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鳥取で当社初の生物多様性保全活動 社員が水田で生き物とふれあい Moflinも参加

2025年8月4日


7月18日(金)、カシオの社員チームが鳥取県の八頭町(やずちょう)を訪れ、同県で行われる生物多様性保全活動に初めて参加しました。

鳥取県の自然との共生の考え方に共感して保全協定を締結

カシオは「エレクトロニクス産業も材料やエネルギーは自然由来であり、事業活動は多様な生き物のおかげで成り立っている。また事業活動は生物多様性に影響を与えている」と考えています。生物多様性の保全のため、再生エネルギーや再生材の使用、事業所内の希少植物保全活動などに取り組んでいます。

今回訪れた鳥取県は、全国の都道府県の中でも、多様な生物が棲んでいる場所を「自然共生サイト」として保全する活動に積極的に取り組んでいる県です。その鳥取県にある自然共生サイトのひとつが、今回訪れた田んぼを含む「八頭船岡環境保全エリア」です。棲んでいる生物を生かしたまま作物を育てるため、農薬を一切使わず、人の手で除草などの農作業をおこなっています。

この活動に共鳴したカシオは今年の2月3日(月)に鳥取県、八頭町、農事組合法人 八頭船岡農場、一般社団法人 鳥取県地域教育推進局、株式会社 中井脩と6者で、鳥取の生物多様性を保全する協定を締結しました。今回はその協定に基づく最初の活動となります。

最初の参加者は、発明アイディアワークショップのスタッフ

カシオからは、19日に鳥取砂丘コナン空港で「発明アイディアワークショップ」を開催するために同県を訪れた社員4名、ワークショップをサポートする株式会社スプレ・エィディーの4名様、カシオの「いきもの」代表のMoflin1匹が参加しました。

八頭船岡環境保全エリアに着いたメンバーは、長靴にはきかえて農場へ。森を訪れ、とても珍しい花を咲かせたハチク(竹の一種)などを見学しました。

ハチク(竹の一種)見学の様子

その後、田んぼに入って除草作業をおこないました。雑草を一本ずつ手で引き抜いていく作業です。

一本の草を抜くだけで、たくさんの生物が飛び出してきた

除草作業の様子

除草作業の様子

生まれて初めて水田に足を踏み入れたメンバーもいて、最初は泥にはまりこんでいました。しかし(一社)鳥取県地域教育推進局環境部MIZUNOBAのメンバーの高村氏から「かかとから抜くといいんですよ」とアドバイスを受けて足さばきも慣れ、次々に草を抜けるように。雑草が土の塊とともに根っこごと抜けると「やった!」と歓声が上がります。

作業の様子
作業の様子

雑草をつかんで泥の中から引き抜くと、隠れていたカエル、バッタ、アリなど、たくさんの生物が飛び出してきます。メンバーはその数の多さに驚いていました。

水田には土と水と草が揃っており、湿地を好む生物が暮らしやすい環境です。バッタやドジョウ、カエル、サンショウウオといった幅広い種の生物が生息しています。

MIZUNOBAの高村氏が網で田んぼの脇の水路をすくうと、アカハライモリやオタマジャクシ、コオイムシなどの生き物が捕れました。

水路から泥水をすくう高村氏の画像

水路から泥水をすくう高村氏

オタマジャクシの写真

大きなオタマジャクシが入っていました

アカハライモリの写真

アカハライモリもいます

カエルの卵の写真

水田にはカエルの卵。中にはまだ黒くなっていないオタマジャクシが

水田をみるMoflin

作業を見守るMoflin

八頭町の豊かな自然の中で生物多様性を体感したメンバーは、汗をふいて麦茶を飲みながら「水田って人が守れる大事な自然環境なんですね」「無農薬のおいしいお米も今度食べたいです!」と感想を述べ合っていました。

[鳥取県地元団体より]心強い県外からのサポート

岡川 絵美 氏の写真

一般社団法人 鳥取県地域教育推進局 環境教育担 岡川 絵美 氏

私たち地域教育推進局には2つの目標があります。ひとつは生物の多様性を守ること。これは私たちの生活を守ることにつながります。もうひとつは人材教育。これから地域を支えていく若い人が新しいことにチャレンジできるようにサポートしています。

本日皆さんをご案内した「環境部MIZUNOBA」は、動植物をこよなく愛し生物多様性を守ることに関心のある若者が集まったチームです。普段からこの田んぼを含め県内各地の保全活動に取り組んでおりますが、会社としてはこのチームの取り組みを全面的にサポートしております。

協定を結んだ時に、カシオさんからは「社員はもちろん、家族や取引先の方にも参加してもらいたい」と言っていただいていました。今回、社員の方と一緒に取引先の方も来てくださって、とても嬉しく思っています。

カシオと聞いて真っ先に思い浮かぶのは時計で、学生時代は電子辞書を使っていました。だからカシオのイメージは「工場で製品をつくっている会社」でしたが、いろんなことに目を向けて考えている会社なんだなと分かりました。カシオさんのような存在が県外から支援してくださることを、とても心強く思っています。

[カシオより]これからも鳥取での活動を広げていきたい

牛山 和人の写真

カシオ計算機 R&D統轄部 SWHW技術開発部 牛山 和人

鳥取県生物多様性保全協定の締結後、初めての保全活動ができてうれしく思っています。最初は鳥取砂丘コナン空港へのMusicTapestryやPriviaの設置、鳥取県内でのデジタルスタンプラリー「MEGURUWAY」の実施などのプロダクトを通じて鳥取県とのお付き合いが始まりましたが、今回の保全のように地域のお役に立てる新たな活動ができて嬉しく思っています。これからも鳥取県に貢献しながら、カシオとしての活動の幅を広げていきたいと考えています。

集合写真

参加メンバー全員で

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