Skip to content

お気に入りに商品が追加されました。

TOPICS

生豆からコーヒーを焙煎してみよう!WILD MIND GO! GO!

2025年4月17日


2025年2月22日(土)、東京都昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジにて、自然体験メディアサイト「WILD MIND GO! GO!」のイベントを開催しました。今回の自然体験は「焙煎の秘密を理解してコーヒーの屋外自家焙煎に挑戦!」。講師に農園プランナーで発酵クリエイターの宮原 悠さん、アシスタントに野外活動&自然科学ライターの藤原 祥弘さんをお迎えしてワークショップを行い、多数の家族連れのお客様にご参加いただきました。

この日は朝から青空が広がる冬晴れでしたが・・・ 施設内の池には氷が張り、途中まさかの雪がちらつく寒い一日となりました。 こういう日は、焚火がより暖かく、自分で焙煎するコーヒ―もより美味しい?

来場されるお客様向けに看板は掲げるもののすでに満席 まさかこのあと雪がちらつくとは

今回も事前のネット申し込みで満席! 時おり冷たい風が吹きつける中で当日参加をご希望されるお客様も何組かご来場いただきましたが、空席がないことをお詫びして次回イベントをお知らせしました。

冒頭から脱線で恐縮ですがここでウラ話。本日は講師の宮原さんがコーヒー豆の焙煎温度計測用にと、今から30年ほど前の幻の名機「DPX-300/サーモスキャナー」を持ち込まれ、最新モデルの展示と併せて「新&旧PRO TREKの共演」という形になりました。

さて、今回のコーヒー焙煎のポイントは大きく二つ。
①生豆を適切なステップで加熱し、コーヒー豆全体(表面~内部)でメイラード反応を促すこと。
②ドリップでは「美味しい入れ方」にこだわる前に、まずは「美味しくない入れ方」を回避すること お客様にこれを適切に指導できるようにするために、まずはスタッフ講習。

スタッフの中にはコーヒー通の方もいましたが、まずは全員でレクチャーをうけます。講師の宮原さんは、元コーヒー販売会社の担当者としていろいろな喫茶店のマスターにコーヒーを淹れる指導をしていたとか。つまり「その道のプロ」の指導をうけながらの焙煎開始です。しかし、時間の関係でスタッフが自ら焙煎したコーヒーの試飲はしばしお預けとなりました(泣)

いつものように書籍とPRO TREKの紹介

炭火との距離感や金属ザルの動かし方の説明

ワークショップが始まると、お集まりいただいたコーヒー好きのお客様からいろいろな質問が飛び交いましたが、それらの質問の一つ一つにプロ視点による解説で回答。その場にいたお客様もスタッフも「なるほどね~!」と関心しきりでした。

焙煎の要点は、まずは生豆の水分を抜くため、外部と内部の温度差が小さくなるように、ゆっくり均一にまんべんなく加熱すること。そのためには、豆の裏表全体に熱が当たるように、金属ザルを縦に振るのではなく、水平に円を描くように回すこと。そして、中盤以降は少し炭火との距離を近づけて焦がさないように気を付けながら本格的な焙煎に入ること。(詳細はHowTo参照

最初は炭火からやや離してゆっくり内部まで加熱

後半は火に近づけ焙煎すると香りが強まり良い色合いに

焙煎が終わると、次はいよいよドリップ&試飲です。今回は時間の関係で、電動ミルと電気ポットを使いました。スタッフはお客様がそれぞれ焙煎したコーヒー豆を順番にお預かりし、半分をミルで挽いてドリップ用のフィルターにセットしてコップとともに提供。あとの半分はお土産に持参いただくために小分け袋に。ここはスタッフの動きどころでしたが、お湯を配る間にも早く試飲したい!というもどかしげな空気感が。

焙煎位置からドリップコーナーに集合

テントではスタッフが大忙し

時々風による砂埃への配慮も重要

しかし、慌てることなかれ!じつは、このドリップにも焙煎に勝るとも劣らない重要なコツの伝授(3分以内に淹れ終わることなど)がありました。講師の宮原さんによる丁寧な指導+お客様自ら焙煎したコーヒーのお味は格別であったようで、みなさん大満足な表情でした。

今回も、たいへん多くのお客様に「やった!レポ」に投稿いただきました。 その中からいくつかをピックアップします。


「コーヒー焙煎のハードルがかなり下がりました。工程もとてもシンプルで、豆を均等にムラなく焙煎する事。豆の温度が冷めない様に熱源から遠ざけ過ぎない事。爆ぜてきたら、一気に焙煎を進めて好みの焙煎度合まで。道具も少なく新しい野外遊びにランクインです!」

「妻とコーヒー焙煎のワークショップに参加。焙煎後は手網焙煎した豆をその場で淹れて楽しみました。夫婦の焙煎対決はお互い自分の方が美味しいと『手前味噌』状態でした。」

「子供達と参加し、生豆の色から焙煎していくことで変わっていく色や音などを実際に目で見て感じることができて、とても楽しい体験になったので、参加して良かったです。自分でローストしたコーヒーを飲んでブラックなのに美味しいと飲んでました。ぜひまたこのような機会があれば参加したいです。」

「焙煎は予熱の段階がとても大切だと分かりました。中深煎りを目指し、表面の色は良かったのですが、実際に粉にすると中はまだ浅煎りに近かったです…。最初の予熱で表面と芯の温度ムラを無くすことで、どの程度煎るのかの調整がしやすいことを学びました。優しくレクチャーして下さり楽しかったです! 」


手回しミルは味わい深いですが・・

今回は電動ミルと電気ポットを利用

用いた豆はエチオピア産

前々回の「クリスマスリース」、前回の「しめ縄」と、生物多様性の「文化的サービス」が続きました。そして今回はその中でも初めて口に入れるもの「食文化」にトライしました。コーヒーが発見されて以降、世界中のいろいろな産地にコーヒー栽培が広がり、いろいろな焙煎の仕方や淹れ方が発展してきたことは、まさに人類の食文化と言えます。自らの手で食べ物や飲み物を加工する体験からの気付きを促し「驚きや歓び」を提供することも、我々のパーパスの具現化といえるかもしれませんね。WMGGのイベントは我々のお客様に「今日を超える歓び」を直接届ける場であり、スタッフ参加はそのことを実体験を通じて学ぶ貴重な機会ですね。

今回スタッフによる集合写真

本日はスタッフ側にも特筆すべきことがありました。それは、過去最大のスタッフ数14名(初参加2名を含む)ということ。今回は火を使うので火傷などへの配慮が必要でしたが、人数的に余裕のある布陣で無事に終了しました。

Select a location