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世界の数学教育をサポートしたい カシオが進めるエジプトの数学教育への取り組みについて担当者に聞きました

225年3月28日


カシオ計算機は、関数電卓の展開を通じて、世界各国の教育現場をサポートする活動を「GAKUHAN」と呼び、教員向けのトレーニングや教材提供などより良い教育と学習環境構築に向けた支援を継続的に行っています。
この活動から、2024年には文部科学省が進める「日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)」応援プロジェクトとして、当社のエジプトでの数学教育事業が採択され、現在教育現場への支援を進めています。
そこで、今回はエジプトの数学教育への取り組みについて、営業本部 教育統轄部 戦略企画部 GAKUHAN戦略室 塩田に聞きました。

営業本部 教育統轄部 戦略企画部 GAKUHAN戦略室 塩田

―エジプトの数学教育に向けた当社の取り組みについて教えてください。
塩田:関数電卓を数学の授業や試験で使うことは、北米やヨーロッパなどでは、かなり前から一般的ですが、エジプトも実はその国の一つです。
そのなかで、当社は教育省の外郭団体であるPATと協業し、2018年からエジプト国内の全中学校の数学教師を対象とした公式研修を支援しました。数学の授業における関数電卓の活用法を盛り込んだ教材を提供するなどして、現地のピラミッド型のトレーナー養成システムの開発も支援しています。開始から4年間で述べ約23,000人に対して研修が実施されました。

直近では、新カリキュラムが導入され指導法の転換が求められるようになったことに伴い、教師研修コンテンツの開発やカリキュラムに準拠した教材の提供などをおこない、関数電卓を使った探究型学習授業の手法共有にチャレンジしています。
授業で役立つ電卓機能の紹介や、機械に苦手意識がある教師でも簡単な操作で使用できる製品の提案を通じ、更に多くの教師に関数電卓を活用してもらえるよう活動を進めています。

教師研修の様子

使用した教材

【エジプトのMohamed Abdel Latif教育・技術教育大臣がカシオ本社に来訪】

これまでの活動が評価され、2月20日(木)にMohamed Abdel Latif教育・技術教育大臣が当社に来訪し、エジプトの数学教育についての意見交換を行いました。
当日は、Mohamed Abdel Latif教育・技術教育大臣からは、「自分も子供のころからカシオ製品を使っていたので愛着がある。エジプトではカシオの電卓を使ったことがない人はいない。2018年には大規模な教員研修を実施していただき心より感謝している。民間企業との連携を積極的に進めているので今後もカシオとぜひ関係性を深めたい。」と友好的なご意見をいただくことができました。

懇談の様子

左から:Mohamed Abdel Latif教育・技術教育大臣、増田社長

―当社の教育事業が考える、これからのエジプト数学教育について教えてください。
塩田:エジプトでも諸外国同様に、従来の暗記型から探究型学習への転換を目指す新カリキュラムの導入が昨年から進められています。
例えば、証明問題を解く時に答えを導く課程をすべて手計算すると、時間がかかって途中で思考が途切れたり、そもそもの設問内容が分からなくなってしまうことってありますよね。
これを関数電卓を使うと計算の工程を省略でき、本来の論理的思考力を養う練習に集中できます。このような目的に沿った関数電卓の活用を提案したいと考えています。

板書した問題において教師が関数電卓の活用方法を説明している様子

―今後の活動について教えてください。
塩田:今年の夏には、特別活動(特活)などを取り入れ日本式教育を実践する「Egypt-Japan School(以下、EJS)」数学コーディネーターチームとの合同研修を予定しています。
「EJS」は、2016年に締結された「エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)」による日本式教育の導入に向けた協力関係を構築したことがきっかけに、2018年に開校し、現在はエジプト全土に55校が開校しています。
合同研修では、新カリキュラムを踏まえて、関数電卓に入力した数式をグラフ表示するなど、パソコンやモニター上で視覚化するのに役立つエミュレーターをトライアルで活用することを計画しています。
新カリキュラムにおいて、これからも多くの教師に「カシオの関数電卓を使うと効果的な授業ができる」と実感してもらえるような活動を続けていきます。
※集団活動を通して、個性や自主性をのばすことを目的としたもの。学級活動、委員会活動、日直、学校行事など。

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