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Roblox内でG-SHOCKやゲームを提供 バーチャル空間での新たなブランド体験とは? 

2026年7月15日


カシオ計算機は、「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクトの一環として、人気ゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」にG-SHOCKブランドとして、7月15日からコンテンツの提供を開始します。アバター用アクセサリーとしてのG-SHOCKの展開と、ブランドの世界観を体験できるスケートボードレースゲーム「Challenge the Skate Obby: G-SHOCK(チャレンジ・ザ・スケート・オビー)」の公開を通じて、バーチャル空間におけるブランド体験の創出に挑戦します。この取り組みを担当する時計統轄部 デジタルマーケティング部 高山喜博に、Robloxへのコンテンツ提供の背景とブランド体験の設計について聞きました。

G-SHOCK Droidを持つ高山喜博の写真

時計統轄部 デジタルマーケティング部 LTV戦略室 高山喜博とG-SHOCK Droid

バーチャル空間での腕時計着用文化をつくりたい

―まず、「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクトについて教えてください
2023年から始めているプロジェクトで、G-SHOCKの資産を活かしながら、商品の製造・販売だけに留まらず、バーチャル領域までブランドの価値を広げることを目指して取り組んでいます。メタバースやWeb3といったバーチャル領域で、「バーチャル空間における腕時計着用文化の醸成」というビジョンを掲げ、様々な体験を作ってきました。

具体的には、2023年10月にVRChatでワールドを立ち上げ、実店舗を模したワールドやG-SHOCKを体験できるアトラクション型の「G-SHOCK THE RIDE」を展開しました。2025年にはThe SandboxというWeb3メタバース空間上に「G-SHOCK CITY」を構築し、G-SHOCKの誕生秘話を追体験できるコンテンツや耐衝撃試験をイメージしたミニゲームなどを提供しています。また、親近感を抱いていただくために、G-SHOCKを代表する4つのアイコニックスタイル「DW-5600/DW-6900/GA-110/GA-2100」に加え、圧倒的な存在感を放つビッグサイズの「GA-V01」をモチーフにしたロボット型の「G-SHOCK Droid」も制作しました。

VIRTUAL G-SHOCKのビジュアル

VIRTUAL G-SHOCKのブランド画像

―なぜバーチャル空間での展開に注力しているのでしょうか?
若年層を中心とした新しい層のユーザーへのアプローチの幅を広げていきたいからです。従来型のコミュニケーションだけでは若年層にリーチしづらくなっているというデータがあります。若年層がどこに時間を割いているかを見ると、テレビの視聴時間は減少している一方で、バーチャル体験、特にゲームに多くの時間を割いていることがわかります。
そうした中で、インターネット上に広告を出すだけでは十分ではなく、ターゲットユーザーの嗜好性に沿った、G-SHOCKらしい独自のデジタル体験を通じて、若者層へアプローチしていきたいと考えています。 これまでにない新しい形でのブランド体験を通じて、G-SHOCKを知ってもらいたいという想いで取り組んでいます。

1日約1億5000万人が訪れるプラットフォームの魅力

―今回、Robloxへの参入を決めた理由は何ですか?
Robloxは、ユーザーが制作した数多くのUGC(ユーザー生成コンテンツ)ゲームで遊べるプラットフォームで、PC、モバイル、各種ゲーム機など、様々なデバイスで遊べる環境が整っています。いわば「ゲーム版のYouTube」のような存在です。
2025年第3四半期には、Robloxの1日のアクティブユーザー数が約1億5000万人を超えたと発表されました。これは1日あたり日本の人口以上のユーザーが遊びに来ているような規模です。年齢層は13歳以下が約3割で若年層が多いというのも大きな特徴です。若者へのアプローチの1つとして大きな可能性を感じ、参入を考えました。

―ターゲットとする顧客層はどのような方々ですか?
やはりメインターゲットは10代、20代の若年層です。「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクト全体に言えることですが、世界中のG-SHOCKをまだ知らない方や、知っているけれど詳しくない方に、興味を持っていただく機会を作ることが第一の目標です。ただ、Robloxのユーザー層は幅広いので、若年層以外の方にもしっかり楽しんでいただけるクオリティのワールドやアイテムを目指しています。

