
TOPICS
2025年4⽉12⽇(⼟)、東京都昭島市の「モリパークアウトドアヴィレッジ」にて、カシオが運営する自然体験メディア「WILD MIND GO! GO!」のワークショップを開催しました。実施したのは、瑞々しく柔らかい生木(グリーンウッド)を削ってバターナイフを作る体験です。
ワークショップの講師は国内で最も著名なネイチャークラフト作家の一人である長野修平さん、アシスタントは野外活動&自然科学ライターの藤原祥弘さんです。当日は長野さんのファンの方々をはじめ、たくさんのお客様に生木の木工を体験いただきました。

今回の講師の⻑野修平さん
この⽇は朝から快晴で、春らしい過ごしやすいお天気。会場周辺は様々なお花が咲いていました。



⻑野さんによるバターナイフ作りをWILD MIND GO! GO!のワークショップとして実施するのは今回で3回⽬ですが、⻑野さんのファンの皆さんだけでなく、我々スタッフもこの日を⼼待ちにしていました。
この日のスタッフの最初のお仕事は、大型ワゴン車に満載された、⻑野さんならではのスペシャル資材の荷下ろしです。

通常通りの受付の準備

前⽇に研いでいただいた各種ナイフ

お客様に使っていただくナイフ類

チョッピング・ブロックとハンティング・チェア

⻑野さんお⼿製の各種作品

⽂字を⼊れるためのバーニング・ペン
会場の設営ができたところで、スタッフへのレクチャーがスタート。まず、作業台となるチョッピング・ブロックの向きや⾼さの調節法、今回使用する生木のホウノキとサクラの説明と続き、お⼿本を参考にしながら実際にバターナイフを削ってみます。

⻑野さんお⼿製のチョッピング・ブロック

前⽇の雷⾬中にご⽤意いただいたサクラとホウノキ

まずはスタッフに向けたデモから
レクチャーの間にも気になって仕⽅がないのが、よい匂いを漂わせているこちら。ワークショップとは直接関係ないのですが、会場の雰囲気を盛り上げるうえでこれ以上のものはありません。実は⻑野さんは野外料理⼈としても知らており、この美味しそうな⾒た⽬に、会場を訪れるお客様も釘付けになっていました。


そもそもナイフで⽣⽊を削るのが初めてのスタッフもいましたが、お客様が苦戦するポイントや安全上の留意点などを⻑野さんに教わりながらトライします。本⽇の⾃分へのお⼟産!という意識でつい夢中になって削っていると、あっという間に時間が過ぎることも、事前に体験できました。ワークショップ開始時間が近づくと、「もうちょっと削りたい…」という気持ちを抑えつつお客様の受付を開始しました。

アシスタントの藤原さんによる書籍紹介

2種類の⽊を説明する⻑野さん

概略説明のあとは⼿元が⾒える位置に集合してのデモ
⼀般的に、⽊⼯産業では材料の乾燥による収縮・変形の回避のため⼗分に乾燥させた⽊材を⽤います。⽊⼯製品の品質管理を考えれば、当然の配慮と⾔えますね。⼀⽅で、⾝近な⽣活道具を⾃分の⼿で作る木工では、加⼯しやすさが重要です。このため、乾燥前の⽣⽊を⽤いるのですが、こうした生木を使う木工は「グリーンウッドワーク」と呼ばれます。
⾃宅の庭先などで剪定したばかりの⽣⽊はしっとりと柔らかく、よくメンテナンスされた道具を使えば「ちょっと固めの野菜」のように容易に加⼯できるのが醍醐味です。

