感覚」を磨けば、人間の耳でも十分その代用ができるということも重要ですね。
なお、今回も親子連れのお客様が多かったです。特に最近その傾向が高まっているように思われます。
ゲームなどではお子さんに敵わない親御さんも、手を動かしてのモノづくりは、大人の知恵や力を示しつつ、お子さんとのコミュケーションの機会として適切なのかもしれません。


「生き物としての力を取り戻す」ことを狙いとする「WILD MIND GO! GO!」ですが、今回は音楽という文化的な側面に一歩踏み込むものであったように思います。
生き物の中で人間だけが有する「文化」は、生き物単体としての人間の生きる力を超えて、集団あるいはコミュニティとしての、生きる力とつながっているような気もしてきます。

今回のスタッフは講師・アシスタントを含め総勢14名
楽器の演奏というと「地道な反復練習を要する」とか「お金がかかる習い事」のイメージが先行すると、敷居が高いものになりますね。
しかし、廃材など身近な材料を有効利用して自分で作ることでその「敷居」が一気に下がり、「おもしろいな!もっとやってみたいな!」という気持ちにさせてくれるかもしれません。
サステナビリティ
新しい価値を生み出し続ける企業を目指します。

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