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【開発者インタビュー】日本伝統の箔工芸と最先端技術が融合したMR-G30周年記念モデル 

2026年9月24日


本日、耐衝撃ウオッチG-SHOCKの最上位ラインMR-Gより、箔アーティスト・裕人礫翔(ひろと らくしょう)氏をクリエイティブワークに迎えた「MRG-B2100HR-1A」を発表しました。伝統工芸と最先端技術が融合し、特別な一本に仕上がった本モデルについて、商品企画担当者に話を聞きました。

佐藤貴康の写真

時計事業部 商品企画部 第二企画室 佐藤貴康

箔が描き出す強さと美しさ

―今回コラボレーションした裕人礫翔氏について教えてください。
京都・西陣で受け継がれてきた箔技術をベースに活動するアーティストです。西陣織では箔は伝統的に織物を引き立てる存在でしたが、礫翔氏は箔の持つ独自の美しさを追求し、その魅力を芸術作品へと昇華させる創作活動に取り組まれています。国内外で精力的に作品を発表する一方、文化財の保存や修復にも携わっており、伝統技術の継承と新たな表現の創出を両立されています。伝統を守りながら挑戦を続ける姿勢に、MR-Gとの共通点を感じていました。

―今回のモデルにはどのような想いが込められているのでしょうか。
テーマは「時を超える強さと美しさ」です。MR-G30周年の節目を飾るモデルとして、礫翔氏と話し合いを重ねる中で、「悠(はるか)」というコンセプトを設定しました。「悠」には、悠久の時や果てしない広がりといった意味があり、本モデルでは、先人たちから受け継がれてきた箔の伝統技術を「過去から現在」、礫翔氏独自の虹色の表現技術を「未来」に見立てています。30年にわたり追求してきたMR-Gの強さと、箔が持つ普遍的な美しさを重ね合わせ、過去から未来の時を超える美しい強さを表現しました。

「MRG-B2100HR-1A」のイメージカット

「悠」というテーマのもと作られた箔作品と時計

―文字板の特徴について教えてください。
文字板には、礫翔氏監修のプラチナ箔を一点一点手作業で施しています。ベースには、日本の伝統技法「木組」をモチーフにした立体格子状の文字板を採用し、その上から箔を重ねることで奥行きのある表情を生み出しています。
時計の文字板は非常に繊細な部品であり、クリーンな環境での作業が欠かせません。そのため、当社のマザー工場である山形カシオに礫翔氏をお招きし、仕上げを行いました。同じ工程で作っていても箔の表情は一つひとつ異なり、まさに一点物の文字板と言える仕上がりになっています。

文字板パーツの画像

―開発で苦労した点を教えてください
最も苦労したのは、礫翔氏のアート表現を時計という限られたサイズの中で再現することです。文字板は、凹凸のある形状のため、箔を美しく定着させるのが簡単ではありませんでした。箔の種類や量、質感の見え方を確認しながら何度も試作を重ね、アート性と品質を両立できる仕様を追求しました。時計として長期間使用できる耐久性を確保しながら、礫翔氏ならではの表現を実現することに苦労しました。

最先端技術で実現した未来の表現

―ベゼルやバンドのデザインにも特別な技術が使われているそうですね。
ベゼルとバンドには、礫翔氏の作品に見られる未来的な輝きを表現するためのレーザー加工技術を採用しています。MR-Gではこれまでも構造色を活用した表現に取り組んできましたが、今回は「超短パルスレーザー」の採用により、その表現力がさらに向上しました。熱ダメージを抑えながら微細な加工を施すことで、光の当たり方や見る角度によってさまざまな色彩を見せる構造色を生み出し、礫翔氏の作品が持つ独特の模様や光の表情をより鮮明に再現しています。塗装ではなく素材表面そのものを加工しているため、美しい輝きを長期間維持できます。

ベゼルとバンドの画像

ユーザーの方へメッセージをお願いします。
本モデルは、アートと時計を融合させた30周年記念モデルです。高い耐衝撃性能を備えたMR-Gだからこそ、アート作品を腕に着けて楽しむという新たな価値を形にすることができました。長く愛用できる一本として、特別な存在感を楽しんでいただければ嬉しいです。

<ニュースリリース>
格子状立体文字板にプラチナ箔を施した “MR-G”

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