公式ならではのクオリティへのこだわり

―今後、Robloxでは具体的にどのような展開を予定していますか?
大きく2つの施策を進めています。
1つ目は、アバター用アクセサリーとしてのG-SHOCKアイテムの展開です。公式として展開する以上、形状はもちろん素材感や文字板やボタンなど細部の作り込みにこだわり、本物のG-SHOCKの持つタフネスをしっかりと感じられるクオリティのアイテムとすることを目指しました。G-SHOCKファンにも満足していただける仕上がりだと思っています。是非チェックしてみてほしいです。
第一弾として、時計型アクセサリーを全12種類用意しています。G-SHOCKの定番モデル「DW-5600」と「GA-2100」をベースにそれぞれ6種類ずつ、内訳としてブラック2種とイエロー、レッド、ブルー、ホワイトの各色を展開予定で、「GA-2100」では今年発売された新製品のLUXE BLACKも登場予定です。Robloxでは、アバター文化が非常に盛り上がっており、1日に約2億7,400万回もの着せ替えが行われています。ぜひ、アバターのファッションや気分でG-SHOCKアイテムを付け替えて楽しんでいただきたいです。

12個の時計アイテムの画像

テクスチャなど細部までこだわった時計アイテム(Roblox

さらに時計アイテムだけでなく、Tシャツ、キャップなど、Robloxで定番のアイテムもG-SHOCKデザインで展開します。ユニークで遊び心のあるアイテムを身につけていただき、ユーザー同士で盛り上がっていただければ嬉しいです。

アクセサリーの画像

G-SHOCKの世界観を伝えるその他のアクセサリーたち

―アイテム制作で苦労した点はありますか?
3Dモデルの要素数制限とクオリティのバランスをとることが非常に難しかったです。Robloxはスマートフォンからパソコンまで幅広いデバイスで動作する必要があるため、モデルに使えるポリゴン数の制限が厳しい。その制限内で、G-SHOCKらしいタフネスのある質感や存在感を表現することに苦心しました。

ブランド体験とゲーム性の絶妙なバランス

―2つ目の施策について教えてください
G-SHOCKブランドの世界観を体現したオリジナルワールド「Challenge the Skate Obby: G-SHOCK」の公開です。アイテムを作っただけでは、G-SHOCKのことを知ってもらったり、「このアイテムを着けたい」と思ってもらう気持ちを醸成するには足りない部分もあると思っています。そこで、G-SHOCKブランドの体験ができるワールドを制作しました。
ここで重要なのは、Robloxユーザーはゲームを遊びに来ているので、G-SHOCKのディープなブランド体験だけを前面に押し出してもRobloxユーザーに刺さる体験にはなりません。Robloxユーザーが求めている体験やトレンドを押さえた上で、自然な形でG-SHOCKブランドに接触していただく必要があり、このバランスを取ることに非常にこだわりました。

Challenge the Skate Obby:G-SHOCKのビジュアル

G-SHOCKの世界観を表したオリジナルワールド「Challenge the Skate Obby: G-SHOCK」(Roblox

―「Obby(オビー)」とはどのようなゲームジャンルですか。
ジャンプや移動操作をしながら障害物を避けてゴールを目指すレースゲームでRoblox定番のゲームジャンルです。「Obstacle(障害物)」の略で、オビーと呼ばれています。
今回は、このオビーとスケートボードを掛け合わせたレースゲームを制作しました。Robloxではスケートボードコンテンツが人気で、G-SHOCKブランドとも相性がいいので、ゲームのベースにしています。

―オリジナルワールドの特徴を教えてください
大きく3つの特徴があります。

1つ目は「G-SHOCKを感じるクールな世界観」です。滑るだけでかっこいいストリートの世界を感じられるグラフィックや、G-SHOCKのパーツを随所に使ったロビーデザイン、時計をモチーフにしたタイマーUIなど、様々な場所でG-SHOCKらしさを感じられるよう工夫しています。ただ、前述の通り、ブランドを前面に押し出しすぎるとネガティブに働いてしまうことがあるので、自然な形でブランドに接触してもらえるよう注意して設計しています。

