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2024年10月5日(土)、東京都昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジにて、自然体験メディアサイト「WILD MIND GO! GO!」のイベントを開催しました。今回の自然体験のテーマは「お気に入りの素材でハナズミを作ろう!」。この「ハナズミ」は2023年に小金井第四小学校の環境授業にて実施していますが、こちらの会場では2022年の11月以来です。今回も講師に野外活動&自然科学ライターの藤原祥弘さん、アシスタントに農園コンサルタントで発酵クリエイターの宮原 悠さんをお招きし、多数のお客様にご参加いただきました。



ようやく夏が終わり、自然体験など屋外での活動がしやすいシーズンに入りました。しかし、この日は朝からあいにくの雨。火を扱うプログラムなので屋外でやらざるをえず、スタッフの間では緊張感が漂うなか、アウトドア活動の専門家である講師の先生方は全く動じることもなく心強い!

屋内での準備

屋外にはタープ等を設置

タープの下に焚火台を準備
今回のテーマの「ハナズミ」とは、ひとことで言えば炭焼きの技術の応用。身近にある自然物を炭化させてカーボンだけの状態にすることで、素敵な作品にする技術です。お天気が良ければ屋外の芝生広場で完結するところですが、雨が降っているので完成を待つ間は屋内に移動して紙紐によるバスケット作りとなりました。

各種ハナズミの材料

お客様の目を引くようにプロトレックとハナズミの展示
「ハナズミ」の手順は比較的シンプルで、蓋つきの金属缶に材料をいれて火の上に乗せるだけ。ここでのポイントは火力と時間と酸素の量を調整すること。これを間違うときれいに炭化できなかったり、または、全てが灰になってしまいます。ここでの学びは、自然物は炭化して炭素(カーボン)だけになれば安定した状態となってそのままの状態で長く残ること。一方、空気中の酸素と結合してしまうと気体であるCO2となり、灰だけを残して大気中に拡散するということですね。

オープニングでの講師による説明

みなさんお好きな材料を金属缶に入れます

材料を入れた金属缶を焚火台の上へ

材料を蒸焼にする間しばらく待ちます
さて、金属缶を焚火台に乗せたあとの待ち時間は、屋内に移動してハナズミを飾るためのバスケット作り。今回の材料に用いたのは紙紐(30cm×8本、5m×1本)で、毎回お客様の人数+αをスタッフが用意しました。要領は「バスケット・ウイービング」と同じですが、今回は紙紐を使っているので天然のツルよりも柔らかくて簡単。今回は雨天という悪天候でしたが、それにめげずに参加されたお客様は「ハナズミ」だけでなく「バスケット・ウイービング」もできて、いつも以上に充実していたかもしれません。



ハナズミの完成を待つ間にバスケット作り
バスケット作りもたいへん楽しいプログラムなので、お客様はこちらに夢中になる方もいらっしゃいましたが、今回の本題はハナズミ。程よい時間になったらバスケットを編む手を止めて、焚火台の様子を見に行きます。



焚火台から下し蓋の穴に串を挿し、しばらく冷やしてからオープン!できあがったハナズミはバスケットへ
今回もご参加いただいたお客様に「やった!レポ」に投稿いただきました。そのうちお二人の感想を以下に紹介します。
「初めてのハナズミ作り!素材選びも楽しく炭になったあとも繊細な形が残り大感激!美しいハナズミがこんなに簡単にできるとは知りませんでした。子供と公園で巨大松ぼっくりを探して自宅でBBQした際にハナズミ作りをしてみます。こんな素敵な体験が500円でできるなんて!ありがとうございました。」
「子供に好きな植物を選んでもらい、炭化させて缶からだした際に歓喜の声!栗のイガが『まっくろくろすけみたいで可愛い』と大喜び。繊細なものは崩れてしまいましたが、炭になった植物達が美しく、眺めています。ペーパーコードで作った味のある器、こんな簡単にできるとは驚きでした。次回はツルで!」

レア・スタッフ(いが兄)もバスケットの見本作りで活躍
今回のスタッフは講師陣を含めて9名でした。雨天でのワークショップとなり、屋外でのタープの設置や、参加者の移動、火の安全管理、待ち時間のバスケット作りのための資材準備と、スタッフとしての仕事はこれまでになくいろいろありましたが、アウトドアの専門家である講師のお二人の素晴らしい対応力にリードされ、やけどなどのケガもなく無事終えることができました。

最後に恒例の講師&スタッフ集合写真(筆者撮影)
自然の野山にある植物由来の自然物は、そのほとんどは大気中の二酸化炭素(目に見えない気体)を植物が光合成によって生み出したものです。これを炭化させることで、目に見えるカーボン(固体)となり、待機中の二酸化炭素を安定的に固定することができます。この詳しいメカニズムを説明するのは容易ではありませんが、自らの体験として理解することができたのではないでしょうか。

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