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東京・世田谷区の成城地区では、まちの誕生100年を祝う「成城100年祭」の特別企画として、3月31日まで同地区の歴史的スポットやまちの隠れた魅力を探索できるデジタルスタンプラリー「成城ディスカバリー! 謎解き成城」を開催しています。
このデジタルスタンプラリーには、カシオ計算機のスマホアプリ「MEGURUWAY」が採用されています。成城自治会の皆さんに「MEGURUWAY」を採用した経緯や効果、また当社の開発担当である開発本部 第一開発統轄部 第一開発部の村上 太一も迎え、制作の裏側について聞きました。

成城自治会の皆さん(左から:加藤さん、岩村さん、伴さん)

開発本部 第一開発統轄部 村上太一
―なぜ「MEGURUWAY」を採用したのでしょうか。
岩村さん:街の名前の由来となっている成城学園が、1925年に現在の地に移転してから今年で100年を迎えることを機に、地域の活性化のため昨年7月から2028年2月まで約3年半にわたる「成城100年祭」を開催しています。
長い歴史のなかでさまざまな変化があり、多くの人々が成城で暮らすようになりました。
それぞれの世代間のギャップ、古くからの住民と新しく越してきた住民が交流できるコミュニティの少なさにも課題を感じており、この100年祭を機に街の歴史を若い世代をはじめ多くの人に知ってほしい、これからの100年に向けて街のことを皆で考えるきっかけを作りたいと考えました。
今回、成城の地に馴染みのある「樫尾俊雄発明記念館」に相談をもちかけたところ、カシオのスマホアプリ「MEGURUWAY」の活用を提案いただき、体験型で楽しみながら歴史を学べると思い、成城100年祭での採用を決めました。
―「成城ディスカバリー! 謎解き成城」はどんなスタンプラリー?
岩村さん:100年の歴史を知ることができる「歴史さんぽコース」、まちの隠れた史跡や名所を巡る「グリーンウォークコース」、知っているようで知らないトリビアスポットを巡る「くらしの中のきらめきさがしコース」の3つのコースでまちの異なる魅力を体験できます。
スマートフォンアプリ「MEGURUWAY」をApp StoreまたはGoogle Playからダウンロードし、性別・年代・住んでいる地域を入力して、すぐに使うことができます。


スタンプラリー画面
―スタンプラリーの制作はどのようにスタートしたのでしょうか。
伴さん:制作メンバーの一人ですが、実は私は生まれも育ちも成城ではないんです。
移り住む前は、多くの方がイメージするような閑静な住宅地、高級住宅街のような印象を持っていました。制作を通じて、先輩方から昔のまちの姿や歴史について話を伺うなかで、成城のイメージが大きく変わりました。昔は盆踊り大会やのど自慢大会で交流を深め、今よりも自然があったと聞き、より親しみと魅力を感じましたね。
まちの若い人達にも魅力的で面白い場所だと伝えたい、改めて良さを知ってほしいという思いが強くなりました。
―コースやスポットはどのように選定しましたか。
伴さん:制作チーム10名ほどで話し合い、挙がった候補は約50個。紹介したい魅力的なスポットが多く、チームメンバーの世代も幅広いためさまざまな候補が出ました。選定にあたっては、世代や趣味の関係なく、街歩きが好きな人をはじめ誰もが楽しめるものにしたいという思いを大事にしました。
コースを決める際は、皆で地図を囲みながらワークショップのような形で候補を書き出し、テーマごとに大きく分類して地図と照らし合わせながら決めました。アナログの方法だからこそ、普段は交流の少ない人とも積極的にコミュニケーションを取りながら進めることができました。

―工夫したことや、コンテンツのポイントを教えてください。
伴さん:形にしていく際は、親しみやすいデザインで使っていただけるよう工夫しました。
村上:お話をいただき、成城は住みやすいだけでなく、歴史もある魅力的な街だと感じました。過去に「MEGURUWAY」で実施したイベントでは、ポップで刺激的なデザインを採用したり、いかに印象的に作るかを重視していましたが、今回の「成城ディスカバリー」は、まちの温かみや魅力を伝え、長く使っていただくことに重点を置きました。
ニュートラルで温かみのある、飽きのこないデザインを目指して調整をしました。
「成城ディスカバリー」を使う際は、まずは導線に沿ってベーシックな歩き方を試していただいた後、お気に入りのスポットを集めて、自分なりの散歩コースを考えるといった楽しみ方ができるという点も、アプリのデザインをするうえでポイントにした部分です。


伝えたいことが溢れて苦慮する場面もありましたが、このような悩みは他の「MEGURUWAY」のコンテンツ制作現場でも経験していたので、クイズ形式で遊びの要素を足してみる、面白いビジュアル(写真)で楽しみを演出するなど、全体を通して見せ方を重視しました。
伴さん:村上さんに情報の効果的な届け方を色々と提案をしていただけたところが、スムーズに進められた大きなポイントだと思っています。「こんなことをしたい!」ということに、見本を何点か提案してくださったのも分かりやすかったです。
村上:実現に向かって、チームの皆さんには情報収集や素材集めなど、多岐にわたってご協力いただき大変ありがたかったです。皆さんとの協力によって、とても良いコンテンツにまとまったと感じています。
―スタンプラリーに参加した方からはどんな声がありましたか。
岩村さん:参加してくださった皆さん、やはり24個のスポットを全部回ってみようという人がほとんどでした。夫婦で情報交換をしながら競争したり、お子様と一緒に家族で挑戦してみたり、コミュニケーションを取りながら楽しめたという声をいただいています。


―さいごに
加藤さん:今回、商店街も参加させていただき、歴史ある商店街のお店もスポットに登録されています。2代目、3代目と代替わりしているような、長きにわたり成城にあるお店なので、今と昔の違いなど、ぜひコンテンツを通じて知っていただき、より身近に感じていただけたら嬉しいです。
岩村さん:完成するまで想像できないところもあり不安な点もありましたが、一緒に試行錯誤しながら、わくわくするコンテンツに仕上がりよかったです。ぜひ残りの開催期間、コンテンツを楽しんでいただけたらと思います。
<関連リンク>
成城100年祭 公式ページ
成城自治会 公式ページ
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