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6月24日、カプセルトイで有名な株式会社ケンエレファントが、10月下旬にカシオの80年代キーボードのミニチュアマスコットを発売することを発表しました。
株式会社ケンエレファント
CASIO キーボード名機 ミニチュアマスコット
ケンエレファントの告知ビジュアル
試作中のサンプル。既にここまで作り込まれています!
好きな人にはたまらない、80年代のカシオのキーボードをいつも眺めて楽しめます。
発売元のケンエレファント様から、企画の経緯やこだわりポイントをうかがってきました。
株式会社ケンエレファント
フィギュア事業部 蒲地 加代子 部長
株式会社ケンエレファント
ミニチュア事業部 小嶋 喜徳 部長代理
聞き手:カシオ計算機株式会社
左:デザインセンター CXデザイン部 神出 英/右:ブランドコミュニケーション本部 広報宣伝部 斉藤 広和
きっかけは、またも大量の写真送付から
―今回の商品化はどんな経緯で決まったのでしょうか。
蒲地:去年(2025年)に、カシオさんの電卓のカプセルトイや、アパレル(電卓のデザインが入ったTシャツ)を発売しました。これが好評で喜んでいたところに、カシオの担当者の斉藤広和さんから「電子楽器もやりませんか」と、また写真が大量に送られてきたんです(笑)。
ケンエレファントで手がけているカプセルトイのミニチュアシリーズの中に「プロダクト」のジャンルがあります。文具やカメラや家電のような、みんなが親しんでいたかっこいいプロダクトをミニチュアにして楽しんでもらうシリーズです。その流れで、これも「やるでしょ!」と商品化が決まりました。私も80年代生まれなので、カシオさんの電子楽器はリアルタイムで見ています。実機と並べて楽しんでくださる方もいるのではないでしょうか。若い世代の担当者は、また違った見方でおもしろがっているみたいです。
80年代特有の色使いとデザインがおもしろかった
VL-1(1981年発売)
MT-40(1981年発売)
CZ-101(1984年発売)
SK-1(1985年発売)
ミニチュアになることが決まった4モデル
―この4モデルを選ばれた理由は?
蒲地:斉藤さんから最初にいただいた写真の一覧には、電子管楽器「デジタルホーン」のような、鍵盤楽器ではないユニークな形の電子楽器も入っていました。組み合わせのパターンを検討して、統一感を持たせてキーボードでまとめることになりました。
モデルは、昔の電子楽器が好きなカシオの若手楽器開発者の方に、現在でもビンテージ楽器としてクリエイターに愛されていて、カシオの電子楽器の歴史としても重要なモデルを選んでいただきました。
まずミリオンセラーの「SK-1」、デザインがかっこいい「VL-1」、レゲエのリズムで有名な「MT-40」、と決まっていきました。シンセサイザーも1つ入れようということで、最初は斉藤さんが「多くのミュージシャンにも愛されているモデルで、デザインもいいから」と「CZ-5000」を提案してこられました。これがボタンが多すぎて、見ただけで「どひゃー」となって(笑)。あまりボタンが多いのばかりだとコストがかかりすぎるので、すっきりしたデザインの「FZ-1」はどうですかと提案しましたが反応が薄く(笑)、1号機の「CZ-101」に落ち着きました。
ボタンが多すぎて不採用になった「CZ-5000」(1985年発売)
ボタンが少なすぎて?不採用になった「FZ-1」(1987年発売)
―選ばれた4モデルについてどう思われましたか?
蒲地:「VL-1」のデザインがかっこいいですね。鍵盤じゃなくてボタンというのが面白いです。こういう楽器は他にないですよね。「MT-40」も色と形がかわいくて気に入りました。
小嶋:私は80年代に特有の色使いがおもしろかったです。「差し色にこういう色を持ってくるか」みたいな独特の感覚があって。ボタンも何色もあってカラフルで楽しいですね。
実機の大きさを反映してサイズを設定
―特にこだわったところはどこですか?