まずは材料を割るバトニング

チョッピング・ブロック上での削り

⼿に持っての削り
時間の都合で、材料の生木をナイフで割るバトニングは講師の⻑野さんがデモで実施。欧⽶でのバターナイフの位置づけや使い⽅、形状の特徴などの説明に続いて、いよいよ、思い思いのナイフのカタチをマジックで材料に描いて製作に⼊っていきます。今回は材料から無駄な部分を割り落とすため、⼩型のマレットを使った軽いバトニングも必要に応じて皆さんで実施しました。作業は、チョッピング・ブロック上での荒削りから始まり、後半は仕上げ⽤のナイフに交換して、⼿に持っての細かい削りに移っていきます。⽊材の繊維の⽅向と削る⽅向を意識した削りなど、楽しい説明は印象によく残ります。



お客様の中には「⻑野さんに直接指導が受けられる!」ということで、申し込まれた⽅も多かったようです。時間は50分と限られていますが、それでも、参加費500円で⻑野さんからの直接指導が受けられる機会は滅多に無いのでは?それらの感想が「やった!レポ」に多く寄せられていました。
「やった!レポ」に寄せられたお客様の感想はこちら



今回も、昨年と同様、お⼦様連れのご家族の参加が⽬⽴ちました。ナイフを使うことでケガを⼼配する親御さんもいるかと思いますが、⻑野さんによれば北欧ではケガから学ぶことを⼤切にしているとか。お⼦様連れの皆さんもそのような前向きな発想で、学びを期待されているのかもしれません(とはいえ、スタッフとしては、ナイフの危険な使い⽅をしている場合は適切な助⾔やサポートをするなど、最新の注意を払って対応しています)。
現代は、3Dプリンターなど便利なツールもありますが、⼀つ⼀つ微妙に異なる個性のある天然の⽊材を⽤いることで、⾃分の⼿仕事から偶然の造形美が⽣み出されることもあり、参加者の皆さんは新鮮に感じられたのではないかと思います。

講師含め、スタッフの数は前回(昨年)より倍増しています
本年度のモリパークアウトドアヴィレッジでの「WILD MIND GO! GO!」のイベントは、10回の開催を予定しています。
また、武蔵村⼭のイオンモール武蔵村⼭でも、9回の開催を予定しています。機会がありましたら、ぜひご参加ください。

サステナビリティ
新しい価値を生み出し続ける企業を目指します。

最新記事
-
2025年5月28日環境の保全 WILD MIND GO! GO! サステナビリティ瑞々しい生木からバターナイフを作るワークショップを実施 by WILD MIND GO! GO!
-
2025年5月27日時計時計デザイナーと商品企画担当者が語る!「新型MT-G」をAIとの共創で開発した方法
-
2025年5月20日時計【開発者インタビュー】レトロが今っぽい!OCEANUSの新モデルはグラデーションにこだわり
-
2025年5月19日電卓【カシオ電卓60年の歩み vol.2】プログラムを「紙」で保存できる電子記録計算機「PR-144」(1967年発売)
-
2025年5月15日環境の保全 WILD MIND GO! GO! サステナビリティごまを搾ってミツロウキャンドルを作ろう!WILD MIND GO! GO!
-
2025年4月25日環境の保全 WILD MIND GO! GO! サステナビリティカシオが運営する自然体験メディア「WILD MIND GO! GO!」そこに込められた想いとは?
最新記事
-
2025年5月28日環境の保全 WILD MIND GO! GO! サステナビリティ瑞々しい生木からバターナイフを作るワークショップを実施 by WILD MIND GO! GO!
-
2025年5月27日時計時計デザイナーと商品企画担当者が語る!「新型MT-G」をAIとの共創で開発した方法
-
2025年5月20日時計【開発者インタビュー】レトロが今っぽい!OCEANUSの新モデルはグラデーションにこだわり
-
2025年5月19日電卓【カシオ電卓60年の歩み vol.2】プログラムを「紙」で保存できる電子記録計算機「PR-144」(1967年発売)
-
2025年5月15日環境の保全 WILD MIND GO! GO! サステナビリティごまを搾ってミツロウキャンドルを作ろう!WILD MIND GO! GO!
-
2025年4月25日環境の保全 WILD MIND GO! GO! サステナビリティカシオが運営する自然体験メディア「WILD MIND GO! GO!」そこに込められた想いとは?