2つ目は「ブランド思想を体感できるUX」です。Obbyというジャンル自体が、何度も失敗しながら少しずつ進んでいくゲーム体験で、これはG-SHOCKの「Never Give Up!」や「Challenge」のブランド思想とも合致しています。さらに、他のワールドよりも“タフ”=難しい設計にしており、何度もチャレンジして挑戦してもらいたいという想いを込めています。

3つ目は、「G-SHOCKアイテムを装着するともっと楽しくなる」ことです。G-SHOCKの時計アイテムを装着して「Challenge the Skate Obby: G-SHOCK」に訪れると、特別な演出が起こります。具体的には、装着している時計部分が発光し、一緒に滑っている他のユーザーよりも目立てる仕掛けです。その他にも、G-SHOCKらしい特別な効果や演出も検討しています。

ワールドの画面

G-SHOCKらしさを体感できるワールド(画像は開発中のため、実物とは異なる可能性があります。)

トレンド分析と試行錯誤の連続

―制作にあたって苦労したことや印象的なエピソードはありますか?
最も苦労したのは、先ほども触れた「ユーザーに刺さるブランド体験を作り上げる」ことです。G-SHOCKのブランド体験だけでもダメ、Robloxで流行っているだけでもダメ。このバランスを取るために、本当に頭をひねりました。実は、今回の正式発表前に、どういったものがユーザーに刺さるのか調査する一環として、いくつかのタイトルを作成してRoblox内に試験的に公開してみました。ユーザーの反応を見ながら、「スケートボードはユーザーが直感的に遊び方を理解できる」「少しでもわからないとすぐに離脱する」といったトレンドを把握しました。
また、Robloxのトップ100のゲームジャンルを分析してトレンドを把握したり、多くのゲームを遊んでみて良い点・課題点を洗い出したり、私の娘にも遊んでもらってツボを観察したりしました。そういった分析を通してRobloxへの理解を深め、今回のコンセプトにたどり着きました。

リアルとバーチャル、それぞれの価値

―これまでのVIRTUAL G-SHOCKの取り組みに対する反応はいかがでしたか。
VIRTUAL G-SHOCK の取り組みに対して、多くの方々から「G-SHOCKが先頭を切って新しいことにチャレンジしている」という評価をいただいています。昨年のThe Sandboxでの展開時には、「G-SHOCKの歴史を楽しく学べて良かった」「G-SHOCKが欲しくなってきた」といったポジティブなコメントを、ゲーム体験してくれた方からSNS上でいただきました。

―リアル製品のコラボレーションと、バーチャル空間での展開の違いをどう捉えていますか?
コラボ先にいるユーザーにG-SHOCKへの興味を持っていただくきっかけを作るという意味では、リアルもバーチャルも一緒だと考えています。一方で、バーチャルではリアルではできない自由な表現ができる点が大きな違いの1つだと思っています。コラボ先の文化に合わせて、現実よりも思い切ったデザインやコンセプトといった様々な形でG-SHOCKのブランド価値を表現しながら展開していけること。企画からバーチャル空間での実装までが比較的短期間で実現できることが異なっています。

継続的な展開で着用文化を根付かせる

―今後の展望などはありますか。
今回公開するアイテムとワールドは、あくまで第一弾です。時計アイテムやアバターアイテムを順次追加していくとともに、ワールドでもコースや新機能を追加していく予定です。ユーザーの反応をみながら、一緒に盛り上げていきたいと考えています。
最終的にはRobloxの中で、G-SHOCKを着けて遊ぶことがかっこいいという文化を築いていけたらと思っています!

―最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
VIRTUAL G-SHOCKプロジェクトは、日々新しいトレンドを追いながら、様々なチャレンジをしています。私たちのブランドの価値をもっともっと多くの人に届けていくために何ができるか、メタバースを始めとして、新しい領域での挑戦を形にしています。
これからも、いろいろな取り組みで、ブランドの価値や楽しさを伝えていきたいと思っていますので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
まずは、今回の取り組みとして、Robloxでみなさまの参加をお待ちしております!

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