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カシオが世界初のBluetooth®※搭載の腕時計を発売したのは2012年のこと。以来、スマホとつながるモバイルリンク機能で時計の楽しさを「拡張」し続けてきました。現行ラインナップは200モデル超、累計は600モデル超に上ります。
「スマートフォンとつながる時計」のラインナップをこれだけ豊富に取り揃えているブランドは他には見られません。なぜこんなに多いのでしょうか?
時計事業部 時計開発統轄部 花田剛と同 商品企画部 黒羽晃洋に、話を聞きました。
※ Bluetooth® ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、カシオ計算機(株)はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。
※当時のBluetooth V4.0(Bluetooth low energy wireless technology)

左より:時計事業部 商品企画部 黒羽晃洋、同 時計開発統轄部 花田剛
時計×デジタル技術はカシオの得意分野!
―なぜカシオはこんなに多くのBluetooth搭載ウオッチを展開しているのでしょうか?
花田:平たく言うと、「得意だから」ですね(笑)。
なぜ得意なのかと言うと、「デジタル技術で機能表現を追求し続けてきたから」です。
1990年代に「腕リモ」(テレビリモコン機能が付いた腕時計)やカメラ付き時計などを発売してきたカシオにとって、携帯電話が定着しつつあるライフスタイルに腕時計が寄り添うためにうってつけの技術がBluetoothでした。
当社が世界初のBluetooth搭載ウオッチ「GB-6900」を発売したのは2012年でしたが、構想が始まったのはさらにその約10年前まで遡ります。当時、製品化にあたっては①腕時計としてのサイズ(=G-SHOCKの6900系や5600系と同程度のサイズ感)、②使い勝手を損なわないこと(=電池寿命2年)を条件に設定しており、なかなかクリアできずにいました。これが2010年に登場した低消費電力規格の「Bluetooth Low Energy」の登場により突破でき、一気に商品化へと至ったのです。

世界初のBluetooth搭載ウオッチ「GB-6900」(2012年)
その後、ヘルスケアアプリと連携する「STB-1000」(2014年)、時計がリモコンとなって、独自開発の音楽プレイヤーアプリ(G’MIX APP)の音量調整や曲送りができる「G-MIXシリーズ」(2014年)、Bluetoothを搭載したメタルアナログウオッチ「EQB-500」と、次々と打ち出していきました。

「EQB-500」が欧州で好評となったこともあり、OCEANUS、BABY-G、PROTREKなど当社の他ブランドにも次々と搭載されました。
以降、毎年2桁の数の新モデルをリリース、現在までに600モデル以上のBluetooth搭載モデルを発売してきました。現在、これらの時計とつながるアプリが「CASIO WATCHES」です。
黒羽:当初からアプリを自前で開発して、日々作りこんでいるのも強みです。これまでは、通知機能、操作マニュアルやワールドタイムなどの各種設定など、機能価値を主としたアプリでしたが、最近では、オーナー様に向けたマガジンを配信したり、マイウオッチ登録機能を追加したりと、よりオーナー様が楽しめるコンテンツや情緒的価値をプラスしています。是非時計とペアリングして、アプリを使ってみてください。

専用アプリ「CASIO WATCHES」
担当者のオススメを教えて!
―現在、Bluetooth搭載による「モバイルリンク機能」を備えたラインナップは200モデルを超えますが、おすすめモデルはありますか?
黒羽:Bluetooth搭載ウオッチをまだ持っていないという人には、今年8月に発売した最新モデル「ABL-100」が入門モデルとしてオススメですね。定番人気のクラシックデザインながら、スマートフォン連携による時刻修正やスマートフォン探索などの基本機能が使えます。価格もお手頃なので、最初の一本にピッタリです。
もちろん、G-SHOCKのアイコニックモデルやその他のモデルにも多数搭載されているので、是非チェックしてみてください!

ABL-100WE-1AJF/ABL-100WEG-9AJF
―是非使ってほしいと思うイチオシ機能は何ですか?
花田:私は「Premium Production Line 生産証明書」がイチオシです。実現にとても苦労したというのもあり…(笑)。
「MR-G」や「OCEANUS」など、カシオの高額モデルは山形カシオの専用製造ライン「Premium Production Line」で生産しています。時計とスマートフォンをつないでいただくと、「Premium Production Line」の生産証明書をアプリで表示することができます。
一見簡単な機能に見えるかもしれませんが、この生産証明書を出すために、山形工場のライン上で1工程増やすことになりましたし、山形と東京本社のサーバー運営部門を連携させ、照合システムも構築しました。高額モデルをご購入いただいた方には、こういうところも楽しんでいただければと思います。

高額モデル生産ラインの証明書をアプリで発行
黒羽:私はOCEANUSやEDIFICEなどのメタルアナログウオッチのデザインに注目してほしいですね。モバイルリンク機能の登場によって、機能だけでなくデザインの幅も広がったんです。たとえば、先ほども挙がった「EQB-500」は、モータースポーツをイメージしたシリーズということもあり、サブダイヤルにスピードメーターを表しています。ストップウオッチ計測においてラップを取得した際に、アプリから設定した距離に応じた平均スピードをサブダイヤルで指針します。このスピードメーターがデザインの大きな特徴となり、欧州で人気を博しました。
その独創的なデザインと針の動きについては、下記の動画を是非ご覧いただければと思います。
右下のダイヤルがスピードメーター。モバイルリンク機能で機能もデザインも豊かに
時計の魅力を「拡張」し続けたい
―今後の展望について教えてください
花田:時計がスマートフォンとつながるメリットはなんと言っても、商品の魅力を感じ続けられる点です。
アプリの使い勝手やお客様の声は常にチェックし、もっと満足してもらえるようアップデートを続けています。たとえば、今までは歩数やカロリーをライフログとして表示していたけど、歩数に応じてデジタルバッジがもらえるようになる、といった具合です。
買った後もお客様に新たな驚きや歓びを提供できるのがやりがいなので、スマートフォン・アプリ側の進化や世の中のトレンドに常にアンテナを張っていきたいと思います。
黒羽:今はBluetoothを活用していますが、新たな無線技術が出てきたときに、時計の方はどう進化させるのか?それを提案するのがカシオだろうと思っています。エレクトロニクスや通信を得意としている稀有な時計メーカーとして、この分野ではこれからもパイオニアであり続け、「新しい時計」を提供し続けたいです。ご期待ください。
<関連リンク>
アプリ「CASIO WATCHES」について
X投稿:累計600モデル超ってホント!?
【CASIO】2025企業公式自由研究:時計のBluetoothはどこまで届く?
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