
TOPICS
2025年で当社の電卓初号機「001」の発売から60周年を迎えました。カシオの電卓60年の歴史から、代表的な商品を連載でご紹介します。
はじめに
SL-800
今回ご紹介するのは、世界最薄のカード型電卓として知られる「SL-800」です。本機は前回ご紹介したカシオミニに続く電卓の小型化技術の集大成ともいえる製品です。特徴は小型化と省電力の両立にあります。これらの技術の進化の途中で生まれた電卓と併せて順に紹介します。
厚さ4ミリを切った名刺サイズの「LC-78」
LC-78
1978年に発売された名刺サイズの電卓です。本機は「SL-800」と違いボタン電池で動作するモデルながら、3.9mmと当時世界最薄の電卓として発売されました。電子腕時計「カシオトロン」の開発で培った高密度実装技術を駆使して、ワンチップLSI、薄型キーボード、新型液晶などを開発。携帯性と操作性を追求した結果、このサイズを実現しました。
加えて四則演算記号(+、-、×、÷)やメモリー状態などを表示し、どんな計算を自分が行っているのか確認できるようになった世界初の電卓でもあり、市場でも話題となりました。
ソーラー駆動に対応した当社初の電卓「JS-20」
JS-20
本機は1983年に発売された当社初のソーラー駆動の電卓です。携帯式電卓は長らく、乾電池やACアダプターからの電源供給が主流でしたが、本機は省電力技術の進化により、カシオでは初めてソーラーバッテリーによる駆動を可能にしました。50ルクス以上の明るさがあれば、電池残量を気にせず使えました。
究極の薄型化と省電力を実現したクレジットカードサイズの電卓「SL-800」
そして上記2つの技術が融合して、1983年に登場したのがSL-800です。
最大の特徴は、本体のサイズがクレジットカードと同じ横85mm×縦54mm×厚さ0.8mmであることです。クレジットカードの磁気読み取り機に通すことも可能でした。重さはわずか12gとなっています。フィルム型ソーラーバッテリーを採用しており、電池残量を気にすることなくどこでも使用できます。
この薄さを実現するために開発された技術がFID(フィルム・インテグレイテッド・デザイン)です。これはソーラーバッテリー、電子回路、液晶パネル、キーなどの部品をそれぞれ1枚の薄いフィルムで形成し、重ね合わせる技術です。これによりボタン部分の凹凸をもなくし、クレジットカード状のデザインを実現することができました。
すべての部品がフィルムで構成されているため、製造工程では、フィルムをロールからロールへ巻き取りながら貼り合わせて自動で位置を決め、最終工程で全フィルムをレーザーでカットして一体化する全自動無人生産が可能になりました。
「SL-800」は、当社最初の計算機である「14-A」と比べて、サイズが10000分の1に、電力消費量が1500万分の1になり、計算機の小型、省電力の極みにたどり着きました。
カシオ公式noteでは、きょう9月9日の「九九の日」にちなんで、九九を教えてくれる電卓を紹介しています。計算をしてくれるはずの電卓が人間に九九を教える?そんな電卓があったんです。下記リンクより記事をご覧ください。
<関連リンク>
カシオの「オモシロ電卓」物語 Vol.5:九九を教える計算ができない電卓?
カシオ公式note(9月9日掲載)
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2026年1月29日電卓【カシオ電卓60年の歩み vol.5】科学技術用の関数計算を身近にした「fx-1」と「fx-10」
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