小嶋:この4モデルは、実機の大きさがまちまちなんですね。なのでサイズ感をどうするかが課題になりました。実機が一番大きい「CZ-101」をいちばん大きくすることで、リアリティを出しています。カプセルいっぱいの大きさにしているので「CZ-101」だけはピンが左側でなく左上についています。
どれも細長いので、2つに分割してカプセルに入れることも考えましたが、ボールチェーンを付けて使う仕様なので落とすとはずれる可能性もあり、結局一体型にしました。
厚すぎると成形不良が出やすいので、製造効率を考えて一定の厚みに抑えています。
―前回の電卓よりももっと細かい造形なのに、細部まで精緻に再現されていますね。
小嶋:鍵盤の部分は、造形師が意識して鍵盤の間にくぼみをつくり、実機らしさを出しています。ノブ(つまみ)の部分は別の部品にして、下からはめこんで立体感を出しています。スピーカーメッシュはミニチュアなので横棒の本数を実機よりも減らしたのですが、試作してみると円形スピーカーらしさが出ていなかったので、横棒の本数をちょっと増やしました。
―特に苦労されたところはどこですか?
小嶋:文字の部分ですね。文字データがないので、造形師が写真を拡大して文字を起こして、透明なシールに印刷した極小の文字を切り貼りして試作品をつくっていました。
またビンテージ系のプロダクトにはよくある話なのですが、実機とカタログで色が違っていて「どちらが正しいのか?」と迷いました。実機の色が経年変化したのか、カタログの印刷の傾向なのか、判断が難しいんです。斉藤さんに資料を比べてもらったりして、色味を決めていきました。
―社内のいろんな人から「音は出せないんですか?」と言われるのですが。(笑)
蒲地:できるのですが、中に回路を入れなければいけないので、ずんぐりしたデザインになってしまいますね。
―ありがとうございます。今後はそう答えるようにします。(笑)
音楽好き、楽器好き、レトロ好きの方にも楽しんでほしい
―どんな人にこのシリーズを買っていただきたいですか?
蒲地:実機になじみがある方には、ぜひ買っていただきたいです。実機を使ったことがある、あるいは音楽や電子楽器が好きな方ですね。楽器のミニチュアはミュージシャンの方にも人気がありますよ。ここ(本社)が神保町にあってお茶の水も近いので、楽器街でも売りたいです。レトロなものが好きな人にも、ぜひ買っていただきたいですね。
日本のプロダクトのミニチュアは海外でも人気
―最近のカプセルトイ業界はどうなっていますか?何に人気があるのでしょうか?
蒲地:コロナ以降、カプセルトイの市場は、右肩上がりで伸びています。
日本のお客さまの年齢層が、最近は10代、20代へと広がってきました。この年代の方だと、身につけられる手頃な値段のキャラクターがメインになります。友達と一緒に行って、取ったカプセルトイをその場で交換する文化もあるようですね。
ミニチュア系は、日本人よりむしろ海外の方に人気があります。この前、会社に「カプセルトイを買いたい」という外国人の家族が突然来られてびっくりしました。どこかで本社の住所を調べて、直接来られたんですね。秋葉原にある直営店をご案内しました。
かつては中国からの観光客の方が多かったですが、今は欧米や韓国の方からの人気が盛り上がっています。日本のカメラや文具や家電などのプロダクトは海外でも認知度が高いので、そのミニチュアにも人気があります。
キャラクター系は、日本で受けるものと海外で受けるものが全く違います。たとえばアメリカだと目の大きいキャラクターが好まれます。なので、いろんな国の方に試作品を見ていただいては、反応を調べています。
インテリアやIPビジネスも展開中
―最近の新しい取り組みを教えてください。
人気キャラクターを活かしてインテリアにも進出して、ルームライトもつくっています。
また、「ぽっこし」というオリジナルキャラクターで、IP(知的財産)ビジネスも展開中です。
「mojojojo」ルームライト
オリジナルキャラクター「ぽっこし」
―変わらず新しい挑戦を次々にされていますね!今回も楽しいお話をありがとうございました。10月の電子楽器カプセルトイ発売を楽しみにしています!
<あわせて読みたい>
ヒストリカル計算機カプセルトイ発売!発売元が明かすメイキング秘話
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<関連リンク>
CASIO キーボード名機 ミニチュアマスコット
株式会社ケンエレファント 公式サイト
【社員が解説】カシオの名機「MT-40」のミニチュアマスコットに隠された「あの曲のセッティング」
カシオ公式note(6月24日掲載)
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