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【開発者インタビュー】サイズ10分の1への挑戦!指輪型の“G-SHOCK NANO” 開発秘話

2025年10月21日


11月8日より、耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”から、歴代最小となる指輪サイズに、耐衝撃構造と20気圧防水を搭載した「“G-SHOCK NANO” DWN-5600」を発売します。
そんな新たな挑戦が詰まったモデルの魅力を商品企画担当者の小島一泰に聞きました。

小島一泰の写真

時計事業部 商品企画部 第一企画室 小島一泰

―今回のモデルの特徴を教えてください。
このモデルは、通常の“G-SHOCK”の約10分の1のサイズながら、耐衝撃構造と20気圧防水を備えた歴代最小の耐衝撃ウオッチです。“G-SHOCK”初号機の角型フォルムを受けつぐ「5600」のデザインを、ケースサイズ23.4mm×20mm×7.5mmの指輪サイズに落としこんでいます。
※DW-5600UE との比較において

“G-SHOCK”の名前をつける以上、ブランドを傷つけてはいけないという責任感がありましたので、サイズを極限まで小さくしながらも、耐久性と品質には一切の妥協をしていません。

機能面では、時、分、秒の表示、カレンダー、LEDバックライト、ストップウオッチ、2つの異なる時刻を同時に表示できるデュアルタイムなどを備え、コンパクトでありながら高い実用性を確保しています。

腕と指に製品を装着した写真

―昨年の12月にCASIO RING WATCH「CRW-001」が発売されましたが、大きな違いは何でしょうか?
最大の違いは、20気圧防水と耐衝撃構造を実現している点です。「CRW-001」は3気圧防水でしたが、今回のモデルは通常の“G-SHOCK”と同じ20気圧防水を搭載しています。

また、「DWN-5600」はディスプレイ表示も異なります。「5600」のデザインを再現するため、時刻表示を「CRW-001」よりも下段に持ってきて、右上の特徴的な四角い枠も入れています。四角い枠には、使用中のモードに応じて、DT(デュアルタイム)またはST(ストップウオッチ)が表示されます。ストップウオッチ時は「ST」と、デュアルタイム時は「DT」と表示される仕組みです。

ディスプレイの比較
製品カット

また、通常の樹脂のG-SHOCKと同様に、バンド穴式による長さ調整機能も備えています。着用する指のサイズに合わせて自由に変えられるようにしました。

製品カット

―開発するうえで、最も難しかった部分は何でしょうか?
やはり20気圧防水の実現ですね。特にサイドボタンの防水構造は最大の難関でした。20気圧防水にすると、サイドボタン部分から水が入りやすくなるため、通常のG-SHOCKでも二重のパッキンを使用しています。それをこの極小サイズで実現するのは、本当にできるのかと思うほどの挑戦でした。

―具体的にどのような構造になっているのでしょうか?
ケースにボタンを取り付ける時は、外側からケースの穴にボタンを差し込みます。このボタンには水が入らないようにするパッキンが2つ付いていて、これが防水の役割をしているんです。ボタンを奥まで押し込むと、ケースの内側にボタンの先端が少し出てきます。その出てきた先端に「Eリング」という小さな留め具をはめ込みます。このEリングを付けることで、ボタンが抜けなくなって、しっかりと固定されます。これで長い間ボタンがちゃんと動いて、20気圧防水を保てるというわけです。

パーツ図

矢印で指しているのがEリングです

―ここまで小さな部品を作るのはやはり大変だったでしょうか?
部品のサイズは信じがたいレベルの小ささで、ボタン本体が既に極小である上に、この限られた空間に2重のパッキンを組み込み、最終的にEリングで固定するという工程は、当初の予想をはるかに上回るほど難しかったです。

―カラーバリエーションを3色にしたのはなぜですか?
5600シリーズの初号機「DW-5600C」のモデルカラーをベースにしています。30年以上も前の資料を起こして、今回の配色に活用しています。実は90年代からデザイナーと「腕時計をそのまま小さくして出したら面白いよね」という話をしていたことがあり、それが今回このような形で実現したのは実に感慨深いと感じています。

製品を並べたカット

―パッケージのシリコン台座も印象的ですね
指輪として飾って楽しんでいただけるよう、コレクションボックスをイメージしたスペシャルパッケージも用意しました。Gマークをかたどったディスプレイスタンドも同梱しており、プレゼントにも最適な仕様となっています。

ディスプレイスタンドの画像
パッケージ一式の画像

―ユーザーの方へのメッセージをお願いします
指につける時計という新しいスタイルは、“G-SHOCK”にとって初の試みです。従来の腕時計の概念を超えて、それぞれの方に自分らしい楽しみ方を見つけていただきたいと考えています。指につけるだけではなく、リュックサックやペンケースのファスナー部分、ペンダントなどさまざまな使い方を楽しんでほしいです。
また、3色のカラーを用意しておりますので、お好みの色を選んだり、複数の色を組み合わせてコーディネートを楽しんでもらえたら嬉しいです。

<ニュースリリース>
指輪サイズの“G-SHOCK”

<関連リンク>
指輪サイズのG-SHOCK NANO「DWN-5600」レビュー
カシオ公式note(10月21日掲載)

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