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古着のTシャツを「足半」にアップサイクル!WILD MIND GO! GO!

2024年9月30日


2024年9月7日(土)、東京都昭島市の昭島アウトドアヴィレッジにて、自然体験メディアサイト「WILD MIND GO! GO!」のイベントを開催しました。今回の自然体験は日本伝統の履き物「足半(あしなか)」作り。この「足半」は今年の3月以来約半年ぶりの実施です。今回も講師に野外活動&自然科学ライターの藤原祥弘さん、アシスタントに農園コンサルタントで発酵クリエイターの宮原 悠さんをお招きし、多数のお客様にご参加いただきました。

先日の台風で夏も終わりか?と思った矢先、「まだ終わってないよ!」と言わんばかりのアブラゼミの声と強烈な日差しでした。会場として屋外の芝生広場か?それとも、日差しを避けられる屋根の下か?という選択は、ほぼ迷わず屋根の下。しかし、お客様を会場に導くためのご案内は屋外とならざるを得ず、夏休み直後の土曜日ということもあってか、来場者は少なめでなかなか厳しかったです。

受付はかろうじて屋根の下で日陰

お客様の案内係は炎天下

今回のテーマの「足半(あしなか)」とは、簡単に言えば「小ぶりなぞうり」。着古したTシャツを再利用して材料(ヤーン)を作り、編みこむことで素敵なアップサイクル作品になります。これをフローリングなど室内履きとして使えば、ふくらはぎのストレッチになるほか、ちょっとしたホコリをキレイにしたりも可能です。

いつも通りプロトレックの展示

ミスト発生装置は強い味方

今回の「足半」は基本的には藁草履とほぼ同じですが、経験のある方は今では滅多にいらっしゃらないでしょう。作り方はそれほど難しくないもののいくつかのコツがあり、適切に指導するにはスタッフも一通りおさらいが必要。ワークショップの開始1h前には準備を整えて、スタッフ講習の開始です。

半年ぶりなのでスタッフも思い出しながら

講師考案の道具(ハンガー再利用)に掛けて編み込み

スタッフの練習作品:小判ならぬ大判サイズ

「こんなの作ってます!」とお客様の案内にも使います

さて、スタッフ講習の後はワークショップ本番。冒頭にはいつも通り講師とアシスタントの二人による、イベントの説明とWILD MIND GO! GO!書籍の案内。今回材料にする着古したTシャツは、お客様にご持参をお願いしていますが、不足する場合に備えてカシオ社員も協力。

冒頭のWMGG書籍の案内

カシオ社員提供のTシャツ

今回用いるのは、材料としてはPPロープと着古した綿素材のTシャツ、それに、道具としてハサミ、編み込みやすいように講師が考案したハンガー、鼻緒を編み込む際に使う手製の編み棒。まずTシャツの脇から下の身頃の分部をハサミで5~7cm幅に切り、材料を作るところからスタート。

一定の幅で長く切り出した材料を左右によく引っ張って、ヤーン(横糸に相当)をつくり、PPロープの軸(縦糸に相当)に編み込んでいきます。言葉にするとシンプルですが、程よい形とサイズにするにはコツが必要。そのコツを飲み込むのが早いお客様は、どんどん編み込んで「足半」どころかフルサイズの草履に。

今回のワークショップは左右の片方の「足半」を作る過程で作り方の手順やコツをつかんで、ご自宅に帰られてからもう片方を作るという想定で、お持ち帰り材料としてのPPロープも用意。
ただし、今回はご夫婦や親子連れでそれぞれ2口申込のお客様が目立ちました。そのため、一回のワークショップで左右1セットの足半が出来あがり、その場で左右履いてみて楽しそうに走り回るお子様もいらっしゃいました。
それにしても、いろいろな色や柄のTシャツの組み合わせで、カラフルな足半ができました。

今回もご参加いただいたお客様に「やった!レポ」に投稿いただきました。そのうちお一人の感想を以下に紹介します。


たくさん着てシミだらけになったTシャツを染め物遊びで染めて再活用。
再活用をしてTシャツは伸びてしまい、ボロボロになったので足半に活用。
大人の手を借りながらも、小3の子どもの足にぴったりな足半(ぞうり)ができました。最後の最後までモノを活用。この気持ちを忘れないでいきたいな。


今回のスタッフは講師陣を含めて8名でした。今回半年ぶりということで、スタート時には若干戸惑いもありましたが、回数を重ねるごとに指導のポイントもわかってきました。鋏を使う部分では少し気を使いましたが、ケガなどもなく無事終えることができました。

今回のスタッフは講師・アシスタントを含め8名(筆者撮影)

使い古したモノを捨てるのは簡単ですが、アップサイクルの発想とスキルがあれば、思い出の品物を別の価値ある形にして役だてることもできますね。また廃棄物の量を減らすことができれば、埋立処分のために自然を壊すことも最小化できるかもしれません。このことは、「つくる責任・つかう責任」の視点から地球環境を守るものであり、「サーキュラー・エコノミー」につながっていますね。

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