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ギタリストの音づくりを助けるスマホアプリ「TONEBOOK」 新サービス立ち上げに挑む開発チームに聞きました

2024年9月4日


カシオ計算機は、ギター演奏を楽しむ方に向けて、アーティストのギターやエフェクターやアンプなどの機材の設定が分かるスマホアプリ「TONEBOOK(トーンブック)」を開発中です。

TONEBOOKとは?

「TONEBOOK」はアーティストが使用する機材の紹介をはじめ、演奏時の機材のセッティングを「音作りレシピ」として提供します。例えば、エフェクターやアンプの高音や低音、歪み(ひずみ)や音の広がりを調整するノブの位置といった設定内容がわかります。そのセッティングで演奏している映像と楽曲も視聴できます。
また、人気の機材をさまざまな設定でレビューする「音作りレシピ」も用意しており、音を聴きながら好みの機材セッティングを見つけることが可能です。

開発チームへインタビュー ~多彩なメンバーが経験を活かして連携~

「TONEBOOK」の開発には、多彩な経歴を持つメンバーが参加し、それぞれの趣味や仕事の経験を活かして活躍しています。3人のメンバーに、担当している仕事や参加した理由を聞きました。

ギタリストの課題から立ち上げた新サービス

開発本部 事業イノベーションセンター インキュベーション部
川田 遼平

川田:プロダクトマネージャーとして全体の企画と推進を担当しています。
ギタリストは、理想の音をつくるためにエフェクターやアンプのセッティングに工夫を凝らしています。しかしながら、例えば、好きなアーティストと同じ音を出そうとしても、音を聞いただけでは機材のセッティング内容は分かりません。そこで、音の設定情報と実際の出音を「音のレシピ」として提供することに価値があるのでは?と考えたのが「TONEBOOK」の始まりです。ユーザーへのヒアリングを繰り返す中で、スマホアプリという提供手段が良いのではということになり、今回の開発に至っています。

大学ではオリジナルバンドで活動し、エンジニアを目指して大学では電気を学んでいましたが、iPhoneが登場してガラケーの市場を一気に奪ったのを見て衝撃を受けたんです。「電気の技術の知識だけでは、これからの時代についていけない。ビジネスの知識が要る」と思って、大学院では「技術経営」を専攻しました。周囲は自分で起業したりスタートアップ企業に入るような人ばかりで、刺激を受けました。

自分は、プロダクト系の新しいビジネスをやりたいと思ってカシオに入社し、楽器の開発部門に入りました。カシオの楽器事業は鍵盤楽器なので、いつかギターに関わるプロダクトを開発したいと思っていたのですが、新規事業を開発する部署ができたので異動して、あたためていた「TONEBOOK」のアイディアを提案し、サービス化に挑戦しています。アーティストに会って交渉をしたり、アプリに載せるコンテンツを構想したりとやることは多いですが、楽しんでやっています。

アジャイル開発で素早く新規事業を立ち上げるために参加

開発本部 事業イノベーションセンター SW技術開発部
都築 俊介

都築:スクラムマスターとしてチームのアジャイル開発を推進しつつ、開発リードとしてモバイルアプリ・バックエンド・クラウドインフラをフルスタックに担当しています。

大学ではバンドでベースを弾いていました。
カシオに入社してからは、デジタルカメラの画像認識アルゴリズム開発やファームウェア開発をしていました。コンシューマ向けのデジタルカメラ、法人向けのエッジAIカメラの開発を経験した後は、スポーツ健康関連ソリューションのサーバーサイドの開発を担当していましたが、これまでの多様な開発経験を新規事業で活かしたいと思いこのプロジェクトに入りました。

「TONEBOOK」のシステムアーキテクチャは、典型的な動画配信サービスの構成を採用しています。コンテンツが売りのサービスなので、アプリ上での見せ方に特に注力しています。2週間単位のアジャイル開発でユーザーからのフィードバックを素早く反映しながら、UI/UXの改善を図っています。また、部内で実績がなかったアプリ内課金の開発を担当したことが、本プロジェクトでの技術的なチャレンジでした。

ユーザー視点で使いやすいUIを議論しながら設計

開発本部 事業イノベーションセンター SW技術開発部
野田 善之

野田:アプリのUI設計を担当しています。
バンド経験があります。もとは通信キャリアの会社でコンサルティングの立ち位置で各サービスの企画と開発の間を取り持つ仕事を行っていました。サービスが軌道に乗ると次のサービスに移ることを繰り返す日々でしたが、プロダクトの最初から最後まで開発に関わりたくなり、カシオに転職しました。やるならば新規事業を担当したいと思い、「TONEBOOK」のプロジェクトに入りました。

アプリのUIは使い勝手を決定します。画面を拡大するためにタップするか、二本指で広げるかといった選択ひとつで、使い勝手がまったく変わってきます。ユーザーの立場に立ってメンバーで議論を繰り返し、設計をしています。設計に使っているFlutterは未経験の言語だったので習得に苦労しましたが、前職のアプリ開発で培ったノウハウを活かしながら、充実した毎日を送っています。

川田:ギターを始めたばかりで音作りがわからない人、特定のアーティストの音作りを知りたい人、自分なりの新たな音作りを探求したい人に使って欲しいです。先行利用希望者募集のアンケートフォームには、音作りレシピを知りたいアーティストを回答する部分があるので、今後の取材の参考に答えていただけると幸いです!


「音楽」という共通の趣味とそれぞれの個性を合わせて、コンテンツ、アプリ、サーバを組み合わせた新しいサービスづくりに取り組んでいる開発チーム。「TONEBOOK」がギタリストの音づくりに欠かせないツールになる日が待ち遠しいですね!

<2024年9月5日更新>
TONEBOOKはβ版です。先行利用者の募集(1次募集)は多数のお申込みをいただき終了しました。
アプリが正式リリースされた際には連絡を受け取れる「2次募集」をおこなっております。

詳細はこちらのページをご覧ください。

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