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当社は、オープンイヤー型のヒアリングアシストイヤホン「earU(イアユー)」を5月19日に発表しました。「聞こえ」に悩む人の力になりたい、という想いから生まれた本製品の開発背景を、中心となった3名の事業部メンバーに聞きました。
―「earU」の開発のきっかけや動機について教えてください。
江橋:開発の原点にあったのは、「聞こえづらさを感じている人たちのわずらわしさを解消したい」という想いでした。近年、世界的に難聴リスクを抱える人が増加しており、「聞こえ」の問題が社会課題となりつつありますが、そこに対してカシオの持つ技術で何か社会に貢献できないかと考えました。
新規事業部 第二事業戦略部 第三企画室 江橋康之
―「earU」の最大の特徴は何でしょうか?
江橋:耳をふさがないオープンイヤー型ということと、装着感が良いこと、そして魅せるデザインです。“スタイルアクセサリー”という付け替えができる部分にファッション性を持たせ、着けていることが恥ずかしくなく、好みに合わせてデザインを楽しめるものにしています。
ear本体と別売のスタイルアクセサリー
―開発で最も苦労された点は何でしょうか?
鳥山:大きく2つあります。
まずオープンイヤータイプでは低音の再生能力が落ち、どうしてもスカスカな音になってしまいます。この課題を解決するため、何十種類ものドライバーと筐体を試作しました。フラットな特性が得られないと製品化できないと考えていましたので、そこが重要なポイントでした。最終的にはドライバーをカスタマイズし、低域から高域までフラットな特性を得て、出力も倍増しました。
もう1つは「ハウリング」です。オープンイヤータイプでは、スピーカーから出る音がマイクに回り込むため、ハウリングが起きてしまいます。これが最大の課題でした。
最終的に、マイクへの音の回り込みを逆位相で打ち消し、さらに独自のハウリングを抑制する音響処理の実施、耳穴との距離を調整する4種のイヤーピースで耳の大きさの個人差に対応することで、開発当初と比べ音圧が向上し、実用的な音量出力を実現できました。
R&Dセンター 先行開発部 第一開発室 鳥山 康治
―試作品にはどのような反応がありましたか?
田村:技術的な目処が立った後、40名の方にユーザーテストを実施しました。それまでは本当にこれで良いのかという不安もありましたが、テスト結果は期待以上でした。「普段聞こえない足音が聞こえるようになった」「これだったらずっとつけていられる」といった声を多数いただき、テスト終了後も「もうちょっと使っていていいですか」と言う方が続出しました。
一週間の長期装用テストでは、自動車内での家族との会話がスムーズになったという具体的な効果も報告されました。「今まで運転席と後部座席で会話しても聞き取れなくてなかなかコミュニケーションが噛み合わなかったが、earUをつけたことで会話ができるようになった」という声をいただけた時は、本当に価値のある製品だと実感しました。
新規事業部 第一開発部 開発企画室 田村 公夫
―最後に、リリースにあたっての想いをお聞かせください。
江橋:今回3人でインタビューを受けていますが、企画、開発、設計、品質保証、マニュアル、サービス、営業、マーケティング、広報宣伝など、本当に多くの社員が関わって実現したearUです。誰が欠けても実現しなかったと思います。聞こえづらさを感じている人たちの日常生活をサポートできれば、私たちとしては本当に嬉しいです。
田村:これまでの聞こえをサポートする機器は高齢者向けというイメージが強く、現役で仕事をしている層の人たちが気軽に使えるものがあまりありませんでした。earUは性能的にも価格的にも見た目的にも、そういう方たちにフィットする商品として考えています。体験すれば、その価値を実感していただけると確信しています。
鳥山:ヒアリングアシストだけでなく、普段使いでの音楽再生やWeb会議、電話応答などでもシームレスに高音質でご利用いただけます。カシオとして音楽へのこだわりも大切にし、音楽再生ではオープンイヤータイプでありながら、より低音のバスドラムやベースの音も再現できる独自の音楽向け補正技術も開発し搭載しました。一台で様々な用途に使えることも大きなポイントなので、ぜひ多くの方に試していただきたいです。
―ありがとうございました。この製品で多くの方が快適な聞こえを手に入れて、コミュニケーションをもっと楽しんでくださるといいですね。
<ニュースリリース>
自然な聞こえを実現するオープンイヤー型ヒアリングアシストイヤホン
<製品サイト>
earU
<関連リンク>
モヤ耳サイト
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