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2025年度第1回「CASIOの森」活動レポート 初の雪起こし&巣箱内にヤマネ初確認

2025年7月28日


2025年5月24日、本年度の最初の活動となる第1回「CASIOの森」を実施しました。
テーマは「ミズナラの生育確認」と「ヒノキの雪起こし」。参加はやや少なめの13名でしたが、神田外語大・石井教授のほか、2名の経験者OBにもご参加いただき、以下4つの成果がありました。

  • お弁当の現地調達による地域経済貢献と行程改善
  • 「CASIOの森」で初となる「雪起こし」の実施
  • 活動を通じた価値創造へのトライ
  • ヤマネ用巣箱(2022年設置)でヤマネを初確認
集合写真

以下順番にレポートします。

お弁当現地調達による地域経済貢献と行程改善

これまで「CASIOの森」では、わずかながら地域経済への貢献も検討してきましたが、今回は初めて丹波山村にある「やまびこ食堂」さんにお弁当をお願いしました。このことは、バス移動の経路上のピックアップによる時間短縮の効果があり、全体の時間配分にも余裕ができました。また、これまでネット申し込みで可能な遠方の業者さんにデリバリーお願いしていたのと比較して、食品劣化への対応の必要性が小さくなりました。これまで「CASIOの森」では現場活動での学びを最重要と考えて作業メニューそのものを検討してきました。今回はいわゆるロジスティクスの側面からの行程改善で、ひとつの作業テーマにじっくり取り組む時間的余裕につながり、チームワーク改善など学びの側面での効果につながりました。ちなみに、お味や量にうるさいメンバーも大満足の様子で、現地調達のメリットを改めて認識しました。

食事風景

活動前にまずは腹ごしらえ

「CASIOの森」で初となる「雪起こし」の実施

今回は、2023年に補植したミズナラについて、昨年に続いてスマホを活用した生育状況の確認(データ集計作業を効率化するためフォームに入力しクラウドに蓄積)を午前中の主要な作業テーマとしましたが、進捗を見計らって後半には「雪起こし」を実施しました。

大きく傾いたヒノキ

積雪(野生動物も?)の影響で大きく傾いたヒノキ

「CASIOの森」には、2019年に広葉樹(ミズナラ、イロハモミジ)とともに植栽された多数のヒノキがありますが、大きく傾いたものが多数(軽く100本以上)見られ、これを何とかしたいと考えてきました。大きく傾いたヒノキ/このまま放置すると「根曲がり」が発生し健全な成長が損なわれるからです。

作業の様子
作業の様子

手で幹を押してまっすぐになるように

固定したヒノキ

シュロ縄と杭で固定したヒノキ

事前の想定では「あまり時間もとれないので、各班1~2本の作業体験ができれば良いか?」と考えていたところ、「ヒノキを助けよう!」という機運が高まり、合計15本の「雪起こし」ができました。しかしながら、まだ多くが残されているので、今後対応していきます。

活動を通じた価値創造へのトライ

「CASIOの森」では、目の前の社会課題に対して、自社得意分野で創意工夫して新しい解決方法を見出すことを目指しています。今回も、ファイバースコープとスマホを組み合わせた手作りの道具で巣箱内の確認をしたほか、高所に設置したアオバヅク用の巣箱にできてしまったスズメバチの巣の様子をドローンで確認しました。

カメラで巣箱を確認する様子
巣箱の写真

改良を重ねている伸縮自在の巣箱内観察カメラと営巣が確認された巣箱

上空から巣箱を確認
巣箱の写真

高さ約5mでもドローンなら安全に確認可能(やはりスズメバチの巣が!)

ヤマネ用巣箱(2022年設置)でヤマネを初確認

今回は活動の終了間際に参加者へのご褒美?のような出来事がありました。それは、2022年11月に設置した3個のヤマネ用巣箱(こちらの文献を参考にさせていただきました)の一つに、野生のニホンヤマネが入っていることを初めて目撃できたことです。

ヤマネ用巣箱の写真

ニホンヤマネは国指定の天然記念物なのですぐに閉じました!

閉会式の様子

帰路にて小河内貯水池を見学し閉会式

今回参加した社員有志からは以下のような感想を閉会式で共有しました。

  • 「考えていた以上に、活動が楽しかった」
  • 「ヤマネが入巣していたのはビックリ。やはりダメ元でも継続的活動することが今回の成果につながったと思います。雪おこしも予想以上に好評でしたね。」
  • 「雪起こしはヤリガイがあった」

また、当初からCASIOの森に関与いただいている神田外語大・石井先生からは以下のコメントをいただきました。
「活動にも社風が出ることを改めて実感しました。皆さんの取り組み方や向き合い方が丁寧で、私が持つ御社のイメージと合致していると感じました。」

CASIOは2024年に「パーパス」を定めました。これは、我々の会社がどのように誕生し、どのように今日まで発展してきたかを改めて考え、その核心となる部分を未来に向けてさらに発展させる意思を存在意義として表したものであると言えます。「CASIOの森」の活動も、我々の「パーパス」を胸に、これからもさらに探求を進めます。

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