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2024年度第1回「CASIOの森」活動レポート:楽しくハードワークで地球もカラダも健康に!?

2024年8月26日


2024年5月25日に本年度の第1回「CASIOの森」を実施しました。直前に南の海上での熱帯低気圧の発生で天候の心配がありましたが、当日はときおり晴れ間も見える穏やかな作業日和。現地ではカジカガエルの美しい大合唱に迎えられました。

今回活動は過去最多?とも言える複数ミッションを設定しました。以下順番に報告します。ちなみに、「ハードワーク」は「激務」の意味ではなく、スポーツなどの試合における「ハードワーク」を意図しています。

「健康経営優良法人2024」『ホワイト500』

「CASIOの森」は2023年度から健康経営の要素を組み込むべく人事部との協働推進となり、2024年3月にはその成果である「健康経営優良法人2024」の『ホワイト500』にも認定されました。これにより「地球環境保全に関する現場実践での学び」とともに「健康増進」も重要テーマの位置づけとなりました。今回は認定後初の活動ということもあり、事務局としては安全管理を最優先にしつつも、度に健康増進を意識した体を動かすプログラムを検討しました。

毎回必ず実施するのが、健康効果を強く意識したラジオ体操。これで体をほぐすことで、怪我の防止など安全管理にも役立ち一石二鳥です。そのうえで、起伏のあるエリア内で斜面の登り降りを伴うミッションをこなせば、健康増進につながる運動刺激が得られるのでは?というのが狙いです。

健康効果の高い動きを意識したラジオ体操

ミズナラの生育状況確認

「CASIOの森」では遺伝子の多様性に配慮して、現地にある巨木の下で採取したミズナラのどんぐりを社員有志(里親)が自宅で約1年間育て(地域性種苗)、現地に補植する取り組みを2022~2023年にかけて実施しました。今回この補植したミズナラ(全126本)が一冬を越してどうなったか?を確認するのが最初のミッションです。

一般的な森づくりでは、一定の苗高以上に成長した苗木を選抜するため、2年以上に渡り水の管理等に気を使いながら育苗を行うのが普通のようです。しかし、企業による森づくりでは、本業の傍ら社員が自宅で長期間育苗をすることは、多くの社員有志がこれに関与するにはハードルが高いです。

そこで、「CASIOの森」では、約1年間育てた苗を苗高に制限を設けず(個体の選抜をせず)、全て植えた場合にどうなるか?を試すことにしました。このため、補植時の苗高、育苗者、補植者を記録し、これを番号で管理するためにナンバリングした支柱を各個体の最寄に設置しています。今回は、この支柱を頼りに生育状況を手分けして確認しました。

この確認作業は、4班に分かれて行いましたが、スマホ上でスプレッドシートを用いました。現地はギリギリで携帯の電波が届くエリアであり、チェック済み個体情報をリアルタイムに共有することができました。また、次回7月の下刈りに備えて、誤伐防止のためのマーキング(蛍光色テープの装着)を行いました。

別班による特別ミッション

さて、4班に分かれてミズナラの生育確認をしている最中、一部選抜メンバーは班を離脱して特別ミッションを行う「別班」として活動しました。それは、野鳥を脅かさないことを第一に考えた、メンバー手作りの観察器具による野鳥巣箱内の観察です。いくつか巣箱のチェックを進める中で、これまでの中で最も営巣率の高い巣箱に、雛の姿を確認することができました。

手作りの観察器具での巣箱内の確認

毎年営巣率の高い巣箱の一つ

内部の雛の様子

場所を変えて間伐へ

参加メンバーの理解と協力の下、お昼ごはんを30分程度で済ませ、間伐の現場である「林道大ダル線」にバス移動。2023年の5月に初めて間伐作業を実施したのと同じ現場です。今回は前回の反省を踏まえ作業内容を再検討しました。林業プロの指導員の方々には、まえもって「学びたいポイント」を資料にまとめて共有。その学びの内容が参加メンバーに行き渡ることを考え、全体を3班から4班に増やして一班当たりの人数を減らし、指導員を1名増員していただきました。まずは全体レクチャーで間伐における伐倒作業の各工程のポイントと全体イメージをつかんでから、班ごとに散開して間伐開始。さらに今回追加の試みとして、前回は割愛した枝払いと玉切り、さらには、現場の立木の根元への横伏せまでのフルコースを実施しました。これにより、土砂が貯水池に流入して堆砂率が悪化するのを防止することが水道水源林の管理において重要であることを学びました。前回は各班1本の間伐でしたが、今回は2本にトライ。ここでメンバー間の年齢差?が出ましたね。

全体レクチャー

引き倒しのためのロープ上げ

手鋸による受け口作り

伐倒後に手鋸による枝払い

小河内貯水池見学

間伐を70分で切り上げたあとは、バス移動して奥多摩ダム(小河内貯水池)を見学。東京都水道局のご担当者様に水道行政における水源林管理の重要性について講義いただきました。今回参加したメンバーからは、「こういった活動は長く継続することに意味があると思います。」「身体の運動になったり、他部署のメンバーと話せたり充実できました。 」など、他にもいろいろな感想を共有しました。

今回は通常なら2.5回分(?)くらいに相当の活動内容を、1回で実施するという、だいぶ詰め込んだ形となりましたが、中には「もはや慣れた!」という声もあり、事務局としては頼もしく思いました。
次回は7月に「下刈り」を計画しています。次回も盛りだくさんの内容で臨むことになるかもしれず、こだわりの強い当社をお世話いただく東京都水道局のご担当者様には毎回のことですが深く感謝いたします。

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