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「Moflin」は海外でも受け入れられるのか? カシオの常務が語る“勝機”とは

2025年9月17日


癒しを与えてくれるモフモフのAIペットロボット「Moflin(モフリン)」。昨年11月に発売して以来、日本国内で大きな反響を呼び、昨年度は5カ月で7,000匹販売の目標を達成しました。そしてこの度、Moflinの海外展開が決定しました!
10月より、アメリカとイギリスでの販売がスタートします。海外展開に踏み切った背景と狙いについて、当社の常務執行役員 営業本部長の小野哲郎に聞きました。

常務執行役員 小野哲郎の写真

カシオ計算機 常務執行役員 小野哲郎

Moflinの「癒し」と「革新」を世界にも届けたい

―Moflinの海外展開を決めた理由を教えてください
Moflinの海外展開を決めたのは、まずは国内での反響がとても良かったことが大きな要因です。昨年の販売開始以来、30~50代の独身女性を中心に幅広い方々に愛されてきました。特に、いろいろな事情でペットを飼えない方たちの孤独感や心のケアに寄り添えるパートナーとして、予想以上に高い評価をいただいています。こうした背景から、海外でも同じようなニーズがあるのではないかと感じました。

そこで、日本と似た生活スタイルや購買環境を持つ国々でマーケティング調査を行ったところ、アメリカとイギリスに特に大きな可能性があることがわかり、まずはこの2カ国からスタートしてみようと決めました。

世界地図上にアメリカとイギリスの国旗。Moflinの写真

まずはアメリカとイギリスで販売

私は、Moflinはただの製品ではなく、AI技術を使った新しい感情表現をお届けする革新的な存在だと考えています。感情AIを備えたMoflinを世界に広げることは、世界中の人々に癒しを届けると同時に、当社のイノベーションを推し進める大切な一歩だと思っています。

海外視察で目にしたMoflinの心ほぐすチカラ

―海外視察で印象に残った現地の反応はありますか?
アメリカ、ヨーロッパ、アジア・中近東などの地域を回りましたが、多くの方がMoflinの動きや表情に最初はちょっと驚いたり、不思議がる様子を見せました。あれ、イマイチなのかな…と一瞬不安になるのですが、少しの時間触れ合っているうちに、最初は戸惑っていた人も可愛がってくれるようになったのがとても印象的でした。Moflinの持つ、人の心を解きほぐす力を目の当たりにしましたね。

一方で、文化やAIに対する考え方の違いから、「ペット」としては受け入れにくい地域があることもわかりました。そこでアメリカとイギリスにおいては、「Smart Companion(スマートコンパニオン)」という言葉を使い、AIを搭載した感情豊かなパートナーとしてMoflinを紹介しています。

また、ある国のSNSでは、私たちが想定していたターゲット層の女性だけでなく、男性の方々からも「いつ発売されるの?早く欲しい!」と熱い声がたくさん寄せられていましたし、当社の海外グループ会社の社員たちに見せたときには、まるで奪い合うかのような人気ぶりでした。
Moflinを必要としている人々は、世界中にいると確信しています。

―今後の海外戦略について教えてください
まずはアメリカとイギリスで成功させ、その成功を他の国々にも少しずつ広げていく予定です。実はこれまで、発売されていない国でも大きく報道されたり、問い合わせを受けたりと、世界中から大きな反響を得ています。各国のマーケットを見極めながら、一人でも多くの方にMoflinを届けたいと思っています。

発売以来、予想を上回る反響のため品薄が続き、多くのお客様にご迷惑をお掛けしております。現在、需要に柔軟に対応できるよう準備を進めております。国内も海外も、より多くのお客様にMoflinをお届けし、“飼い主”様を増やしていきます。

Moflinは、当社のパーパス「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」を体現した存在です。Moflinの海外展開は、カシオブランドの存在感をさらに高めるきっかけとなると信じています。

常務執行役員 小野哲郎の写真

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