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2025年7月5日(土)、東京都昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジにて、カシオが運営する自然体験メディアサイト「WILD MIND GO! GO!」のイベントを開催しました。今回の自然体験は「庭木にかける鳥の巣箱を作ろう!」です。講師に野外活動&自然科学ライターの藤原 祥弘さんを、アシスタントに農園プランナーで発酵クリエイターの宮原 悠さんをお迎えし、多数の家族連れのお客様にご参加いただての開催となりました。



このときはまだ梅雨明けはしていませんでしたが、連日非常に暑かった!そのため、ミスト発生装置による暑さ対策を施しつつの、屋内での実施としました。

今回は、講師を含めスタッフは13名でした。のこぎりなどを使うためケガのリスクもあるので、1回10組のお客様に対して、スタッフは多めです。
とはいえ、あまりお手伝いし過ぎては、お客様の「自然体験からの学び」が小さくなってしまいます。
そこで、スタッフは可能な限り手を出さず傍らで見守り、危ない場面やサポートが必要な時にはさっと手助けする方針を、最初に申し合わせました。



今回用いる材料は、国産の杉板(しかも秋田産!)と、釘と木ねじ。
杉板はあらかじめ講師がパーツに切断して50セットを用意。
この事前準備がかなりたいへんだったようですが、限られた時間内でしっかりと楽しさを味わっていただくには、この手間が欠かせません。
1セットあたり5つのパーツ(一部未加工を含む)を使いますが、天然木材のため収縮などによる微妙な寸法差があります。あまりにもパーツ同士の相性が悪いと見た目が残念になるため(実際に巣を使用する野鳥にとっては関係なさそうですが)その場で確認しました。



今回用いる道具は以下の5種です。
①のこぎり(木材を切断)
②金づち(釘を打つ)
③千枚通し(釘の下穴を開ける)
④プラスドライバー(木ねじを回す)
⑤耐切創グローブ(切り傷防止)

いろいろな種類の のこぎり:微妙に使い勝手が違うのも、勉強になりました

手に入りにくい子供用の耐切創グローブも準備
ここで1つ、疑問がわきます。パーツは、講師が事前に切断して準備したはず。では、ワークショップ会場では、のこぎりは何に使うのか?
実はこれが、今回のワークショップのポイントの1つ。
事前に揃えられたパーツをただ組み立てるだけでは学びが少ない、ということで、切断の工程の中でも最も難しい「前面パーツと屋根パーツの断面が斜めになるように切る」という工程だけは、お客様にやっていただくことにしたのです。しかし、これは慣れている人でもなかなか難しい技なので、講師お手製の治具の「まっすぐ切れる君」に助けてもらいます!

これが、「まっすぐ切れる君」です
事前レクチャーでスタッフが斜め切りに挑戦しますが、この治具を使いこなすにはちょっとしたコツが必要ということがわかりました。そのコツとは、治具をしっかりと押さえつけて固定すること。そうしないと、のこぎりを引く力で治具が水平に回転し、まっすぐに引く際に抵抗が生まれ、スムーズに切れません。このあたり、講師の想定の通り、1箇所の切断だけでも多くの学びがありました。

鋸を用いたパーツの加工

まっすぐ切れる君で断面が斜めになるように切断

ここからは釘打ちの工程ですが…
「まっすぐ切れる君」を用いて斜め切りしたあとは、いよいよ組み立て、釘打ちの工程ですが、ここでスタッフへのレクチャーはタイムアップ!お客様をお迎えする時間となりました。

受付準備

PRO TREKも展示します
いよいよワークショップスタート!

ワークショップは、PRO TREKとWILD MIND GO! GO! の書籍の紹介からスタート。
そしていよいよ巣箱作りですが、まず最初に参加者の皆さんに見ていただいたのが、講師が製作し実際に野鳥の営巣に使われた巣箱でした。
内部には野鳥が持ち込んだ獣毛(犬の毛?)が敷き詰められ、その真ん中は丸くへこんでいます。
講師が観察のために仕掛けたファイバースコープも見えますね。

実際に使われた巣箱の内部を見ると…

モフモフの獣毛がぎっしり
子供たちは興味津々!
これから作る巣箱への期待感が高まったところで、作業開始です。





「やった!レポ」によるお客様の感想
実施後には、お客様からさまざまな感想をいただきました。その一部をご紹介します。
A:「明日、早速庭の木に取り付けてみたいと思います。ありがとうございました!」
B:「クギをまっすぐ打つのに何度かやり直しましたが、無事に完成!どんな鳥が住んでくれるか楽しみです!」
C:「兄と妹が一緒に巣箱作りに参加しました。初めてでしたが、くぎを打ったりねじを回したり、真剣に取り組んでいて感心しました。これから好きな色をぬって家に飾るとのこと。実際に鳥が来てくれるか楽しみにしているそうです!」
D:「7月5日に作成した巣箱。お家のオカメインコが興味津々でしたが、本日お庭に設置しました☆」
E:「初めて巣箱を作りました。木にさわったり、切ったり、釘を打ったり難しいこともあったけどとても楽しかったです。鳥さんが遊びにきてくれるといいな。」


完成した巣箱とともに
野鳥の巣箱を設置する意義
今回は巣箱を作ることがメインでしたが、この後、実際に設置することには大きな意味があります。
なぜなら、自然界では樹木に自然に形成された洞(うろ)などに営巣する種類の野鳥がいますが、この洞ができるには豊かな自然が必要であり、しかも長い年月が必要です。野鳥のために人為的に巣箱を設置することは、単に住処を提供するだけでなく、野鳥が自然界で果たす役割によって、生態系全体がバランスよく維持されるという効果も期待できるからです。
たとえば、東京都の水道水源林(約26,000ha)には、東京都水道局により約3800個の野鳥の巣箱が設置され管理されています。その目的は、水道水源林の樹木を健全に保つため、樹木に害を及ぼす害虫が増え過ぎないようにコントロールすることにあるそうです。
ちなみに、東京都の水道水源林にある「CASIOの森」には、現在25個の様々な巣箱が設置されていて、現地での活動に参加する社員有志が定期的に管理しています。
なお、スタッフがレクチャー中に途中まで手掛けていた巣箱も、ワークショップ後に無事、完成しました。ですが、「考えてみたら、自宅には設置するための庭や樹木は無い!」という人も多く、これらは「CASIOの森」に設置することになりました。

これらを設置することで「CASIOの森」の巣箱は7つ増え、全部で32個になります!(←ちょっとした野鳥の住宅街?)暑い中で持ち帰るのは少々たいへんでしたが、野鳥たちのために、がんばりました!

今回スタッフによる集合写真
本年度のワークショップの予定は、以下をご参照ください。
最近実施したワークショップのもようを、一部ご紹介します。
身近な草木の繊維から紙をつくろう!WILD MIND GO! GO!イベントを実施しました!
武蔵村山産の朝摘みの茶葉で緑茶づくり by WILD MIND GO! GO!イベントを実施しました!
機会がありましたら、ぜひ、ご参加ください。

サステナビリティ
新しい価値を生み出し続ける企業を目指します。

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